マニフェスト 西原しげき紹介 8つの約束 一言コラム かわら版 レポート メールマガジン

第32号 【産婦人科がなくなる!】平成15年5月12日刊
西原茂樹のメールマガジン================================================= 
 
          ★☆ 産婦人科がなくなる!  ☆★
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                        平成15年5月12日(月)
 目 次 
 
 □ 産婦人科がなくなる?(PART2)
 □ 花博と伊豆半島(御前崎〜伊豆)
 □ 榛原高校スクールバス
 □ 伊能忠敬で介護予防?
 
 東の空が明るくなってきました。
 5時から書いています。
 夕べの雨ですっきりした朝です。
 
 前回竹の子のこと書きました。
 もう出てこなくなりました。
 新茶も終わりました。
 来週は、田植えです。季節はスキップを踏むように移っていきます。
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 メルマガをはじめて1年が過ぎました。
 32号を1年間で出しました。
 「意見が変わっているよ!」という指摘もあります。
 
 頭の中で考えていること、実際の意見交換や現状の推移の中で「変化」して行くことも
 あります。
 そんな、考え方の変化もお分かりいただけるものと思っています。
 
 送っている方は、600人くらいでしょうか。
 ホームページは、毎月2500人くらいの方が訪問してくれています。
 一日あたり、80人程度ですが、わたしとしては驚いています。
 
 インターネットと政治というテーマで何か話し合ってみたいと検討を始めました。
 そうしたら、そんなテーマじゃなくてこんなのはとご提案をいただきました。
 「地域(コミュニティ)における放送と通信の融合」
 
 非マスコミ系とマスコミ系。
 わたしたちはもちろん非マスコミ系ですが、いろんな意味でなんか面白くなってきそ
 うです。
 ご興味のある方はご意見をお聞かせください。
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 デイリー「ひとくちコラム」
 http://www.nishihara-shigeki.net/1_colum.html
 ひとくちコラムは毎日更新しています。
 是非ご覧になってご意見をお寄せください。
 静岡県公立高等学校PTA連絡協議会
 http://www.hs-pta-shizuoka.net/report.html
 かわら版特別号
 http://www.nishihara-shigeki.net/3_assembly_030327.html
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 □ 産婦人科がなくなる?(PART2)        目次に戻る
 
 前回のメルマガで、榛原病院から産婦人科がなくなる話をしました。
 一昨日、お見舞いで榛原病院に行きましたら「6月末をもって産婦人科が閉鎖になりま
 す」という張り紙がエレベーターの前にはってありました。
 現実に、改めて接した感があります。
 子供ができて榛原病院を訪れた方の身になって寂しくなりました。
 
 前回のメルマガにたくさんの方から色々なご意見を頂きましたのでいくつか紹介しま
 す。
 ご本人の了解を得てありませんので、特定されないよう一部文面を修正させていただ
 きました。
 ご理解ください。
 
 ★ そもそも総合病院とはと言った意見
 
 行政の持っている病院でありながら全く人事権がない・・・という、従来の大学の医
 局制度自体のあり方ももちろん問題です。
 しかし、行政がこれだけの赤字を抱えている現在、総合病院を小さな町が持つのはか
 なり難しくなってきていると思っています。
 
 果たして県内のすべての総合病院のかかえる赤字はいくらなのでしょうか。
 そのうち、国費、自治体の負担はどのくらいなんでしょうか。
 静岡県には,いくつくらいの公立病院を持つことが可能なのでしょうか。
 (因みに,本県は公立病院が非常に多いと聞いたことがあります)
 
 これまで、町の病院、学校をつぶせば、その時の町長は損をするといわれてきました
 が、持てないものは持てない。
 現実的な議論をする時期にはいっているようには思います。
 
 これは,不確かなことですが
 青森県で、5,6町村が合併する際に、真ん中の1自治体だけ抜かして合併したとい
 ったことを聞きました。
 要するに、莫大な赤字をかかえた公立病院をもっていたある自治体を抜かして飛び地
 で合併したというのです。
 本当かどうか確かめていませんがありそうな話ではあります。
 
 病院がつぶれそうだ.町議会,役場は何をしている!
 と単調に論ずる時代でもありません.
 今、おとしどころを考えているところです。
 また,県全体の病院の適正なありかたをこそ
 県議会で論じてほしいです。
 ★ 単刀直入の意見
 
 一義的には病院で考えることだと思います。
 採算の問題,医師の確保の問題があると思います。
 町民が是非必要と思えば,不採算を度外視せざるを得ないのですが。
 それでも良いかどうかは町立病院を設立している為政者の判断ではないでしょうか。
 ★ 老人介護に力が入って少子化対策が遅れているのではといったことに対して
 
 たしかに、我々の業界(特養・老健など)は、バブルの様相を示しているのは事実です。
 しかし、雇用促進にも一翼も担っているはずです。
 経済効果も少しはあるはずです。
 でも、これだけ有象無象が参入してくると、社会問題になりそうで怖いです。
 少子化の話ですが、わたしの施設(特養)は若い女性の仕事場ですので、結婚後も勤務
 ができるように産休・育休を取りやすくする工夫をしています。
 少子化の対策は、安心して子供を生めて、育てる勤務体制を各企業から始めるのが先
 決ではないでしょうか。
 近々に老人病院や介護老人保健施設の建設を計画していますが、寝たきりで、薬漬け
 で、万が一なくなっても「しょうがない」」とを言われないように、がんばります。
 ★ 産婦人科のお医者さんのご意見
 
 確かに産婦人科医療は、厳しくなっています。
 新しく医師になる者にとって産婦人科、特に産科は魅力の無いもの(コストパフォー
 マンス的にも)になっているようです。
 
 平成14年の新たな産婦人科専門医合格者は、わずかに324名、今年は340名で
 した。
 全国の産婦人科専門医の総数は11、497人で、この中には既に一線を退いた方も
 含まれます。
 各地で地方への医師の派遣がなされないのは、産婦人科だけの問題ではありません。
 
 各分野の専門医が地方から撤退しています。
 地方の病院での充分な研修が得られないことや、特に医師の都会志向が強いことなど
 が原因でしょう。
 地方の医療はプライマリーケア医を養成して対応しようという方向もありますが、、、
 
  各分野とも、産婦人科もセンター化が進んでいます。
 しかし充分な陣容とイージーアクセスが得られないと、施設前リスクが増大します。
 アメリカの大都市に見るように救急車が治療を待つ患者を乗せたまま、5、6台も順
 番を待っている状態が発生するかも知れません。
 
 産婦人科に関して言えば、ある県での高次医療施設では、年間400例の救急搬送依
 頼に対して200例の搬送しか受け入れられない状態が続いています。
 これは、産科の特殊性として新生児医の不足も大きく関与しています。
 
  少子化は、確かに問題です。
 産婦人科医療側からみると、最近のご夫婦の挙児に対する意識は、ここ数年で、前向
 きな意識が高まっています。
 
 仕方なく産むのではなくて、夫婦が愛しあう結果の必然として子供を産もうという意
 識が高まってきました。
 分娩は、夫婦二人で意識高く立ち向かうもの、として捉えられています。
 
 その分、我々に期待するものも大きいと思います。
 産む方にとっては苦労しても子供を持とうと言うことです。
 これは、最近では、無痛分娩を希望する方が減少していることからも伺われます。
 
 以前は、少子化対策には、ある種の社会的育児思想がないと解決しないのではないか
 と思っていましたが、むしろ、健全な夫婦のあり方を現代的に考え、社会的サポート
 (経済的、施設的)を充分に行うことが必要かと思います。
 ★ 小児科医の方から
 
  この度のメールマガジンでは、産婦人科と小児科の問題を取り上げてくださいまし
 て、ありがとうございました。
 産婦人科と小児科の危機、すなわちこどもの危機、への御理解と愛情にあふれた文章
 に感激しました。
 先生がお書きになられました通り、わが国の小児科の医療は危機に瀕しています。
 こどもの医療には、大人に比べて何倍も手がかかるのに、経済面での手当てが不十分
 で、逆に使用する薬剤の量が少ないために収益が少ない、というのが実情です。
 
 そのために多くの病院で小児科が縮小されたり閉鎖されたりしています。
 同じ病院で働いていても、他の科に比べて小児科の医師は忙しすぎて、休みも十分に
 取れません。
 なのに収益が少ないと言って責められるのです(これは保険制度の問題であって、小
 児科医の責任ではありません)。
 
 現状では小児科医の立つ瀬がありません。
 成人を扱う科に比べて、小児科が冷遇されていると感じられます。
 自分で言うのも何ですが、小児科医は一般に人が良くて、これまで政治に対してもあ
 まり要求をして来なかったことが原因かも知れません。
 日本では、こども達が表面上は甘やかされているように見えますが、本当のところは
 大切にされていないのではないでしょうか。
 こどもたちが、もっと伸び伸びと、安心して幸せに暮らせる環境を作ってあげないと
 いけないと思います。
 これからの少子化時代、こどもこそ国の宝です。こどもを大切にしない国に未来はな
 いと思います。
 政治の力に期待しております。
 
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 □ 花博と伊豆半島(御前崎〜伊豆)        目次に戻る
 
 5月5日、こどもの日。
 御前崎町の町長さんや商工会長さんがたと松崎町を訪問しました。
 
 当日は晴天。
 16時、清水港発の駿河に乗ります。
 ゴールデンウイークの最後とあって、土肥から来る車やお客さんは満杯でしたが、乗
 り込む車と乗客は半分程度。
 
 土肥港には1時間ちょっとで到着です。
 車で1時間で松崎到着。深沢町長さんがお出迎えです。
 
 ★ 今回の松崎町訪問の目的
 
  伊豆と御前崎を結ぼう!は空港開設時に向けての大きなプロジェクトです。
 それに向かって運動を御前崎と下田と松崎で進めています。
 そこへ「来年の花博で実験をしよう!」ということになりました。
 
 検討してみると、御前崎と下田を現在のTSL希望を使って結ぶことが最も現実的となり
 ました。
 そこで、2月から4月にかけて具体的な課題を検討してきました。
 この間の経過を松崎町に説明しようというものです。
 
 松崎町は現在松崎新港を作っています。
 マイナス6メートル岸壁で、平成18年ころの完成です。
 これができれば、新航路に間に合います。現在の港では[TSL」は無理です。
 ★ 岩地の棚田
 
 交流会をやった翌日、岩地の棚田を見学しました。
 小さな車に乗り換えて急峻な山間の道を登りきったところを曲がると、眼前に水を張
 ったばかりの棚田が飛び込んできました。
 
 交流施設は最近立てられた近代的なものです。
 囲炉裏がきってあって、農作業の合間に楽しい団欒ができそうです。
 太陽光発電と風力発電で電気をまかなうそうです。
 
 苗代では準備が進んでいました。
 棚田には、一枚一枚オーナーの名前がたっています。
 年会費数万円を払ってオーナーになります。
 田植えをしたり収穫の時にはお手伝いに来るそうですが、基本的には地元の農家の皆
 さんがやってくれます。
 
 水車小屋の屋根はかやぶきです。
 その前には、小川にせせらぎが流れ、まだ水田になっていない荒れた棚田には花がき
 れいに咲き誇っています。
 ずっと眼下には雲見(I石部)?の民家の屋根が小さく見えて、更にその向こうには駿河
 湾がかすんで見えます。
 
 地元と都市が仲良く「棚田を守ろう」という試みは他の地域でも参考になりそうです。
 
 ★ 花博と伊豆
 
 本題に戻ります。
 来年の花博の期間中何とか試験運行をしてみたい。
 商工会連合会や県の観光協会も熱心です。
 もちろん新しい観光ルートには、観光業界も期待しています。
 
 そこで、何とか8月くらいまでには、関係者で協議して結論を出したいと考えています。
 課題は、
 1) TSLは防災船です。利用できるかどうか。
 2) 御前崎での斜路(乗り降りをするタラップ)設置
 3) 油をたくさん使う船です。コスト面でどう負担するか。運賃をどの程度に設定
 するか。
 まだまだたくさんありますが、是非実現したいです。
 
 ただ、空港ができてからの高速航路については、使用船舶、使用航路などは今後別途
 検討をしていきます。
 今回はあくまでも「花博限定企画」です。
 
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 □ 榛原高校スクールバス        目次に戻る
 
 4月から、公立高校である榛原高校でスクールバスが始まりました。
 PTAが中心となって「通学互助会」を立ち上げました。
 「公立高校による貸し切りバス通学」は県内初です。
 
 ★ どうして通学バス?
 
 昨年の6月でした。榛原高校を考える会で「通学バスをやらないと生徒が私学にもっと
 流れてしまう!」
 この訴えでした。
 榛原高校では、前年から定員割れがおこっていました。
 
 ここ数年、私学のスクールバスが榛南地域を走り回って生徒を載せていきます。
 少子化で生徒がどんどん減っています。その減っていく生徒の奪い合いです。
 現在99校ある公立高校は5〜6年後には5校減らされます。
 
 生き残っていく条件は「地域が支える」ことです。
 そこでPTAが中心となって「通学バス」プロジェクトがスタートしたわけです。
 アンケートの実施、現在の定期バス路線の増発復活要請、バス会社への検討要請、互
 助会の立ち上げと業者ヒアリングなど。
 
 最終的に各地区会の説明会を経てコースや金額を決定していくわけですが、わずか7
 〜8ヶ月で本稼動させてしまいました。
 もちろん学校側の作業支援や後援会同窓会の応援もありましたが、PTAの力はすごかっ
 たと思います。
 
 ★ 始まって
 
 1年生の半数150人が利用します。全体で291人が4コースに分かれて通ってい
 ます。
 「バス効果で自信と活気が出てきた!」が校長先生の意見です。
 
 わたしがPTAの会長をしていた当時「何とか大井川からのバス路線を増やして」と陳情を
 受けました。
 今は、藤枝や焼津から来るコースもできました。浜岡コースは、大東町出発です。
 「来年は、金谷初倉も!」と検討が進んでいるそうです。
 
 「寄り道しない」
 「路線バスより安くなった。親の負担が減った」
 「雨の日だけ利用も可能」
 「部活遠征や遠足利用でかなりお徳」
 
 いいこと尽くめですが、今後はやはり運営の安定化が課題です。
 関係者の皆さんの(実はわたしも理事ですが)努力に期待です。
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 □ 伊能忠敬で介護予防?        目次に戻る
 
 「加藤剛です。
 俳優という体力を必要としている仕事を長く続けているうちに、健康の大切さを意識
 するようになりました。
 最近のわたしにとっての健康づくりは、伊能忠敬となって全国を歩いたことです。
 
     −中略ー
 
 人は夢を持ち続ける限り、そして前へと歩き続ける限り、余生はいらない。
 70歳を過ぎるまで日本全国、一歩一歩測量して歩いた彼の生き方を描く映画「伊能
 忠敬ー子午線の夢ー」をご覧いただき、生きる希望と勇気、歩くことの大切さを感じ
 てくだされば・・・。
 そう願っています」
 
 ★ 伊能忠敬映画が介護予防・生活支援事業に
 
 200年前に全国を歩いて地図を作った男、伊能忠敬。
 この映画ができて、上映されたのが一昨年の暮れでした。
 静岡県が推薦をしました。撮影も県内各地で行われました。
 
 その映画が、老人の介護予防に役立つとして支援事業の対象になります。
 先日俳優座の古賀社長さんが説明に来ました。
 
 映画作りから上映までかかわったわたしとしては、大いに宣伝していこうと思ってい
 ます。
 上映会の費用の3/4が補助されます。地元市町村負担は1/4となります。
 ご興味のある方はお問い合わせください。
 
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 今日は第2選挙区支部の支部長幹事長会議です。
 原田代議士の病気を受けて今後の後継者問題が浮上しています。
 内容は、6月1日の大会の運営についてですが、その辺の話も出ます。
 しばらくはこの問題でにぎやかくなりそうです。
 
               [e-mail] nishiha@po.across.or.jp
               [URL]   http://www.nishihara-shigeki.net
                    
  
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