マニフェスト 西原しげき紹介 8つの約束 一言コラム かわら版 レポート メールマガジン
第14号   ★☆  財務事務所の不正経理問題は、まず徹底した情報公開を!! ☆★ 平成14年 9月16日(月)
  西原茂樹のメールマガジン ======================================================

      ★☆  財務事務所の不正経理問題は、まず徹底した情報公開を!! ☆★
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                       平成14年 9月16日(月)
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    今16日の夕方です。
   久しぶりに、雨の上がった薄日の差す私の事務所でたまった書類の整理と明日からの
   準備です。
   こうして、ゆっくり部屋にいるのは貴重です。
   そうしていると、ふと「あっ!せみが鳴かなくなった。ギリギリギリと鳴いているや
   つはこおろぎかな?」秋がやってきました。

    先週は一週間ほとんど出張でした。
   九州に3日、大阪に一日、そして東京とあわただしく移動していました。

    今回は、メルマガの発送をプロバイダーのアクロスさん経由にしています。
   皆さんに直接送っておりましたが、パソコンを変えてから(ADSLに変えてから)
   どうも表示に不具合が生じています。

    「西原さんから送られてきたのかどうか不安」そのとおりでして、英語の文字が並ん
   でいますと心配です。
   そこで少し調べています。

    合併は数日で話が大きく変わっている場合があります。
   それほどみんなが真剣に考え始めたのでしょうが、頭を冷やして考えることも必要か
   と数回は違う話題をお送りいたします。

    小泉さんではありませんが、「郵政改革」と「道路公団」ばかりが政治ではありませ
   んし「北朝鮮拉致疑惑」みたいな人気取り政策意外にももっとたくさんの重要課題が
   あります。

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   □ 県の財務事務所の不正について

    県の静岡財務事務所で発覚したプール金の使い込みから端を発した不祥事が新たな展
   開をしています。
   熱海と下田の財務事務所でも平成9年以降保管され使われていた事実が発覚しました。
   平成9年度以降に、不正に裏金を作った事実はないようですが、それまでのものをずっ
   と温存して、使っていたということでした。

    預け金問題で県は総懺悔をしたはずです。その時、膿を出し切っていれば終わってい
   たのに、まったく残念です。
   血の出るような苦労の中で「県税」を払っている県民の怒りは納まらない。
   もちろん、大多数のまじめな県の職員にとっても同僚の裏切り行為には、腹立たしい
   思いだろう。

    「他山の石」とせずに、大いに反省して、県民に「情報公開」と「説明責任」を果た
   すべきです。
   不正を働いた日本ハムや東京電力そして三井物産の社長は辞めました。
   社員のかかわった不正が「組織的」に行われていたからですが、そこには時効はあり
   ません。
   今後の当局の対応に注目したい。

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   □ 常任委員会で九州へ

    商工労働企業委員会で視察に出ました。
   今回は、九州です。以下報告記です。

    ★エコタウン
   最初に訪問したのは、北九州市の小倉北区の響灘開発埋立地にある「北九州エコタウ
   ン」
    http://www.city.kitakyushu.jp/~k2602010/sesaku/ecotown.html

    全国で16箇所のうちの一箇所だが、規模では最大規模だ。それもそのはず、昭和30
   年代から開始された埋め立てた面積は2000ヘクタール。
   「まだ10年から20年は開発余力があります!」との説明だが、要は大量の土地が
   余っているということに他ならない。
   説明を受けたのは中核施設北九州エコタウンセンター。運営はひびき灘開発、俗にい
   う第三セクターが行っている。

    実証研究エリアでは、企業・行政・大学などのよって廃棄物処理技術やリサイクル技
   術の実証的研究が行われている。
   総合環境コンビナート「響リサイクル団地」では、ペットボトル・OA機器、自動車・
   家電・蛍光管・医療用器具の6工場が稼動して環境産業コンビナートを形成している。
   工場の建設に対しては国が半分の補助をして市が2.5パーセントの助成をしている。
   (医療を除く)

    平成9年に厚生省と通産省の指定を受けて、北九州市環境局が動いて実現した。
   余っていた新日鉄の用地を買い受け、団地造成をして各企業に安価で貸し出している。
   (40円/?)
   利点は、それぞれの企業が連携できること。

    西日本家電リサイクルではエアコンや冷蔵庫からフロンが出るので、施設を作って蛍
   石を作ってリサイクルしている。
   西日本オートリサイクルでは車のエアコンなどからフロンが出るが、処理は家電リサ
   イクルに頼む。

    これから発電施設が併設された「ガス化溶融炉」を建設するが、これによって車のシュ
   レッダーやリサイクル困難物がサーマルリサイクルできる。
   電気は各団地内の工場で使われる。
   「メーカーは決まりましたか!」の質問に「今微妙な時期ですので」と回答はもらえ
   なかったが、PCB処理工場の建設など危険性の高い施設の設置も順次行われるなど
   「総合静脈物流拠点(国土交通省)」の整備は期待される。

    団地内の蛍光管工場、?ジェイリライツを視察する。
   九州電力の関連会社で、関西以西の企業・自治体から蛍光管が集まってくる。
   北九州市では、今年の7月から蛍光管の分別収集をはじめた。

    日本では年間4億本ほど蛍光管が廃棄されているが、ほとんど埋め立てか焼却されて
   いるが、この施設では、一日116,000本のリサイクルができる。
   ガラスと電極水銀が含まれる蛍光材などが分離されて、それぞれ再び蛍光管の材料に
   なる。
   年間5000万本(5270トン)の処理が可能で、採算ベースは1300万本以上
   だという。

    果てしなく広がる響灘の埋立地を見ていると、これからこの広大な土地がどのように
   活用されるのか、人事ながら気になったしまった。
   エコタウンという新しい産業が、今後PCBの処理施設やガス化溶融路などの多少危険
   な施設を設置しながらどのように発展を遂げていくのかも興味のあるところだ。

    ★障害者雇用 サンアクアトートー

    翌日は、障害者雇用の第三セクター?サンアクアトートーを視察する。
   陶器で有名なTOTOの地元が北九州だということを知った。
   便器のシェア60パーセントのTOTOが、障害者雇用の採用率が低かった平成のはじ
   め、国や地元と相談して、障害者雇用のすばらしい会社を作った。

    90人の社員でやっているが、障害者は重度が33人で軽度が3人。
   仕事は、TOTOの水洗金具類の製造とパソコンソフト(版下作成、HP製作、システ
   ム開発など)売上は現在20億円。

    「えっ!90人の雇用でどうしてそんなに売上があるの?」
   に「TOTOの指示で、材料の購入を自分たちでして、付加価値をつけて出しています
   から。
   実質人権費が約15パーセントです」に納得する。

    TOTOの大きな支援があって初めてできる事業だということに改めて障害者の仕事の
   苦労がわかる。
   「TOTOも厳しくなってきましたので、助成も減額されてきました。自分たちで利益
   を確保しなければいけません!」がんばってください。

    北九州から博多に移動する。
   快晴で移動の車中から見れる景色も素敵だ。

    ★ 明太子のふくや

    次に訪問したのは、明太子の「ふくや」さん。
   とっても明太子の工場とは思えない本社工場の会議室に通された私たちを社長が待っ
   ていてくれた。
   「今日は私がゆっくり説明する予定でしたが、博多のイベントの実行委員会が開かれ
   るのですみませんが」といって「ふくや」成功のさわりを話してくれる。

    先代の社長が博多で食料品店をはじめたのが、昭和24年。
   「なにかおいしい、喜んでもらえるものを作りたい!」と以前すんでいた韓国釜山の
   味をヒントに「明太子」(造語)を作ったのが始まり。

    10年以上売れなかったが、製品の改良も加えて昭和37〜38年ころから売れ始めた。
   製造方法をオープンにして120社ほどがはじめたが、昭和50年の新幹線博多開業で
   飛躍的に販売が増えていった。
   明太子は博多を代表するお土産になった。

    現在1200億円市場で、ふくやだけでも180億円の売上がある。
   昭和50年代には北海道との「明太子戦争」があったがそれに勝った。

    地場産業を独り占めしないで「みんなで」産業に育てたことが、更なる明太子の飛躍
   につながっていたことは大いに参考になる。
   静岡にも「安倍川もち」があり「わさび付け」もある。地場の産品に注目して販売促
   進に努力することの大切さを見た。

    近代的なクリーンルームまで完備した工場は、ISO14000まで取得している。
   終わったあとで「試食」させていただいたが、今まで何の気なしに食べてきた明太子
   がとっても価値あるそして頼もしい食材に見えた。

    もちろん配られた「お申込書」にみんなが土産として購入したことは言うまでもない。
   (届かなくてもごめんなさい)

    ★ 視察は、その他にも、数箇所福岡市内を中心に回りましたので、機会があれば報
   告します。

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   □ 大阪で静岡県大阪県人会の皆さんと交流

    九州の帰りに大阪に立ち寄る。
   静岡県の大阪事務所では大橋所長はじめ所員の皆さんと懇談。
   相良町から出向で八木さんがきている。彼の任務は「相良白井工業団地に企業誘致!」
   プレッシャーをはねのける大きな体が「大阪の飯はうまい!」にやや成長気味。

    大阪では県人会の会長を榛原町出身の只井さんがやっている。
   (株)榛原といって大手百貨店にお茶を納めている。
   会報の発行も榛原出身の新井さんと親近感がある。

    個人的なことを披露すると、私のおじいちゃんの兄の子供(ややっこしいですが父の
   いとこ)に築地容子さんがいます。
   本名は西原利恵と言いますが、昭和30年代前半に紅白にも出たことがあるシャンソ
   ン歌手で俳優でした。
   彼女も、幾多の人生を乗り越えて現在北の新地でピアノバーをやっています。

    大阪県人会の理事ですので、夜は県の事務所の皆さんと「築地」を訪問しました。
   70歳を過ぎているのに、ピアノをバックにシャンソンなどを歌っていると歳をまっ
   たく感じさせません。
   「今年も大阪帝国ホテルでコンサートやるのよ!茂樹ちゃんも来てね!」
   私は日程的に難しそうですが、私の親戚は時々応援に行きます。

    翌日は、山下前会長(磐田)さん誉田副会長(掛川)さんなど只井会長を入れて情報
   交歓会。
   昼食をかねての短い時間でしたが、静岡を思う皆さんの気持ちがひしひしと伝わって
   きました。

    11月には「富士山を守る基金」のためにチャリティーコンペを開催するそうです。
   その他に「静岡応援団」の企業のかたがたともお会いさせていただき「情報入手」し
   ました。

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   □ ラジオ体操ができない子供たち!

    先週の日曜は朝から地区の運動会周り。
   案内をいただいてる運動会が今日は7つ。それに、志太榛原郡身体障害者体育大会が
   御前崎中学で開催される。
   御前崎中学ではボランティアで中学生が60人ほど参加している。

    「ラジオ体操しましょう!」身体に障害のある皆さんも元気に体操をしているが、な
   んと中学生が手を動かしていない。
   びっくり仰天の光景である。
   校長先生が「ラジオ体操は小学校から学校ではやってませんから」と話してくれたが、
   地区では夏休みに早朝ラジオ体操をやっている。

    「やれない」のではなくて「やらない」のではないだろうか。考えさせられた場面だ
   った。
   こんな場面は結構多くなってきた。

    ★ 小学唱歌

      「うさぎお〜いし  かのやま  こぶなつり〜し」
   ふるさとの歌いはじめである。

    「この歌の意味知っているか?」
   当時、小学校の3年子供に歌って聞いてみた。
   しばらく考えていた息子は

    「わかった!うさぎの肉がおいしい、蚊がいっぱいいる山だら!」ときてしまった。
   うなった私は、その後笑ってしまった。
   笑い話だが笑えない。

    赤とんぼをはじめ日本の風景や伝統、そして母を歌った唱歌をみんなで歌い継ぎたい。
   小学唱歌や民謡、童謡を大切に歌い継ぎたい。

    ★ 敬老会

    次世代へ伝えたいことはいっぱいある。
   昨日は、御前崎町の敬老会に出た。
   そこでこんな挨拶をしました。

    『今、日本は自身を失っています。
   ある青年が言いました。
   「これから社会に出て行くというのに、経済も給料も生活も落ち込んでいる。私たち
   は、希望や夢が持てない。増えるのは、高齢化と借金だけだ」

    「自然自然と言うけれど、そんなのとうの昔になくなってしまった。昔の人は、発展
   発展といって自然を壊して都市や工場を作ってきたが、残っているのは廃棄物だ。」

    気が付いてみると、多くのものを失いかけている日本がそこにあります。
   地域福祉でも、幼稚園や小学校といった教育の現場でも、農業や水産でも「原点に戻
   る」ことが大切です。

    伝統や文化を伝え、自然のすばらしさを知っている力は、まさに先輩の皆様の心と体
   の中に脈々と流れています。
   先輩の皆さんの経験と知恵を、今一度、元気を失いかけている若い世代に与えてくだ
   さい。』

    高齢化率はどんどん上がっていきます。
   祝電に「高齢者福祉の充実で、もっともっと健やかにおすごしいただけるよう努力し
   ます」という代議士の言葉があった。
   確かにそのとおりだが、青少年を待っている現実は「健やかでも充実でもない」

    この際、高齢者の皆さんには「もうひとふんばり」がんばってもらいたいです。

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   □アフガニスタンの教育再建を支援する会

    10月から11月にかけて、アフガニスタンの子供たち10人ほどを日本に招聘する
   事業を決定しました。
   財源は、子供たちの「ワンコイン運動」とどんどん事業内容が決まっていきます。

    「自分たちの生活だって景気が悪くて厳しい。そんな外国のことなんて考えていられ
   るか!」といった意見も多いはず、それにしっかり答えられる説明が必要だ。学校・
   先生・PTAもみんなで参加しながら「わが身を考えるいいチャンスでもあるはず」
   10月には、講師を招いて勉強会も計画中です。

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   9月1日静岡新聞に私のことが載りました。
   インタビューで、父が議事課長を昭和54年にやったこと、議長席からしみじみとそ
   の父がいた席を眺めて「父が見守っていてくれる!」なんて干渉にしたったことが載
   りました。

    「お父さんのこと思い出してジーンとしました」
   「西原さんの違った面が見れた感じです」いろんな方から声をかけていただきました。

    父は、県庁の職員でした。
   30年近く、堀野新田から駿遠線の軽便であるいは、御前崎から菊川行きのバスで東
   海道線を使い静岡まで通いました。
   冬は真っ暗な中、夜も飲んでくることも多く遅かったことを覚えています。

    一生懸命仕事をしていたんでしょうが、日曜日は釣りに行ったりと父の仕事に触れる
   ことはありませんでした。
   父が53歳で市町村課長の現職で死に、県庁とは縁がなくなりました。

    そして10年後。私が県議会議員として入った県庁には「父が生きていました」
   大勢の父の仲間や部下の人たちが私を支えてくれました。
   父が一生懸命働いてきた県庁で私が働ける!父のおかげだと感謝しています。

    来週から9月議会が始まるので、今週は県庁にいる時間が多そうです。

    県知事を地元相良へお招きしての講演会は9月26日夜7時から相良町民センターで
   す。
   ご都合のつく方はぜひおいでください。

    また静岡へおいでの際は副議長室へお立ち寄りください。

               [e-mail] nishiha@po.across.or.jp
              [URL]   http://www.nishihara-shigeki.net
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              (TEL)0548-58-0772
              (FAX)0548-58-1655
             静岡県議会 副議長室 054-221-2007