マニフェスト 西原しげき紹介 8つの約束 一言コラム かわら版 レポート メールマガジン
県会かわら版第37号
月11日に6月議会が閉会しました。今議会は、静岡市と清水市の合併に伴う「市の配置分合」や、がんセンターの発足の議案などが採決されましたが、全体としては穏やかな議会でした。
しかし、静岡財務事務所の職員による公金横領事件や教育委員会の所得税納付ミスなど、県の職員による不祥事には怒り心頭で、議会から多数の批判意見が出ました。
特に公金横領を契機に、県庁全体を徹底して調べるのに「外部の公認会計士」に1千万円以上かけて委託します。数人のために、そこまで職員が信じられなくなっていることが残念でなりません。
不況は中高年や若者から職場を奪っています。リストラの心配のない公務員には批判がただでさえ向けられています。
私も含め政治・行政に携わる公務員は、自らを常に厳しく律しながら仕事に臨むべきです。
学校完全5日制と教育改革!
回は、文部科学省の寺脇審議官との意見交換会の様子をお伝えしました。
学校完全5日制を始めとした様々な教育改革は色々なところで波紋を広げています。私も、県議会議員そして公立高等学校PTA会長という両方の立場でこの3ヶ月間多くの関係者と意見交換をしてきました。

高校では

高校では、104校のうち49校で補習など何らかの形で土曜日開校をしています。主催はPTAというところがほとんどです。目の前にある「大学入試」という現実には目をそらせない現実があり、学習時間の確保が最重要課題といったところです。
榛南3校の公立高校の悩みは、路線バス減少による通学不便です。私学は(島田学園・常葉・明誠等)通学バスを自主運行して利便性を向上させていますのでますます格差が出ています。「バスの自主運行でも考えないと」親も学校も深刻な課題です。

中学校では

来年の高校入試が大きく変わります。
前期選抜(今までの推薦)と後期選抜(一般)に分けられます。@前期選抜では今まであった中学からの推薦がなくなり、誰でも県内どこでも挑戦できます。A後期選抜では、当日の学力試験結果での比率がたかります。また、B調査書の評価が今までの相対評価から絶対評価に変わります。
中学3年生の子どもを持つ保護者からは不安の声が聞こえてきます。先生方も新しい評価システムの取り組みに戸惑いが見られます。

新しい学力と生きる力(中学校で)
家庭教育学級のお母さん達とも懇談会。「自分で考えて、自分で意見を言って、みんなにわかってもらって」が大切だけれども今の子ども達にそれが欠けています。
自分でやるべきことを、親や社会がやってあげている。
今は、危険な事には近づけない、やらせないようにしています。例えば、木登り、水遊び、ナイフ使い。サーフィンも危険ですが海のことを学びます。バイクも危ないでしょうが、必需品です。
「危険な事を安全に教えてやる事が必要」ではないでしょうか。わたしたちの子どものころは危険な事を体で覚えていました。
文部省の言う新しい学力とは、ここまで危なくないでしょうが「自分で考えて行動できる力」と「パソコン(情報処理)」と「英語(国際理解)」だそうです。

田んぼの学校の田植え(地頭方小学校)
小学校で
地元の地頭方小学校へ行きました。田んぼの学校では田植えの見学(手伝っての声に写真のとおり)。3年生の授業では、徹底的に「副議長西原茂樹」が研究されました。1時間のお話で「命」や「地球環境」の話題にも大変興味をもってくれました。
塾関係者懇談会
「私たちは生徒や保護者に評価されています。大学に合格する能力を身につけると言うはっきりした目的があります」
「高校が来年どんな試験問題を出すかが注目されています。それで高校が文部科学省の教育改革をどう理解しているか評価されます」
ある大手進学塾講師の発言ですが、貴重で印象的な意見です。
浜岡原子力発電所の事故について
いつまで続くんでしょうか。11月に始まった配管破断事故以来、絶えることなく続く事故に、大きく浜岡原発の信頼性が揺らいでいます。
地元として、電力供給のためにあらゆる協力や努力をしてきました。
危険性がある原子力よりも風力や太陽光など自然エネルギーがいいに決まっていますが、現実には、日本のエネルギーは原子力発電に頼るしかないからです。
しかし、それも絶対の安全に裏打ちされていなければなりません。
確かに、最近の3号機や4号機の水漏れ事故は軽微かもしれませんが、2号機の運転開始の当日の事故など「本当に十分な検査をやったの?」と疑いたくなるものです。
周辺議会で採択された「廃炉の意見書」は論理的な面はさておき、気持はそれぞれの住民の気持を代弁したものです。
県議会でも6月議会で、国に対して厳しい意見書を提出しました。