マニフェスト 西原しげき紹介 8つの約束 一言コラム かわら版 レポート メールマガジン

第52号  【静岡空港継続が国土交通省から承認】  平成16年3月31日刊
西原茂樹のメールマガジン=================================================
  
         ★☆ 静岡空港継続が国土交通省から承認 ☆★
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                          平成16年3月31日(水)
   
 昨夜来の豪雨がうそのような快晴である。
 こうして一雨ごとに冬の名残が消えて春の暖かさが広がっていくんだろう。
 
 例年は365日だが。今年は一年が384日あると言う。
 暦の上でのことだが、今年の寒の明けが1月22日で、来年が2月9日だとう言う(も
 ちろん旧の暦だが)
 うるう年と言うことを換算して、今年から来年が384日と言う計算らしい。
 
 どこが長くなるかと言うと「春が長い」と言うことだ。
 春が長いとは「寒暖」が繰り返すと言うことで、お茶にとっては良いことでおいしいお
 茶ができると言う。
 但し「寒」が来ることもあるので霜の被害にも気をつけなければいけない。
 
 以上の話は昨日島田で行われた「牧之原畑地総合整備土地改良区総会」で理事長の和田
 さんから伺った話だ。
 土地改良も「水土里(みどり)ネット」と愛称をつけた。
 農業の畑作りから、地域づくりという視点を求められてきている。
 こういった農業団体から、農業と日本・静岡と言った大きな将来像を提案をしてほし
 い。
 
 ★ 日本の伝統文化〜白川郷〜
 
 先日雪解けの飛騨白川郷へ行ってきた。
 車で東海北陸道を行けば、静岡から3時間でいける。
 初めて世界遺産の合掌造りを見ることができた。
 
 日本ではなくて、どこかアジアの山間の部落へ行った雰囲気だ。
 日本の伝統と言うか、農村風景の原点だが、良くぞここまで守り通したと感謝でいっ
 ぱいだ。
 雪解け水でいっぱいになった棚田や勢いよく流れる水路には虹鱒や鯉が泳ぐ。
 
 そしてそこには普通に白川の人が生活している。
 古くて大きな合掌造りのお寺に入った。
 暖炉に勢いよく火が入っている。
 
 大国柱を背に座ろうとすると
 「そこは当主の場所です!当主以外座らないで下さい!」
 もちろん家族も同じで、こどももしかられると言う。今でもだ。
 
 伝統は、合掌造りだけではなくて、そこに住む人たちの生き方にまで脈々と受け継が
 れているようだ。
 それがあってこそ、数百人工もかかるカヤの屋根の吹き替えがみんなでできるのだろ
 う。
 世界遺産のゆえんだ。見直すべき日本の伝統文化だが、これを取り戻すにはどうすれ
 ば良いのだろう。
 
 教育基本法の改正も必要だが、それの主体となるべき人づくりが何よりも重要だ。
 台湾へ行ったときに会った李登輝のような活動が求められる。
 そんなことを最近思う。
 
 ★ 年度末。
 
 役所に勤める皆さんは今日で異動の方が多いでしょう。
 一年間ごくろうさまでした。
 新しい職場でもがんばってください。
 
 叉退職される皆さん、ごくろうさまでした。
 これからは楽しみながら第2の人生を充実してお過ごしください。
 ありがとうございました。
 ★見会かわら版
 
 http://www.nishihara-shigeki.net/1_colum.html
 ★台湾視察報告
 
 http://www.nishihara-shigeki.net/4_report_2004_02_05.html
  
 目 次
 
 □ 静岡空港継続が承認
 □ 国道473号(北伸区間)が調査区間に指定されました。 
 □ 御前崎市の誕生と榛南の合併
 □ 静岡県医局を提案
  
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 デイリー「ひとくちコラム」
 http://www.nishihara-shigeki.net/1_colum.html
 
 ひとくちコラムは毎日更新しています。
 是非ご覧になってご意見をお寄せください。
 
 静岡県公立高等学校PTA連絡協議会
 http://www.hs-pta-shizuoka.net/report.html
 高校PTAも3年やりました。
 今年で締めくくりにしようと思っています。
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 □ 静岡空港継続が承認
 
 29日に国から通知がありました。
 ほっとしています。
 
 ★ 国土交通省航空局より平成16年度の国庫予算内示
 
 県当局では、当初予算を35億円計上していました。
 しかし、今回の内示額は、22億48百万(国庫補助ベースで11億24百万)でした。
 今回の内示金額では、開港スケジュールを念頭に置くとかなり厳しい数字です。
 「今後は、補正予算や債務負担、さらには立替払い方式などのあらゆる方策を検討
 し、国に協力に働きかけたい」空港建設局)としています。
 
 予想されていた「継続」ではありますが、最後まで心配はありました。
 それは、事業費と論評です。
 どちらも、ぎりぎりでクリアでしょうが、これから先の見通し甘くありません。
 
 ★ 土地取得に向けて
 
 この作業を早急に行う必要があります。
 土地が確保できない限り「絵に描いたもち」状態は続きます。
 さまざまな状況については新聞情報にもありますが、要は「土地収用法」で行くしかな
 いと言うことです。
 
 しかし土地収用法では以前にも書きましたが、国道交通省の審議会(地方整備審議
 会?)で承認を受けなければなりません。
 その審査をする委員が6〜7名いるようですが、理解してもらえるかどうかがかぎと
 なりそうです。
 しかし、のんびりしていると時はどんどん過ぎていきます。
 「ビジットジャパン!(ようこそ日本!)」キャンペーンです。
 勢いに乗っていきましょう。
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 □ 国道473号(北伸区間)が調査区間に指定されました。
 
 永年の懸案であった「金谷御前崎連絡道路」の「西萩間〜牧之原」区間に国のお金が
 入ることが決まりました。
 正式に言えば、従来の「相良金谷道路バイパス」として一部完成している区間も含め
 て、「大沢〜菅山〜牧之原」区間の地域高規格道路が、国の「調査区間」に指定されま
 した。
 
 これで、今まで遅れていた特に「北伸区間」の工事進捗にめどが立ったわけです。
 遅れていた萩間から牧之原にかけて、今までは「県単独事業」だったので、毎年1億円
 ぐらいしかお金がつかない。
 残事業費が70億円以上あるから、これでは残り区間が70年かかります。
 わたしも生きてはいない。
 しかし、国の指定を受けて「整備区間」になると毎年10億から20億近い予算を確
 保できます。
 
 そうすると残った西萩間〜インターまでが、数年で完成できるわけです。
 御前崎と西萩間区間はあと3年後で全線開通がほぼ確実だから、空港開設時点か、ほ
 んの数年遅れで静岡空港〜相良〜御前崎港が結ばれる。
 この効果は計り知れません。
 
 ★ 波及効果
 
 先日お茶農家から「早く道路ができないか!」と催促されました。
 萩間から御前崎に出作に行くのに、今までだと30分かかった。
 これでは、摘んでくるには時間がかかります。
 
 しかし、高速で結ばれると15分で萩間と御前崎地頭方が結ばれます。
 「萩間の裏の急峻なところ茶園へ入って行くより、高速を飛ばしたほうが便利!」と
 か。
 農業も変わります。
 
 もちろん、物流は大きく変わります。
 御前崎港とスズキ相良工場はもっとも恩恵を受けます。
 関連の自動車部品メーカーもそうです。
 ★473号線
 
 先日、473号線を走ってみました。
 相良町波津の国道150号線とのT字路をスタート。
 一路金谷から、家山へ。
 
 このあたりから地理に不案内です。
 家山からいつもの川根温泉とは違って右岸側を走る。
 抜里から石風呂そして久野脇へ。大井川が大きく蛇行する「鵜山の七曲」です。
 
 瀬沢で国道362号に合流する。
 つまり、国道473号と同じ道で二つの名前があるわけです。
 知ってはいたが、実際に走ったのは初めてで少し違和感があります。
 
 春野までの道は「これが国道?」とびっくりする。
 車一台がようやく走ることができる道だが、のどかで自然がいっぱいで、ところどこ
 ろで止まって鳥の音や川の水音を聴いてみる。
 天竜に出ると今度は国道152号と合流します。
 
 ここで国道152号と国道473号が同じ道として存在します。
 途中では「県道」の看板がかかっている。
 一本の道に3つの顔である。
 
 佐久間に入ると水窪に向かう国道152号と離れて晴れて国道473号単独となりま
 す。
 今回は、ここまでしかいけなかったが、設楽を経て岡崎、最終の蒲郡までにはまだ道
 のりがあります。
 機会を作って走ってみたい。
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 □ 御前崎市の誕生と榛南の合併
 
 27日の土曜日、御前崎町の閉町式へ出席しました。
 閉庁は聞いたことがありますが、閉町は初めてです。
 これからいくつか出席するんだろう。
 吉村町長の挨拶に、新しい御前崎市にかける夢がある反面、かけがえのない町がなく
 なることの寂しさのほうが大きい、そんな感情を受けました。
 
 式典の最後でふるさと案内人による御前崎町の歩みが劇仕立てでありました。
 一生懸命工夫してできていてとてもよかった。
 時間の都合で最後まで入れなかったのが残念でした。
 
 ありがとう御前崎町。
 新しい御前崎市ですばらしい発展をしてほしい。私も応援します。
 昨日は、役場によって最後の挨拶です。
 
 ★ 御前崎の役場は
 
 市庁舎は現在の浜岡町役場です。
 半分以上の職員がそちらへ移動します。
 現御前崎町の庁舎は、御前崎市の支所になります。
 
 十数名が残るそうですが、寂しいです。
 町長室も誰もいません。
 事務は一階の半分で、2階以上は立ち入りできないようです。
 
 新しい市長さんが決まるまで、吉村町長さんが、職務執行者?となるそうです。
 わたしも御前崎市の担当議員の一人です。
 これからもよろしくお願いいたします。
 
 ★ 相良と榛原
 
 相良町長が榛原町へ「住民発議を付議せず」と回答しました。
 これで、3町合併の法定協議会の可能性はなくなりました。
 また、吉田町議会の議員さんによるアンケート結果も出たようです。
 正式な発表を聞いていませんが、合併が過半数を超えてはいないようです。
 
 どんな世論も、受け取る情報でさまざまな方向に形成されます。
 ここ数ヶ月の活発な議論が、住民の意識形成にどのように反映されたのか。
 これからどのような方向を出していくのか注目します。
 
 これで流れは、榛原・相良で進みます。
 吉田町がいつの時点で「合流」するかですが、今の状態では(町長の考え・議会の見解・
 民意など)わかりません。
 しかしいつまでも不安な状態は決してよくありません。
 どうするのか、町長や議会の意見集約を見守ります。
 
 わたしは、どんな方向になっても、そこに住む住民の生活が不便になったり、権利が
 侵害されないよう県政として応援します。
 確かに榛南4町や榛南3町がよかったかもしれません。
 わたしが住む地頭方では「御前崎との合併が良い!」とまだ多くの方が望んでいます。
 
 いつだったか、ここで書きました。
 「たら、れば」言ったらきりがありません。
 必然必要、どこかで区切りをつけて将来に向かって少しでも良い方向へ進みましょう。
 
 ★ 今後の合併は
 
 すぐに広域合併に進むかは不透明です。
 新しい法案では「知事の強制合併」の話もあります。
 しかし、石川知事は「やらない」と言っています。
 
 全国的に問題となったのは、1万人以下の町の合併です。
 たくさんの数千人の町を存続させるのか!と言うことでしたが、国もそこまでは今度
 の改正法案に書きませんでした。
 
 長野県は「合併しない市町村を応援」します。
 国にたてつく田中知事がやりそうなことですが、知事がいくら強制権を持たせても多
 分どこもやらないでしょう。
 本当に「死にそうな自治体になれば住民が真剣に考えます」・・・無駄なことはやめよ
 う!と。強制措置はその先でしょう。
 
 したがって、更なる合併と言うよりも「広域連合」に具体的な方策を求めたほうが良い
 と思います。
 今年は、合併が出揃う中で、県の機構改革とあわせて「広域連合」を具体的に出してい
 く年です。
 そこで、御前崎市も菊川市もわたしたちのところも島田市や掛川市も含めて一緒に検
 討すべきです。
 これらが今年の課題です。
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 □ 静岡県医局を提案
 
 ★産婦人科
 
 昨年からずっと取り上げてきた話題です。
 しかし、現状では「総合病院に限って」事態は好転していません。
 
 榛原病院と浜岡病院とそして島田病院までが産婦人科がなくなります。
 掛川病院も危機的ですが、二人の医師が確保できました。
 菊川病院も今のところは何とかなっています。
 しかし、現在の医療制度では早晩一気にどこの総合病院で起こっても不思議ではあり
 ません。
 
 しかし一方で、こどもの出生は年々減少していて、榛南地域の産婦人科(片浜の赤堀さ
 んしかないのですが)でもはっきりと減少傾向が出ています。
 産婦人科が減っても、出生が減っています。
 したがって、産婦人科医の確保対策と一概に言っても、「地域の医療をどうするか」と
 「センター的高度医療をどう確保するか」などいくつかの課題を整理して調整していく
 必要があります。
 
 ★ 静岡県医局制度?
 
 県が「静岡県医局を作って医師を確保する(研修医を育てる)」なんていうのも是非検
 討していただきたい課題です。
 私自身が提案している案です。
 各総合病院で医者を確保するのが難しいのが現状です。
 
 研修医制度が発端ですが、遠隔地、レベル、待遇など改善される望みはほとんどあり
 ません。
 小児科医も確保が難しくなりました。
 そこで、静岡県では今年小児科医師を3人確保しました。
 この医師を不足地域へ派遣します。
 
 この制度を拡大して、研修医を確保して育てることを県としてやるということです。
 これによって医師の確保が実現できないでしょうか。
 地元の浜松医大さんにも協力していただけないでしょうか。
 具体的な検討を始めるよう見当局へ指示してあります。
 
 しかし一方で、各地の総合病院が、医師会がどのように考えるのかが課題です。
 自治体も含めて「地域医療のあり方」を考えて、まずそれが先かもしれません。
 
 ★ 静岡発医療健康先進県へ
 
 ファルマバレー構想は治験ネットワークから始まって創薬へ。
 そして健康の提案と次々と新しい試みが始まっています。
 医療レベルの向上と充実は次の照準です。
 
 ただ先端だけではなくて「納得できる医療」を患者側や納税者側も入って提案していく
 姿勢が必要です。
 静岡県で、このような新しい方向性が出せるよう医療・行政関係者とこれからも話を
 していきます。
 
 今まで政治が医療に深くかかわることはありませんでした。
 行政もお医者さん任せでした。
 そのことが医療関係者と話していると聞こえてきます。
 しかし、この分野は最も重要です。
 わたしの少ない知識と経験ですが、これからも現場の方々と会いながら少しでも目標
 へ向かってがんばります。
 
 なんだか決意表明みたいになりましたが。
 関係者もがんばってください。
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 今朝一番で一気に書き上げました。
 今から東部へ視察です。
 
 浜名湖花博も8日から開催です。
 春いっぱいの浜名湖を横目に、広い広いお花畑を散策してください。
 
 平成16年度もよろしくお願いいたします。
 
              牧之原市堀野新田20−1
              0548-58-0772  FAX58-1655
              [e-mail]  nishiha@po.across.or.jp
              [URL]   http://www.nishihara-shigeki.net
              静岡県議会 控え室 054-221-2566