マニフェスト 西原しげき紹介 8つの約束 一言コラム かわら版 レポート メールマガジン
第12号   ★☆  学校に冷房を入れることについて  ☆★ 平成14年 8月25日(日)
 西原茂樹のメールマガジン =======================================================
          ★☆  学校に冷房を入れることについて  ☆★
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                       平成14年 8月25日(日)
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今週は一週間ほとんど地元にいませんでした。
月曜日と火曜日は、仙台と福島。
水曜日から一昨日までは北海道でした。


その間に、火曜日の夜には相良町商工会女性部で御前崎港とか静岡空港更に合併につ
いてお話をしました。
水曜日には、朝一番で吉田のさくら保育園の起工式、急いで県庁に戻って子供県議会
で挨拶をして、そのまま新幹線に飛び乗って空路北海道へ。
21日から23日まで北海道で開催された「全国高等学校PTA連合会全国大会」に
出席しました。


静岡県内高校からPTA会長や校長など330人ほどが出席しました。
全国から1万人を超える参加者があります。
レポートはホームページに月曜日にアップする予定です。
http://www.nishihara-shigeki.net/4_report.html


そして一昨日夕方は、御前崎町で「合併を考える会」が開催されまして、御前崎町長
の吉村町長とパネラーを務めました。
地元で見知った方ばかりだったので二人ともかなり「本根」を話すことができました。


昨日は富士で土地家屋調査士の公共嘱託の皆さんの総会でした。
静岡県は地籍調査が遅れている県ですので、知事が先だって「できるだけ努力して地
籍調査を進める!」と宣言しました。
私の地元榛南地域はほとんど終わっていますが、それは県内では例外です。
そんなことから、この職種の皆さんとのお付き合いができて数年たちました。


新しいホームページにリニューアルしました。
http://www.nishihara-shigeki.net


皆さんのご意見をお寄せください。


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 □ 学校に冷房を入れることについて


確かにこの夏は異常に暑かった。
地球の温暖化とかエルニーニョのせいといわれているが、田舎でも暑い。


しかし、都市部はもっとひどい。
このメルマガを呼んでいる方で都会に住んでいる方も多いと思われますが、アスファ
ルトやコンクリートの中での照り返しはこの世のものとは思われないと感じることが
あります。
「ヒートアイランド現象」冷房がなければ仕事ができない。
冷房を使うと言うことは、熱収支で行けば、室内の吸収された熱が屋外に排出される
から、屋外が更に暑くなる。


この繰り返しで、ヒートアイランドはさらに暑くなる。


大人だって冷房のきいた部屋で仕事している。
車の中は冷房だ。
家でも子供部屋に冷房をつけている家庭が増えてきたそうだ。
我が家は、居間につけてある。(子供部屋にはない。もっとも小学校5年の次男は冷
房は好きではない)


学校でも、空港の近くなどの学校では防音と冷房はセットでつけてある。
だからあまりいきり立って言うこともないのかもしれない。


★自然の感動


スポ少で野球をやっている5年生の次男が
「暑いグランドで汗だらだら流していてさあ、遠くに雲が見えて流れてくるんだよ。
それが、さっと僕の上を覆い隠すと、そこにさっと風が吹くんだ。それって最高に幸
せな気分になる。涼しいんだ」
この感覚を失ってはならない。


がまんして、がまんして、一服の涼を感ずることのできる体感力は、冷房の世界では
育たない。
これも家庭で育てようとしてもむつかしい。大人が空調に慣れてしまった。
せめて「学校」でやってもらえないだろうか。


もちろん家庭でも努力はする。
そしてそのことを伝えることによって家庭でもできるようにならないだろうか。


★地球環境のこと


エアコンの設備費用は数百億だと文部科学省の試算に出ていた。
子供たちが「学力を向上させる」費用だと考えればたいした額ではないのかもしれない。


しかし一生懸命「地球温暖化」や「少エネルギー」を教えている片方から、どんどん
冷房ではどんな指導ができるだろうか。
またいくつの火力発電所と原子力発電所が必要になるのだろうか。
もっとも、工場が海外に出て行ってそれようの電力は少なくなってきたので、電気は
あまっているのかもしれない。
「夏休みの電力ピーク時には学校が休みだから」ちょうどいいのだろうか。


でも逆に、暑くもないときに空調はいるんだろうか。
それともこれから夏休みも学校をやるんだろうか。
学校完全週5日制で「学力が下がる!」なんて心配している親が多いからそれも考え
ているのかもしれない。


★具体的な提案


都市部のヒートアイランドでコンクリートに囲まれたところは設置しても良いと思い
ます。
しかし、周りに緑があって、いくら暑くても「涼」が体感できるようなところは必要
なのではないでしょうか。
せっかくの「体感」と言う学習機会が失われます。


必要がまったくわからないと言うわけではありませんが、何で文部科学省が積極的に
言ってくるのでしょうか。
各自治体や保護者が叫んでいるのでしょうか。
後の維持費用などはもちろん自治体でしょうが、みんながみんな賛成なのでしょうか。


★子供たちの意見


これって聞いてみれば「入れて!」でしょうね。
利用者の意見などと言えば確かに入ってしまいそうです。


でもたとえばタバコがありますが、あれは文部科学省はどう考えているんでしょうか。
冷房を入れるより「タバコを学校からやめる」ほうが先ではないでしょうか。
これもできれば子供たちに聞いてみたいです。
もっとも「吸いたい!」なんて答えがたくさん返ってきても困りますが。


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□ 少子化


子供と生きることの話をした。


父「少子化って知っているか?」
子「子供が少なくなるんでしょう!」
父「そう!100人いたとする。50人が男で、50人が女。50組の夫婦ができた
とするよね!もし子供がみんな一人ならどうだろうか。


子「子供は50人だね」
父「その子供が具合よく25人が男で、25人が女なら25組の夫婦ができる」
子「そして子供が一人なら今度は25人しか子供がいなくなるね」


この計算をしてみると、2人子供がいて初めて100人の世代人口は維持できること
に気が付く。
ところが今日本は子供が一人に限りなく近づいてきた。
「今に日本の人口はなくなってしまう!」は冗談ではないことに子供でも気が付く。


★生きる力


人間は子孫を残す。
生き続けるために子孫を残す。


そのために「食事を取って」「睡眠をとって」生き続ける。
そして子孫を残すためにセックスをする。
基本的には「生きる力」なんてそんなことだと思っていたほうが良い。


★男女共同参画


先日もらった文部科学省の子育てのパンフレット(今後の家庭教育支援の充実につい
ての懇談会)に、家計の面や、労働人口確保の観点から「男女共同参画が必要」とい
う表現があった。
労働サイド、経済界サイドの素直な気持ちが出ているんだろうが、そんな書き方はや
めてほしいと思った。


子供たちに子供を育てることの面白さと言うか大切さを教えてやりたい。
やわらかい赤ちゃんの感触を知ってほしい。
自分も子供を持ちたいと思ってほしい。


そして仕事をしていても子供を生んで育てられる社会を作らなければ。
昔から女性は「働きながら子供を育てていた」男なんかよりその能力はずっと優れて
いる。
だから、そういった意味では男女共同参画は一生懸命推進しても良い。


今、男たちが子育てのチャンスから遠ざかっている。
セックスをして結婚するがすぐ離婚する。子供は女性が育てるので、やわらかい赤ち
ゃんに接する男性が減ってきた。
男が子育てに参加するって必要なことだが、最近今までとは違った意味で減ってきた
ような気がする。


結婚はすぐするが、すぐ離婚をしてしまう。
子供は女性側に引き取られるケースが多い。
ひどい場合には、おじいちゃんやおばあちゃんに引き取らせて、二人ともそれぞれ別
な男女と結婚している場合もある。
子育ての機会を逸している男も女も増加してきた。やはり少子化はどんどん進んでし
まうのか。


★子供の立場にたって


親の立場から少子化を考えがちだが、実は子供たちにとっても受難の時代だ。
虐待が急増している。
虐待をする親は、自分自身も「愛されて育てられてこなかった」親が多い。


子供はだから愛されて育てられてほしい。
しっかり抱きしめられて!愛されているか。
自然とのふれあいが「土の感触、水の感触、草や木や、かわいい動物に触れているか」


もちろん「読み聞かせ」や「基本的な生活習慣」といったことも大切だ。


親が、携帯でゲームで自分遊びをしているのをよく見かけるが、親がまだ子供を育て
ると意識がない。
ますますなくなってきている。


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□ お茶の意見


行政関係の方からご意見をいただきました。


「今年は二番茶が安く、三番茶も話になりません。
中国からはここ一、ニヶ月、輸入攻勢が弱まっています。日本の価格の低下が響いて
いるとも言われていますし、
ドリンクメーカーの買い控えのためだとも言われています。
静岡茶市場の今の主な買い手は大手ドリンクメーカーです。
暑い夏、冷やしたお茶はすきっとうまいのに、全てがドリンクに変わるのではと焦り
を感じます。
生産者も、「この暑いのに、儲けが少ない安いお茶は作りたくない」では話になりま
せん。
一番茶の値の張るものだけしか作らないわがままな産地では、流通から見放されます。
上物から普及茶まで、深蒸しから特徴あるお茶まで、どんな要望にも応じることがで
きる産地を作っていかなければと思っています。
消費者は一番茶も買うし、普段着のお茶も必要としています。
一年を通して需要に応えられ、年間を通して収支が合うような戦略的な産地にしてい
くことが必要な気がしています。」


お茶祭りの第2回目を開催すると言うことで始動し始めました。
私は2月議会で「お茶祭りが本当に必要か。県庁だけでやっていないか!」と知事に
質問しました。
知事は「本当は茶業界が一体になってやってほしい。やらないから県が先頭を切って
やるんだ」
「だから、2回目をやりたいし期待してほしい。」
とかなり真剣な知事の答弁でした。


しかし、どうも県全体で「静岡県茶業を!」と言った気概が感じられません。
全体でと言った時代ではないのではないでしょうか。
がんばる人を応援する。そんな時代かもしれません。


表示問題が大きな課題となっていますが、このあたりにどう取り組みが見えてくるの
かにも注目です。
皆さんのご意見を聞かせてください。


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今朝の新聞に榛原郡7町の広域構想が出ていました。
もともと流域連携ができてきた地域です。
広域連携構想は大いに結構です。流域で考える原点に戻ったと言う感じです。
今後の更なる話し合いの展開に期待します。


ただし合併となると、財政や地理的要因と一足飛びには行かないと思います。
その辺の展開を急がず、特に県などを中に入れて研究を進めていくことが必要でしょう。


今回は、「合併」についてはお休みしました。
展開はいろいろと出ていますが、「西原さんのメルマガ合併のことが多すぎますね」
と指摘がありました。
私としては、一番の関心事のひとつですが、興味の沸かない方もあります。



来週は、9月の議会を控えての予算や政策検討など県庁が多くなります。
一方で、志太榛原商工会青年部、榛南ライオンズクラブなどで講演をします。どちら
も依頼は「合併について」です。


今日は今から、萩間のグランドゴルフ大会と相良町中央公民館祭りに。その後御前崎
のエコクラブ主催のイベントにもよります。
子供が少年野球ジュニア戦で榛原グリンパルで試合ですが、応援にいけそうもありま
せん。



              [e-mail] nishiha@po.across.or.jp
              [URL]   http://www.nishihara-shigeki.net
                    (7月23日スタート)
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             静岡県議会 副議長室 054-221-2007
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