マニフェスト 西原しげき紹介 8つの約束 一言コラム かわら版 レポート メールマガジン
第4号  ★☆ 浜岡原子力発電所2号機の事故について☆★ 平成14年5月27日(月)
 西原茂樹のメールマガジン ============================================
         ★☆ 浜岡原子力発電所2号機の事故について☆★
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                       平成14年5月27日(月)
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□ 運転再開へのプログラムがおかしい!


5月25日午前2時20分、浜岡原発2号機の低圧注入系バルブ下部からの漏洩が作業員に
発見され、その約30分後原子炉は停止作業に入りました。県の担当者が電話で急を知
ったのは事故発見後50分でした。
そして原子炉は午前4時34分に停止しました。


昨年の11月14日の1号機以来停止していた2号機が再開されたのは、前日の24日午
後からでした。
私の机の上には「浜岡原子力発電所2号機 発電再開について」という24日付の中

電力の広報グループから渡された資料と、25日早朝から次々と送られてきた事故の

ァックスが雑然と散らかっています。


どうしてか!
半年も掛けて点検をしてきて。
配管破断と制御棒駆動部下部からの漏洩については徹底した検査と対策がなされたの
だろうが、その他のところには目が回らなかったのか。


★ 運転再開へのプログラム


運転再開は、別に当局の許可が要るものではないでしょう。
1号機は、事故を起こしたのですから、対策から工事まで全てにわたって国の許可が
いりますが、2号機は自主的に中部電力が停止して点検を行ってきたものです。従っ
て、道理で行けば中部電力が自主的に検査が終わって「大丈夫!」となったので運転
する
事に何ら問題はないはずです。


全国には事故を起こした1号機と同じ型の原子炉がたくさんありますが、あの時自主

に止めたのは中部電力だけでした。私は、その時「なぜ全国の同じ物も止めないの
か?」と国に対して不信感を持ちました。
従って、対策工事を施し耐震チェックまで済ました2号機が近々のうちに動くであろ

ことは充分予想していました。


しかし県民や国民はそうは思っていません。
1号機と同じシステムだから「欠陥があって」なおしている。と思っていました。
更に老朽化や耐震についてはなおさらです。


中部電力は、地域住民への全戸説明など、今までにない対応を示したのでしたが、結

として「不信感を更に増幅した」のが今回の結果でしょう。起動に際してのステップ

拙速さがなかったか、今後の課題でしょう。


★ 老朽化について


敦賀では1号機の廃炉が決まりました。
新しい原子力発電所建設への条件と見るべきでしょうが、商業発電が40年と言う目
安の中で廃炉が決まったと言う事は今後議論を呼ぶでしょう。


浜岡原発が近いうちに40年と言う廃炉を考える目安の時期に差し掛かってきます。
廃炉には莫大はコストと、長い年月を要します。このコストはやがて電力料金に跳ね

えって来るでしょうし、廃棄物の処分場は未だに確保されていません。


これらの解決に私たちは時間を掛けすぎました。
原子力発電が始った当初、やがて何とかなるだろう!と楽観されていた事でしょうに。


昨年の11月からの事故は、25日の事故も踏まえて、わたしたちに大きな試練を与
えているような気がします。
あまりにもタイミングが良すぎる事故に、「しっかり考えろ!」と天が呼びかけてい

ような気がしました。


★ 原発との共存共栄の中で


原子力は確かに大きなリスクを伴っています。
しかし一方で日本のエネルギーの主要な地位を占めている事も事実です。
地元も、先輩の皆さんが「心配もあるが日本のため」「地域の過疎脱却のため」と言っ
て、国や中部電力を信じて共存共栄を図ってきました。


原子力発電所の中で働いたり原発に関係する浜岡町始め周辺町の皆さんは、数千人を
数えます。
小さな事故でも被曝の危険がたくさんあります。
従って、働く皆さんがまず安心して仕事ができることが原点です。そのためには、徹
底した点検や検査のあり方を検討してほしいと思います。安い電気を作るためだけに
汲々としていると「安全」が遠のきます。


今回の事故は大きな教訓を残しています。
「まだまだいっぱい危険がある。もっと徹底して点検や検査を行う!」
それが、老朽化に対する当面の対策でしょう。


★ 実はまだある風評被害!


風評被害については、農業をやっている方々からいつも事故のたびに出されます。
今回は、触れませんが、これもまだまったく解決がついていません。


★ 自然エネルギーについて


ドイツやベルギー北欧では風力発電が盛んです。あの油が豊富なアメリカでも風力発
電量は世界で2番目です。
天然ガスなどを燃料にしたコジェネは静岡県でも最近たくさん導入されています。
コジェネは、電気と熱を同時に回収するので、大きな発電所を作るより効率的です。
ロスの大きな送電線もいりません。


燃料電池も10年先には商業的に普及を始めるでしょう。
水素と酸素から電気ができる。しかも、廃棄物は水。
なんか夢のような話が夢でなくなりつつあります。


風力発電は、今もっともホットです。
御前崎では、先日もお話しましたが?00kw、と660kwが稼動中です。
6月1日の午後からは、御前崎文化会館で、風力発電の専門家である牛山先生に来て
いただいて講演会が開催されます。ぜひご参加ください。

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□ 賞味期限


「ねえ!これ食べて見て!」
と妻が、ハムを差し出す。これが時に、ヨーグルトであったり、豆腐であったり、い
ろいろと変わる。
私が一口食べて見て
「うん!おいしい!」
で一件落着。
「みんな、食べていいわよ!」と子ども達が食べると言う具合である。


我が家では、食べ物を落としても、拾って「ふう〜」をして食べるのが当たり前であ
る。
ばい菌はどこにでもある。空気中にも漂っているから「平気、平気」
どの子も、平気で落ちたものを食べる。


ところが昨年だったか、小学校4年の息子と映画館に行った。
とんでもなく込んでいたので、ポップコーンを買ってやって並んで食べていたが、落
としてこぼしてしまった。
散らかったので拾って、カップに入れて、にこっと笑って何事もなかったように食べ
始めた。
さすがにこれにはびっくりしたが、「たくましい!」と自画自賛!


しかし大学4年になる娘にそのことを話すと
「お父さんとお母さんが何でも食べるから、私は恥じ書いてるのよ!」
としかられる。彼女も、時々拾って食べているらしい。習性は変えられない!


最初に戻るが、腐っていれば吐き出せばいい。
腐っているか、食べられるか、「賞味期限」の日にちでしか見れなくなったら終わり
だ。
そんな子どもを育ててはいないか。


「学校給食でも生きる力を!」とどこかで聞いた。
しかし、「責任」「責任」の学校給食では、そんな力は育たない。むしろそがれてし
まう。
味覚、舌の力「食べれる、食べれないか」を鍛えるのは親しかいない。
食中毒になっても、自分の責任で食べさせたのだからしょうがない。


別に弁当を作ろうと声を上げはしないが、何でも挑戦して食べれる力だけはどこかで
育ててやっておきたい。
世界では、飢餓に瀕している人が数億人もいると言う。そんな人たちと「国際貢献」

いって付き合っていくには、強靭な胃袋と舌の力は育てておきたい。


次回は、もう少し突っ込んで、五感の話をしてみたいと思います。お楽しみに!


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□ 副議長の仕事


先週は、議長の代理でエコパのシンボルの除幕式への出席、藤枝の武道館の会館記念
式典への出席がありました。
その他に、代表者会議や打ち合わせもあるのですが、公務の時はかばんを持った秘書
さんがつきます。
(かばんの中身が何かまだ聞いていません)


とってもしっかりした方ですが、今まで秘書さんが付く生活などしたことがないわた
しにとっては少し緊張もあります。
多分、先方もそうでしょうが、逆に慣れてしまって、自分で何もしなくなっては困る
ので、なるべく自分の事は自分でするようにしています。


しばらくは副議長の仕事を観察しながら、それなりに感じた「意見」も出して行こう

思っています。
突然降ってわいたような役職ですが、しっかりウォッツチしていきます!


5月27日月曜日 夕べの雷は恐かった!晴天の夕方、現在午後5時30分。今か
ら、榛原郡サッカー協会の総会です。
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  静岡県議会議員    西原茂樹(にしはらしげき)
              [e-mail] <nishiha@po.across.or.jp>
              [URL]  <http://plaza.across.or.jp/~nishiha/>
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