第24号
【石川知事の内政制度改革について】平成15年1月27日刊 |
西原茂樹のメールマガジン ==========================================================
★☆ 石川知事の内政制度改革について ☆★
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平成15年1月27日(月)
□57票の差 □静岡県の予算 □省と政令市と広域連合 □介護保険
□選挙とダルマ
デイリー「ひとくちコラム」
http://www.nishihara-shigeki.net/1_colum.html
静岡県公立高等学校PTA連絡協議会
http://www.hs-pta-shizuoka.net/report.html
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あっという間に1月も終わりです。
インフルエンザの猛威が襲っていますが何とか我が家は無事です。
庭先の、しだれ梅のつぼみが元気になっています。
もうすぐ開くのではと期待しています。
今日は、メルマガを出してから後援会活動に!
前回のときは、時間もあったので「戸別訪問」をしていたことを思うと、さすがに副
議長役は忙しい。
ほとんど「公務」で県庁が多い。
県議会が、2月13日から3月10日まで。
その間もほとんど選挙に向けての活動は、難しい。
空いた時間で何とか挽回したいが、「まあ、4年間の結果を判断して!」としばらく
は開き直るしかない。
「僕らがやるから!」忙しい私を気にして何人かの地元の方が言ってくれる。
すまないと頭が下がるが、気を緩めて入られない。
後援会の活動はしばらくは自宅事務所とするが、選挙に向けた事務所は町内に確保で
きそう。
おっと!少し選挙モードになってしまった!気をつけます。
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□ 57票の差
榛原町長選挙が終わりました。
現職前田町長に挑戦した新人の木下町議会議員が接戦の末に当選しました。
実は、私も12年前の選挙では次点の方と11票の差で当選しました。
得票数が13,367票でした。
11票ですから、6人が入れ替われば負けた選挙でした。
「我が家の4票と、隣Iの家の3票があったから勝てたんだに!」とよく言われまし
た。
どなたも「私が票を入れたから西原が勝てた!」と思ってくれました。
一票の票の重みをみんなが感じてくれました。
負けた方を応援した皆さんもそれを思ったはずです。
私も、一票の大切さをいつも思っています。
57票の差もそんな気持ちにさせてくれるはずです。
いつまでもその気持をわすれずやってほしいです。
(自分にも言い聞かせています!)
★ 新町長に期待すること
敗れた前田さんはずばずば物を言います。
したがって「苦手な方」もいたと思います。
選挙では、そこが損をしたかもしれません。
しかし仕事はたくさんやられました。
山の手幹線の開通、勝間田川の水門、総合健康福祉センター、静波海岸の砂利化
対策と環境整備、榛原総合病院近代化、坂部下水道等数えればきりがないでしょう。
木下新町長さんは、住民に必要なことは踏襲してどんどん進めてください。
合併が本当の争点であったかどうかは少し疑問が残りますが、結果として木下さんが
当選したことによって「後戻り」はできないような気がします。
前田さんより一回り若い木下さんの「合併に対する姿勢」を注目します。
空港も一気に工事が進みます。
本体の半分ができます。残りは反対地権者の土地にかかります。
厳しい判断をすぐに求められます。新町長の課題です。
新人に対する不安はいっぱいあるでしょう。
「情報公開」を公約にあげました。
わからないことや不安を公表すればいいと思います。
うそや隠しがない行政で、苦労はみんなでしょえばいいんです。
そして反対の票を入れた人との対話をどんどんして「わかってもらう」努力をしてほし
いと思います。
(まだ木下さんに直接あって話をしていません。来週県議会訪問をしていただけるとい
うことです。)
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□静岡県の平成15年度の予算骨格が決まりました。
★ 1兆1770億円です。
昨年度にくらべてわずかに少ない額ですが、「できる範囲でがんばった!」(加藤自
民党政調会長)というところでしょう。
詳細は、新聞発表を見てください。
★ 収入が少なくなって!
県税収入が減って来ています。
今年度は4200億円の予定ですが、平成15年度は更に減って4000億円ぐらい
になりそうです。
最盛期には、5000億円くらいまで行ったような気がしますので厳しいです。
今までは足りない分は国からのお金でやってこれました。
「地方交付税」があります。
ところがここ数年それも怪しくなってきています。
「将来必ず面倒見るから、今年足りない分を県で借金をしておいて」と国から言われ
て県債を発行します。
臨時財政対策債といわれるものですが、国で言う赤字国債です。
平成13年からですが、100億円台があっという間に700億円を越しそうです。
国ベースでは地方交付税が18兆700億円で対前年比マイナス7.5%、地方債は
15兆700億円で対前年度比プラス20%です。
「国のお金がないから出せないよ!足りない分は県で借金してまかなって!」
が数字の読み方です。
国の破綻が地方を直撃しています。
県税収入も落ち込みが戻るとは考えにくい状況です。
「入るを計る!」何とか知恵が必要です。
もちろんその前に「出を計る」が先ですが今回は省略です。
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□ 合併の先に省と政令市と広域連合が!(石川知事試案)
石川知事が最近「内政制度改革試案」を発表しました。
調べてみましたが、県庁の職員の案ではありません。
私も、昨年の8月ころから提唱していた意見ですが、ようやく知事が腰を上げてくれ
ました。
知事の独自案でありますが、早急に「骨を強くして肉をつけた」研究をすべきだと思
い ます。
多いに期待しています。
(昨年のメルマガ9月2日の「合併について」です。ご参考までに)
http://www.nishihara-shigeki.net/2_mag_vol13.html
★ 県がなくなる?
知事の「内政制度改革思案」は、合併が進む中で、その先にある都道府県の再編をに
らんだ構想です。
東京、近畿、中京、北九州は「大都市圏」として国家的な見地で扱います。
そのほかの地域は400万から500万を単位として県の合併を行い「省(道)」とし
ます。
省の中には「政令市」と「広域連合体」があり、広域連合へは県がやっていたほとん
どの機能が移譲されます。
政令市はわかりやすいわけですが、広域連合は全国に例がありません。
★ 広域連合
平成6年の自治法改正で制度自体はありますが、実際の運用では機能発揮されてい
ません。一部事務組合の考えをもっと広げて、今まで県の出先でやっていたことをも含
めて、その地域全体が「政令市」と同じようなことをやろうとするものです。
そうすれば「県」はいらなくなります。
少し乱暴ですが、新しい「省(道)」が各政令市や広域連合の調整をやります。
省は以前から言われていた「道州制」と同じと考えればいいと思います。
★具体的イメージ
浜松政令市、静岡政令市、私たちの地域はそこに挟まれた「遠州広域連合」とでも言
うんでしょうか。
平成16年に御前崎市、平成17年には「○○市」「××市」「△△町」ができるで
しょう。
それらが広域連合体を作って、道路や河川、農業振興、観光振興、医療や介護、更に
ゴミやし尿処理、火葬、消防をやるわけです。
もちろん、都市計画や農振計画、土地利用から地域総合計画までやるわけです。
そして「長」や「議員」については、選挙をやって決めます。
県でやっていたことが、より身近な住民の自治へとなるわけです。
★ いつまでに?
知事のペーパーには平成20年の4月以降となっています。
平成17年に合併が決着し(静岡市は政令市に)、浜松政令市の骨格が見える平成1
9年から20年が決断・実施のときでしょう。
★ わかりにくい?いっそのこと政令市になってしまったら?
静岡や浜松のように大きな中心地が形成されていません。
掛川や島田や藤枝や焼津、多少合併で大きな市になりますが、どこが中心とった言った
場合ムリがあります。
逆に、御前崎や川根など小さく合併して「独自性」を出そうとしたところもあります。
そんな所の「長所」も生かせる制度です。
ただ大きくなれば良いなんて!その気持ちはとっても重要です。
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□ 介護保険の見直しですが。
★ 介護保険に感じる疑問と不安
地元の関係者から介護予防施設(虚弱老人)の建設要望を受けました。
何とか要望にこたえられることで一安心ですが、知らない制度や用語が増えています。
最近、介護や福祉分野の仕事から離れていることを感じます。
平成12年の介護保険制度ができるまでは「介護保険の西原」と自負するくらい研究し
ました。
平成5年にはスウェーデンに平成11年にはドイツに「福祉や介護保険の」研究に行っ
たほどです。
しかし制度ができて「専門家」が活躍し始めましたので、少し疎くなっていた面があり
ました。
そこで、少し現状を把握してみることにしました。
老人介護施設関係のヒアリングを県の担当から受けました。
平成12年から介護保険が始まりましたが、疑問を感じ入るのは「施設重視の姿勢」で
す。
待機者がいるので特別養護老人ホームを作り続けています。
平成15年から5年間で4000ベッド、80ベッド平均として50施設の建設です。
「それでも現在全国40位が、30位くらいですね。」(担当者)沖縄が全国一だという。
老健は「46位です!」威張れない話が続きます。
しかし!と思う。平成5年に見たスウェーデンは、すでに施設建設は終わりヘルパーさ
んが活躍する「在宅」重視になっていました。
平成11年のドイツでは、介護保険は「わかりやすく」、やはり「在宅重視」でした。
それも「介護をするのは、隣のお兄ちゃんでも」見てくれた人に「報酬」がでる制度
でした。
見直しの時期を迎えた介護保険ですが、とってもそんなところの議論はできそうにあ
りません。
このまま突き進んで大丈夫なんだろうか。いいのだろうかと感じる最近です。
★静岡県の現状
平成14年9月の65歳以上人口は71万人です。
そのうち82,700人が要介護認定を受けています。サービスを受けているのは
67,883人です。
82パーセントの方が利用しているわけです。
介護給付費が1055億円。施設のほうがちょっと多くて54.5%、在宅が45
%です。
施設の内訳は、特養が25%、老健が17%、療養型が11%です。
「始まった当初に比べて、一人当たりの回数や限度額が増えていますが、サービスの
中身が充実してきた証拠でしょう」(担当者)
しかし現実は、全国順位で特別擁護老人ホームが40位、老健が46位と遅れているのが
現状です。
在宅の順位がどのようになっているかは調べていますが、(知っている方がありました
ら教えてください)
必要な整備はしていかなくてはならないでしょう。
★平成15年から5カ年計画検討中
そこで、第3次の計画では、特養を1.8倍に老健を1.6倍に、療養型を2.2倍にする計画
です。
在宅も2倍以上を目指します。
特に重点を置くのは「グループホーム」です。
★ 言葉が難しい介護保険制度
漢字を使いましよう!
どこかの大臣が言ったために「グループホーム」は「痴呆対応型共同生活介護」に、
「ケアマネージャー」は「介護支援専門員」といった具合にわかりにくいです。
「特養」は建設時の呼び方で、使用時は「介護老人福祉施設」
私たちでもわかりにくい制度。
お年寄りにはなおさらでしょう。
介護支援専門員のかたがたが親身になってやってくださっていると思いますが、もっ
とわかりやすい制度にならないでしょうか。
★ 保険料と料金
県の平均は2,845円です。
安いところが2,100円で高いところが3,160円です。
次期計画では若干上がって約3000円前後となりそうです。
「介護保険料が高い!」
「自己負担分が結構高い!」
いろいろな声を聞きます。
施設福祉で要望どおり施設を建設し続けるともっと高額な負担も!
10年先20年先は私たちの世代が介護を受けるんですが、大丈夫でしょうか。
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□ 選挙とだるま
★ ダルマと萩原さん
新聞報道に「選挙のときダルマの目入れはやめて!」と県の視覚障害者の団体の陳情が
出ていました。
萩原さんのお名前が出ていたので懐かしく感じました。
平成7年私が厚生委員長したとき何度かご一緒しました。
委員会で、私もメモを取りますが隣でもメモをしていました。
驚くほどの速さで「点字」を打っているのです。
そのとき萩原さんから「ダルマの目入れの話」を伺いました。
私はそれ以来、ダルマの目入れはやめました。
これは「候補者」が言い出せばいいんです。
ほかの人からは言い出しにくいことかもしれません。
★為書き(選挙のとき「祈当選」と模造紙などに書いて候補者に贈ります)
それから最近感じることのひとつに「為書き」があります。
もともと筆不精の私にとって大の苦手なことです。
それでも頼まれるので「直筆」ではなくて「できの良い為書き」を出しています。
焼津の市会議員の選挙が行われています。
ある候補者のところでは「為書きは一切やめました」とすっきりしています。
私も持っていったわけではないのですが、ほっとしました。
為書きって考えてみれば「これだけの偉い人が応援してくれている」ということでし
ょうが、世の中が変わりました。
だいたい「為書き」を出す人(全部政治家)が「信用」されなくなっているんですか
ら、ないほうが「信用」されるのかもしれません。
さて、私の選挙はどうしようか!
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今週はまだ新年会が残っています。
「あけましておめでとう!」もなんとなく賞味期限切れですが、やはり本年度のス
タートですから気合を入れてもう少し。
昨日は、相良剣道大会に出席しました。小学生の話です。
「女の子が強いですよ!」
やはりここでも!理由を聞くとこんな話が聞けました。
女の子は「やりたい!」と入ってきます。
男の子は「少しいたずらで言うこと聞かないからひっぱたいて!かおとなしすぎるか
ら鍛えて!」
とお父さんやお母さんに言われてきます。
女のこの方が上達してうまい!そんな話に納得!がんばれ男!
ひとことコラムではほぼデイリー更新を行っています。
皆さんから「書き込み」を希望と要請もありますが、当面は「私一人の」場所とさせ
てください。
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[e-mail] nishiha@po.across.or.jp
[URL] http://www.nishihara-shigeki.net
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