マニフェスト 西原しげき紹介 8つの約束 一言コラム かわら版 レポート メールマガジン
第55号  【基盤整備で意見交換会】  平成16年5月28日刊
西原茂樹のメールマガジン=================================================
  
 
         ★☆  基盤整備で意見交換会 ☆★
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                          平成16年5月28日(金)
 
 久しぶりのメルマガです。
 今回は、かわら版の最新版(5月20日)と5月21日から24日までの浙江省視察のレポー
 トをご覧になってください。
 ★県会かわら版(最新版)
 
 http://www.nishihara-shigeki.net/3_assembly_040520.htm
 ★浙江省視察報告(即席レポート)
 
 http://www.nishihara-shigeki.net/4_report_2004_0520.html
 
 毎日毎日いろんな出来事が起こります。
 
 最近就職の相談がたくさんあります。
 従来は新卒者が中心でした。
 しかし最近は40代後半から50代です。
 
 企業のリストラがどんどん進んでいます。
 同世代の仲間が苦労しています。
 「どこか仕事がないか?」
 
 そう言われてもありません。
 しかし、話を聞いて何とかしてあげたいと思うのは当たり前です。
 50歳 某布団メーカー退社 営業
 42歳 某製造メーカー在職 工場閉鎖により転勤 製品管理
 などなどです。
 
 それから介護保険の関係や病院の心配、果ては離婚相談まであります。
 でも考えてみると、そんな問題をワンストップ(最近の法律用語にあります)で相談
 にのってくれるところがないことが問題です。
 年金も財産管理も「自己責任」です。
 あふれかえる情報の中で正しいものを選択して「自立」できるための教育が十分では
 ありません。
 
 最近ファイナンシャルプランナーと言う仕事が注目されています。
 自分の生きていく上での年金や保険、資金設計の相談にのってくれます。
 紛争処理の制度が立ち上がろうとしています。
 裁判などの前に事前に何とか解決する制度ですが、「人」の英知に期待です。
 
 ★中国びっくり
 
 中国ではお金を使いません。
 2万円ホテルで両替をして十分あまりました。
 上海の浦東空港で残ったお金で買い物をしました。
 
 100元紙幣です。
 支払おうとするとちょっと触って眺めて
 「これ偽札です!」
 
 レジでただつき返されました。
 「ホテルで両替しましたよ!どこが違うんですか?」
 と質問すると丁寧に数箇所の違いを手をとって教えてくれました。
 
 「よくあるんです!偽札は!」
 あきれました。
 別の100元紙幣を出して買い物は済ませんました。
 記念に偽札は持って帰りましたが、お咎めは無しです。
 目 次
 □  お茶の基盤整備で意見交換会
 □  水産議員県内視察を行いました。
 □  御前崎港にコンテナ船入港は!
 
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 デイリー「ひとくちコラム」
 http://www.nishihara-shigeki.net/1_colum.html
 ひとくちコラムは毎日更新しています。
 是非ご覧になってご意見をお寄せください。
 静岡県公立高等学校PTA連絡協議会
 http://www.hs-pta-shizuoka.net/report.html
 高校PTAも3年やりました。
 今年で締めくくりにしようと思っています。
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 □ お茶の基盤整備
 
 一番茶が終わった。
 農家の話を総合すると今年はよくない。
 収量で1割から2割減少、値段も下がった。
 影響は商店街まで出ている。
 そんな中、昨日基盤整備の意見交換会があった。
 
 ★意見交換会
 
 メルマガに書いた。
 「基盤整備をずっと言っているが、進まない」
 「大きい整備は無理だ。小規模に工夫を」
 そんな担い手の意見から関係者に集まってもらった。
 
 意図するところは「共通認識」に立つことだ。
 だから、県の農地整備室、志太榛原農林事務所、牧之原農業用水事務所、県の土地改
 良連合会、ハイナン農協、土地家屋調査士から司法書士までそろった。
 農業者側も若手担い手の代表がみなそろったと思って良い。
 
 とんでもない意見交換会だ。
 相良町の役場が上手に進行してくれた。
 あくまでも関係者が共通認識を持つことだったから、その面では成果があった。
 
 ★論点は
 
 相良町の茶園面積は1300ヘクタール。
 基盤整備が済んだ面積が15ヘクタール。すでに10年が経過するが、あと数年先を
 見てもこれが倍増するかどうかだ。
 とても基盤整備が進む状況ではない。
 
 一方、平成5年と比べて相良町の茶生産額は80億円から40億円に減少している。
 反当りの収入も半減した。
 当時、2ヘクタールあれば専業で食えた。
 
 今は4ヘクタール必要だ。
 お茶をやめる人が増えている。
 4農家に1件しか後継者がいない。
 
 農家の希望はこうだ。
 大型の基盤整備は国や県の補助をこれからも進めたい。
 しかし、5ヘクタールとか10ヘクタールとなるとたくさんの地権者がいて100%
 合意はほとんど無理だ。
 まとまっても、予算の関係でいくつもやると言うには限界がある。
 
 そこで、1ヘクタール未満の小規模も補助無しでもやりたい。
 そのためにネックが「換地」の費用だ。
 工事費が反当り20万でできても換地費用が50万もかかってしまう。
 非常に複雑な作業の説明が土地家屋調査士からある。
 
 ★現場主義
 
 関係者が集まってやることの意義は大きい。
 県の担い手育成事業に茶改植がある。
 ところが、がんじがらめの(表現がきついが)条件がある。
 
 それが議論された。
 しかし、各事務所の担当者同士がうまく説明がつかない。
 黒板を使って説明してようやく難しいのがわかる。
 制度が難しいし、難がある。
 
 県の担当者でさえ「おかしい!」と考えるところがある。
 それがそれぞれ確認できたところも意義だ。
 
 これから至急良い方法が検討されるだろう。
 各出先の担当者も現場主義で考えてほしい。
 農家が「立派な道路や側溝は要らない!安上がりで軽トラックが走れる砂利道と摘採
 機が動けば!」と言っている。
 
 それにあわせて設計してほしい。
 それが「税金を無駄に使わない」事だ。
 さらに安くできれば、たくさんの面積ができると言うことだ。
 農家がそれを見て「俺もやろう」と同調者が出れば一石二鳥だ。
 
 ★結び
 
 会の最後で出席していた助役から意見があった。
 相良と榛原が合併すると予算が倍増して180億円になる。
 日本一の茶産地市ができる。
 できれば茶業振興課を作って応援したい。
 
 それで良い。
 新市構想にこういった意気込みを示してこそ合併に希望が湧く。
 是非合併協議会で具体的な姿を見せてほしい。
 
 県から「特区でも良い」と言う意見が出た。
 農家が「補助無しでも」これも意欲的だ。
 あとはこれを料理して「熱いうちに」食べれる状態にすること。
 まったなしだが、是非関係者は応えてほしい。
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 □ 水産議員県内視察
 
 2月ころ、水産試験場100周年の際、最近水産の現場を見ていないので、水産関係議員
 で現場を見て励まそう!ということになった。
 やはり現場が大事だが、なかなかみんなで見に行くという機会がないから良いことだ。
 
 ★ 現場へ
 
 5月26日静岡からバスで県議9人で視察。
 水産関係議員は是認ではない。
 期数の多い議員だ。
 
 ★ 焼津の水産
 
 焼津では市場をまず視察。
 ちょうど御前崎の第七光昭丸が水揚げ中。
 かつおよりも少し大きめのトンボマグロ。
 カチンカチンの冷凍が次々とベルトコンベアで流れてくる。
 
 今年は黒潮の蛇行でかつおが少ない。
 シラスも取れていない。
 トンボが取れていると言うことはそんな意味があるという。
 
 遠洋マグロ船は全国で510隻で、いったん航海に出ると300日から450日は海
 外だ。
 世界中でマグロを取っている。
 運搬船が焼津や清水に水揚げする。
 
 海外まき網船が35隻。
 かつおぶし用のかつおを取っている。
 ほとんどが焼津へ。
 
 遠洋かつお漁船は一本釣りだ。
 全国で37席だ。静岡県は御前崎所属だが水揚げは焼津。
 ほとんどが「さしみ」となる。
 
 ★ 港の変遷
 
 埋め立ててどんどん沖に港が出た。
 外港や新港だ。
 これからも大型運搬船がつく岸壁の整備が計画されている。
 
 しかし「古い港」の活用をどうするか決まっていないという。
 ウオーターフロントではないが、計画を持ってほしい。
 一方、周辺の漁港からは「避難港」として期待されている。
 そんなところも「県営港」としては検討してみてはどうか。
 
 ★ 深層水の利用
 
 深層水は先日志太榛原地区の議員視察で見てある。
 焼津市長も来てくれてタラソテラピーの計画を話してくれる。
 市営の深層水ミュージアムは努力しているが、果たして市営でどれだけのものができ
 るか。
 
 建設は公設で運営は民間だと言う。
 とかく計画をし主導でやると民間で運営しても苦労する。
 利用は期待されるだろうが、民間で運営するなら「民設」も検討すべきではないだろ
 うか。
 
 ★温水利用
 
 御前崎市、旧浜岡の温水利用センターへ。
 あと数ヶ月で新設され移転される。
 見納めだ。
 
 種苗生産の現場の悩みや課題を伺う。
 ひらめは釣れる量の1/4は放流魚だという。
 成魚が200匹から300匹。これから放流する稚魚を50万尾育てる。
 
 自然界では300万個の受精卵から成魚になるのはたった3匹。
 ところがここでは200万個から50万匹。
 「心配は近親交配!」とのこと。
 何か影響が出ないと良いと思う。
 
 生態系にある一定の魚だけが増えることは自然でない。
 そんなことも真剣に考えていかないといけない。
 
 あわびの養殖もしているが地元では必要ない。
 伊豆地域へ出していると言う。
 ハイナンにはすでにあわびのえさがない。
 まず、海藻を増やすことだ。
 かわら版に書いたので読んでほしい。
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 □ 御前崎港にコンテナ船はいつ来るのか?
 
 ★ ふじ丸の寄港
 
 御前崎港にガントリークレーンが設置されて(祝賀式典をやって)3ヶ月が過ぎた。
 待ち望んでいるコンテナ船は一向に見合えない。
 クレーンが時々仕事をしている。
 クレーンのガイドの部分が横になっているのでよくわかる。
 訓練だった。
 
 一度大きな船がマイナス14メートル岸壁についた。
 喜んで飛んでいったら「ふじ丸」だった。
 2万トンを越える豪華客船が接岸した。
 浜松青年会議所の主催する少年の船のために寄港した。
 豪華客船は確かにうれしいが、ガントリークレーンが悲しそうだった。
 
 ★ コンテナ船はいつ来るのか!
 
 土木事務所で聞くと、そろそろ入る予定らしい。
 インドネシア航路が可能性が高いと聞く。
 スズキが部品を輸出する。
 
 今の荷物は、すべてコンテナだ。
 だから荷造りする必要がある。
 倉庫業は、荷造り作業(梱包とコンテナ詰め)がメインだ。
 
 清水の仕事はそこにある。
 しかし、今の企業はこの部分を省略しようと考えている。
 国際競争力をつけるために、工場でそのままコンテナ詰めされて港に送られる。
 そうすれば港近くでおろして荷造りすという「一工程」を減らすことができる。
 
 御前崎はそのようなシステムで考えている。
 「そんなことしたら御前崎や相良など周辺の仕事がないじゃん!」と言うだろう。
 
 「清水など倉庫業や梱包作業などできない!」と言う意見がある。
 
 でも私はそれでも良いと思っている。
 荷物が御前崎を通過する、そのことによって西部地域の企業の物流コストが下がるの
 であれば。
 そう思って港作りをやってきた。
 
 ★ 料金の仕組みが複雑なのか!
 
 しかし本当に物流コストが下がるのかと言うと、今まで何度もメルマガに書いたが、
 複雑な物流システム(特に港湾関係)のために簡単ではない。
 それがわかってきた。
 
 港までの料金は荷主から陸送業者に支払われる。
 海外船運賃は荷主から船社に支払われる。
 荷役料金などは船社から荷役業者に支払われる。
 岸壁使用料やクレーンの使用料も含めてだ。
 
 だから、県が岸壁使用料を安くしても、クレーンの料金を下げても、トータルで荷主
 のコストが下がるかどうかは未知数だ。
 御前崎の沖を航行しているコンテナ船が御前崎によるとすると、使用料がかかる。船
 主の負担増だ。
 荷主さんは、清水や名古屋に運ぶより陸送は安くなるが、港の料金は(荷主さんに払
 う料金)高くなるかもしれない。
 トータルの比較だから、県が関与する手立てはない。
 
 しかし、重要なのは「港は使われなければ造った意味がない」
 県が「御前崎によれば船会社にとって得だ!」と言うメッセージを出すことが必要だ。
 メッセージは「料金とサービスだ」
 私が先頭になって!と言った知事の真価が問われる。
 このメッセージを出すと言うことと、実際に荷物を出すスズキさんの姿勢いか
 ん・・・だと思う。
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 今日は今から浜松へ。
 港湾関係の荷主陳情だ。
 帰ってきて設備設計事務所の総会で講演。
 
 中国について話をして!と頼まれた。
 専門ではない。
 しかしそんな私が話すことに意味があるのかもしれない。
 
 ★来月3日高P連総会です。
 
 3年の締めくくりです。
 皆さんへの最後のメッセージは「教育改革」にします。
 何を誰がどう改革するのか。
 
 そしてPTAとは。
 参加することです。
 自らが楽しむことも必要です。
 
 そんなことから総会後の研修会では各学校の発表を計画しました。
 榛原高校では合唱団を編成して練習をしています。
 榛ノ木合唱団です。
 そんな歌声で楽しい活動にしてほしいです。
 
 ★コミュニティーメディア研究会第2期スタート
 
 昨年の研究成果を確認して1日からスタートします。
 利用者本位とメディアリテラシーの向上など常に地域に根ざしたコミュニティーコン
 テンツを見つめます。
 基盤整備は県や会社に任せます。
 
 それの利用を「わかりやすく」をもっとうに追及します。
 専門の弁護士さんにも加わってもらいます。
 ADRなど紛争処理や著作権などについても研究したいと思っています。
 
 公共がなすべきことはコンテンツ(膨大な量の)のデジタル化です。
 これをすることによって公共の仕事がドラスチックに変わります。
 しかしこのことはまだまだ理解されていません。
 
 教育や福祉医療の分野で何が必要か。
 関係者の意見を聞いて意見交換をしていこうと考えています。
 もちろん提案も!
 
 ★ 各種勉強会
 医療問題、教科書問題、男女共同参画、などもそれぞれ専門の方々と勉強会を始めて
 います。
 理論武装無しで大衆運動は・・・などとは言いませんが、必要です。
 
 さらに「広域連合制度」について急ぎます。
 知事は言い出してから先に進んでいません。
 「各首長さんの意見待ち」と言うことらしいですが、待っていても出てきません。
 
 参議院選挙も終盤で忙しくなりそうです。
 皆さん!静岡にお住まいの方は、山下さんと坂本さんにご支援を!
 全国区は・・・・!たくさんあってむつかしい!
  
              牧之原市堀野新田20−1
              0548-58-0772  FAX58-1655
              [e-mail] nishiha@po.across.or.jp
              [URL]   http://www.nishihara-shigeki.net
              静岡県議会 控え室 054-221-2566