マニフェスト 西原しげき紹介 8つの約束 一言コラム かわら版 レポート メールマガジン
第58号  【恵みの雨に感謝】  平成16年7月26日刊
西原茂樹のメールマガジン=================================================
  
 
         ★☆ 恵みの雨に感謝 ☆★
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                          平成16年7月26日(月)
 
 朝からどしゃ降りです。
 ずっと暑い太陽が照り付けていましたから、恵みの雨です。
 体も楽です。
 
 それにしても先週の委員会最後の日に飛び込んできたニュースは驚きです。
 またか!
 こんなことばかり審議しなければならない議会はつらいです。
 
 ★ 県の裏切手購入問題 
 
 県は、これまで判明した裏金以外に、帳簿に記載の無い切手(裏切手)が22部署で合
 わせて2,458万6,952円分(これとは別に県教委で1部署)、存在したこと
 を県議会総務委員会の終了直前に公表しました。
 
 どのようにして捻出されたのか、現金化されたものが無いか、持ち去られた分が無い
 かなど、現在のところ一切不明ですが、考えられません。
 せっかく昨年全庁検査をやったのに、この事実を一切公表してこなかったわけです。
 
 「余ったときにまとめ買い」とか「今日まで公表しなかったのは認識が甘かったとい
 われてもしかたがない」
 では説明になりません。
 
 切手は換金できるわけですから、簿外管理の切手は裏金の一つです。
 なぜ二月議会で報告しなかったのか。県ぐるみで隠したと思われても仕方ない状況です。
 県議会総務委員会のやり取りを聞いてそう感じています。
 
 ★高校野球
 
 久しぶりに母校の応援に行った。
 勝つのは気持ちが良い。
 高校生の一生懸命と親たち、後援会などの応援もすばらしい。
 
 当日は、富士球場。
 榛原高校、相良高校が第2試合と第3試合でともに勝利した。
 残念ながら、両校とも次では負けてしまったが、夏の炎天下で「涼風」を感じさせて
 くれた。
 これからもがんばれ!
 
 ★県議会常任委員会終了
 
 先週の木曜日と金曜日、私の所属する企画生活文化委員会が行われました。
 断然多かった議論は「静岡空港」です。
 いよいよ土地収用が日程に上がってきます。
 
 それに向けての前哨戦です。
 しかし、まだこの時点でも「需要予測」議論ばかりは残念です。
 50万でも、150万でも予測はあくまでもそのままの努力無しの予測です。
 
 ここまでできいているんです。
 空港需要は増加しています。
 静岡の「空港誘客戦略」を議論して、どうしたらもっと利活用が上がるのか議論して
 ほしいです。
 もちろん私は「中国からの誘客を」の提案をしました。
 
 ★県会かわら版(最新版)
 http://www.nishihara-shigeki.net/3_assembly_040520.htm
 ★浙江省視察報告(即席レポート)
 http://www.nishihara-shigeki.net/4_report_2004_0520.html
 目 次
 □ 参議院選挙と政治改革
 □ 静岡空港と御前崎港について議員の動き。
 □ グランシップ5周年
 □ 電子入札と土木技術
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 デイリー「ひとくちコラム」
 http://www.nishihara-shigeki.net/1_colum.html
 ひとくちコラムは毎日更新しています。
 是非ご覧になってご意見をお寄せください。
 静岡県公立高等学校PTA連絡協議会
 http://www.hs-pta-shizuoka.net/report.html
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 □ 参議院選挙と政治改革
 
 参議院選挙が終わりました。
 結果は自民党の敗退です。
 私はそう感じています。
 
 直感です。
 確かに県内では議席を分け合いました。
 改選前と同じです。
 
 しかし、全国では49対50です。
 民主党に負けました。
 県内でも比例では完全に負けています。
 
 ★なぜ負けたか。
 それは自民党の舵取りできない古い部分の体質が有権者から嫌われたと思います。
 
 例えば。
 年金の法案の強行採決。
 年金の内容は、マスコミの国民年金未加入暴露ニュースの中で埋没してしまいました。
 強行採決だけが「自民党は強引だ!」のイメージを作りました。
 
 イラクへの派兵。
 「イラクはじめ中東の石油に80パーセント依存している。イラクを助け中東の平安
 は国益だ。
 二つ、国連の多国籍軍合意ができた。その中に、人道支援が入っている。今までどお
 りだ。
 三つ、イラクの平和と安全への自衛隊の取り組みがイラクの人に喜ばれている。治安
 の維持ではない、水道や病院といった人道支援だ!」(石破長官談)
 これが伝わらなかった。
 
 そして組織選挙。
 上から下ろす選挙は機能不全に陥っている。
 地域団体も職域団体も下まで伝わらない。
 以前から感じていたが、参議院では顕著だった。
 
 ★民主党も組織はない。
 しかし勝った。
 それは確実なメッセージが有権者に共感を呼んだからだ。
 不遜な小泉さんより誠実な岡田さんが(そのイメージが)見事に有権者に共感を呼んだ。
 
 自民党のメッセージは届かなかったというより、なかったように思う。
 これも直感だ。
 しかし民主党も厳しい。
 これから政権を担っていこうとするとき、組織はない。
 
 ★憲法はどうする。
 教育基本法は?
 返せば自民党も同じかもしれない。
 
 こんなテーマはムードでやられてはかなわない。
 時間はある。(衆議院選挙まで)
 国会議員は、教育・憲法・外交で意見を出して姿勢を示すべきだ。
 道路や川や港は地元でがんばる。
 
 もちろん私も教育や憲法は研究していく。
 一人でも大勢の方と共感しあって行動していく。
 私は「伝統や文化を守る」その面では保守だ。
 
 しかし、時代は常に変化を好む。
 そういった面では、最も変化を好む一人でもある。
 ITも情報公開も努力している。
 
 しかし、人は完璧ではない。
 不確実で不安定だ。
 だからこそ不安になったり心配になったら伝統や文化、過去に学ぶ。
 そういう意味でも最も保守かもしれない。
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 □ 静岡空港と御前崎港について議員の動き。
 
 ★静岡空港建設促進議員連盟総会。
 
 7月14日議会再開初日、総会が開催された。
 残念ながら、自民党と公明党それにKENMIN会派だけだ。
 平成21はこの会に参加していない。
 
 但し、別立てで空港促進の議連を作ったらしい。
 一緒にやれないところに少し疑問を感じる。
 
 山村局長が長々と空港の利点や可能性について講演がなされる。
 ここに来ていない連中に聞かせてほしい。
 但し最近強調されるのは「海外からの誘客」だ。
 中国からの客引きには「空港」しかない。
 
 ★中国人への観光ビザ
 
 政府が中国人団体観光客へのビザの発給対象地域を9月15日から拡大することにな
 った。
 さっそく観光で地域経済を盛り上げたい日本の地方自治体や旅行会社が誘致へと動き
 始めた。
 中国では急成長に伴って国民の所得が増え、海外旅行熱が高まり、大きな市場がひら
 けているからだ。
 
 発給対象地域に新たに加わるのは天津市と山東、浙江、江蘇、遼寧の4省で人口は計
 2億6000万人。
 2000年9月に北京市、上海市、広東省(人口計1.1億人)で団体観光旅行が解
 禁になってから4年ぶりに拡大される。
 
 これを受け、長崎県観光連盟は8月末にも中国の市や省、旅行業者の担当者らを招
 き、ハウステンボスや温泉、名所旧跡を紹介する。
 上海との直行便がある鹿児島県は隣接する宮崎県や熊本県と共同でPR活動に乗り出す。
 
 来年3月に万博を開催する愛知県は5月に知事自ら訪中して北京と上海で観光説明会
 を開いた。
 9月以降、友好提携を結ぶ江蘇省から観光交流団を招く予定だ。
 官民上げての誘客をするためのハードは空港しかない。
 
 ★御前崎港利活用促進議員懇談会
 
 そのあと御前崎港利活用促進議員懇談会を開催。
 同じ会場だが、こちらは超党派で共産党さんまで入っている。
 できたものは利用して初めて税金の無駄遣いといわれない。
 そのため第2選挙区から第8選挙区までの県会議員に入ってもらった。
 
 以前は御前崎港整備促進議員懇談会だった。
 今回は装いも新たに「ポートセールス」に力点をおいた。
 代表に浜松市選出の浜井さん、副代表には各会派の代表一人一人入ってもらった。
 
 事務局は私と大場さんが勤める。
 地元はお願いする立場である。
 8月23日には議員でスズキ相良工場と御前崎港を視察する。
 
 特にポートセールス実行委員会のメンバーと意見交換を企画した。
 コンテナターミナルを作ったのにどうして船が寄港しないのか。
 何が問題なのか。
 具体的な課題解決に議会や県は何をする必要があるのか検討する。
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 □ グランシップ5周年
 
 ★グランシップが開館して5年が経つ。
 議論を呼んでいるが会館利用はそれなりにある。
 できたものは有効に使って県民のためになるよう努力したい。
 
 県議課の常任委員会でもソフトの議論は盛んに行われています。
 鈴木忠志さんのSPACについては議論百出です。
 県民の理解に程遠い現状は「芸術はお金ではない」といわれても通らない話になって
 きました。
 
 県民理解に何が必要か。
 そしてそれをこれからも続けていくとしたらどんな努力が必要か。
 またやめるとしても、では今までとこれからをどう反省して展望するか。
 
 県議会ではたくさんやってきました。
 そろそろ行政・知事サイドでの結論が待たれます。
 
 ★しずおか演劇祭実験劇場
 
 5周年を記念してたくさんのイベントが行われる。
 その中の一つに「障害者と健常者による演劇」がある。
 友人に役者がいた。
 
 その方の紹介で代表者に会った。
 奥之山議長の表敬訪問もした。
 
 障害を持った方々と一緒にやっていると健常者が「負けてしまう!」舞台練習風景だ
 そうです。
 「障害者だと思って、福祉公演だと思って見に来ないで下さい!」車椅子で訪れた粂
 田さんの話ですが、何でも良いのでとにかく見に来てほしいです。
 
 議長も「みんなで見に行きます!」
 健常者と障害者が一緒に見ごたえのある舞台公演をやるのは全国的にも珍しいそうです。
 新しい試みに大いに期待です。
 
 グランシップ開館5周年事業として9月22日から24日までの夜(23日は午後も
 ある)講演されます。
 練習は静岡盲学校で。
 演題は「天守物語」(泉鏡花作)
 県議会芸術文化議員連盟でも応援して会員がチケットを購入しました。
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 □電子入札と土木技術
 
 ★現場管理
 
 地元の建設関係者と話しました。
 最近の職員はパソコンの前が多い。
 パソコンと向き合って無機質な画面と仕事をしている。
 
 役所の担当者がいつもパソコンの前で現場がわかるのだろうか。
 「意見を言っても、現場に来る方は写真に納まる県庁OBです!」
 現場経験者が役所に少なくなって来たことは深刻です。
 電子入札からデジタルカメラなどどんどん顔と顔が遠ざかっていきます。
 
 私自身も土木技術者のはしっくれです。
 土を見て、コンクリートを触って、鉄筋の結束状況を見てきました。
 現場の写真や報告書は必要ですが、まず物がよくなくてはだと思います。
 
 現場にITが入ったら「楽になった」ならわかります。
 しかし現実は「大変になった」ことばかりが聞こえます。
 ITはユビキタスで人を楽にするもののはずがここでも人をいじめています。
 
 4年ほど前「がんばれ土木技術者!」というシンポジウムをやった。
 その時、静岡工業高校を出た女性の土木技術者が話したことを思いだす。
 「最近入ってくる男の子は生コンを手で触らない。軍手を二重にしてちょっと触るだ
 け。パソコンの前に座っていて現場が進むか!」
 考えるべきだ。
 
 県庁土木職員と話した。
 早速電子入札や若手職員の技術レベルの低下などに話が及ぶ。
 「顔と顔が見えないと、的確な施工性の確保は難しいのでは!」
 電子入札とITに突き進む現場管理に意見がでました。
 
 でも最後に年長の管理職から
 「これからは、県の技術者レベルではだめ。監査法人クラスの高い技術管理が求めら
 れる。県の職員はゼネラリストだね」
 若手技術職員はこれからが大変だ!がんばれ
 
 ★ある方からの意見(前回の電子入札に対するある建設業者の声です)
 
 新しいもののようにみえて、これは昔の「郵送入札」のようなものです。
 私は「郵送入札」の時代を知りませんが、入札の説明書きの中に「郵送による入札は
 認めない」とありますから、皆無ではなかったのでしょう。
 それがまた形を変えて、いかにもニューという感じででてきたので、笑ってしまいます。
 
 私は、「電子入札」の一番の問題は、いずれは、「パソコンで検索すれば、全国どこ
 からでも入札に参加できますよ」という発注者側の姿勢だと思います。
 つまり、発注者が、一般競争という名の、入札価格だけを万能にした、いわば「姿の
 見えない業者」に門戸を開くことだと思います。
 「発注者が責任をもって業者を選択する。その選ばれた業者ならば、誰でもその工事
 の施工能力がある」。
 
 そして、なおかつ、「その入札結果が妥当であるかを判断する」。−−これが「発注
 者責任」だと思います。
 役所が、業者を少しずつ役所に近寄らせないようになってきたのは、少しは理解でき
 ます。
 でも業者の実状や実態、仕事に対する熱意を情報として仕入れるチャンスを、自らシ
 ャットアウトし、さらにまた「電子入札」で、「目に見えない役所」と「目に見えな
 い業者」のやりとりということになれば、発注者には近場のA業者とB業者の差異
 も、ましてや見たこともないあさっての地区にあるT業者もZ業者のことなど、その
 差は全然わからなくなってしまいます。
 
 そうした流れの中で、本当に、発注者が確信をもって、責任をもって、業者を選択で
 きるでしょうか。
 つまり、「発注者責任」をしっかりと果たしてもらうことが、私たちの望みですが、
 「電子入札」はその回避・放棄を進める道具になってしまうのではないか、の危惧が
 あります。
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 メルマガが今回も遅れてしまった。
 
 理由は忙しさだが、貯めてしまうとますます書きにくくなる。
 ネタを貯めすぎてしまって、あれもこれもの中から選ぶのは大変だ。
 だから、2週間に一回ペースが最高だ。
 
 本当は「教育基本法改正」について記載したかった。
 これは近いうちにこれだけでも書いてみたい。
 すべての原点はここにあるように感じてならないからだ。
 
 空港や港や道路は作っても満足感は充足されない。
 きっとそうだと思う。
 「さらに、さらに」が人間の欲望の原点だ。
 
 だから足らなくても満足できる。そんな気持ちになることは考え方が変わる必要がある。
 宗教が一番だが、宗教では一直線すぎる。
 この先は次回書く。
 
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 ★今週から来週にかけての予定
 
 今日は、今から御前崎土木へ。
 午後から県庁です。
 社会教育委員会の最後の委員会です。
 明日は午後県庁で「家具の転倒防止」検討会です。
 
 13時から自民党総会室で開催です。
 御前崎の職工組合と旧消防団の活動を通して「地震対策」を考えます。
 
 県庁の防災局、都市住宅部、商工労働部なども出席します。
 TOKAI−0と大工さんの応援をも考えます。
 興味のある方はご参加ください。
 港湾振興大会もアソシアで開催されます。
 
 28日は港デイです。
 午前中が御前崎港整備促進期成同盟会総会。
 午後は御前崎港振興会です。夜は静岡で井上光一会長の米寿祝。
 
 29日は議会閉会です。
 30日は全国少年少女セーリング大会が御前崎で開会式です。
 1日は御前崎のみなと祭り。
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 朝から書いて、今10時過ぎです。
 今から出かけます。
 農家の皆さんは大助かりですが、皆さんも、夏の雨で一息ついたかしら。
 天気の変化で、お体を壊さないように!
  
              牧之原市堀野新田20−1
              0548-58-0772  FAX58-1655
              [e-mail] nishiha@po.across.or.jp
              [URL]   http://www.nishihara-shigeki.net
              静岡県議会 控え室 054-221-2566