第59号
【美浜原発事故に衝撃】 平成16年8月11日刊 |
西原茂樹のメールマガジン=================================================
★☆ 美浜原発事故に衝撃 ☆★
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平成16年8月11日(水)
久しぶりに曇り時々雨。
今日は午前中11時まで自宅なんでメルマガを発行書いています。
特に決めていないが、月2回のペースを守るためには時間のできたときを利用するし
かない。
★昨日の夜は、相良の花火でした。
桟敷に来ていっぱいやろう!
お誘いを受けてある桟敷へ。
知っている方々だらけです。
久しぶりにお会いする方が多くいろんな意見が聞けました。
おかげできれいな花火をほとんど見れませんでした。
合併でもっとはっきり意見を言うべきだ。
現在の地頭方の一部の有志によるリコールなどで「西原も一緒か!」というわけです。
私はすでにここでも書きましたが、榛原・相良で進んでいる方向を良しとしてきました。
変わっていません。
しかし近い将来、御前崎を初めこの地域は連携しかありません。
静岡空港と御前崎港そして原発も茶業や大井川と海。
合併か広域連合かは議論があるとしてもそれに向かいます。
その第一弾として、御前崎市や牧之原市、菊川市ができつつあるのだと考えます。
「たら」「れば」はない!と以前言いました。
これからも先へ向かって提案していきます。
★美浜原発についてはあとの項目でふれます。
死亡事故のニュースがどんどん入ってきた一昨日の夜。
まんじりともしない一晩を送った。
朝、目覚めて「浜岡は本当に大丈夫か?」
多家幹事長と連絡を取って「中部電力の説明を」求めることにした。
私がこう思うのだから、多くの県民も同じ不安があるはずだ。
昨日は昼から説明を受けた。
「美浜は二次冷却水だが、もし浜岡で同じ事故がおきたら放射能が漏れる!」
素朴な質問が議員から出る。
マスコミの注目も高い。
不安や課題に迅速な対応をしていきたい。
★総務会長として参議院選挙、県政、知事選挙などについて意見を聞いて回っている。
特に、日程を決めてはいないが、今後の県政への注文を含めて大いに参考にしたい。
県政については、県の組織のあり方について抜本的な対応を指摘する声がある。
不祥事が続く。
過去にさかのぼれば、預け金から始まって、プール金、簿外郵券など。
そのたびに繰り返される「調査」と「謝罪」と「仕組みの改正」
しかしよく考えれば、不正行為がやられていたのは過去のことである。
それが「表に出されなかった」ということである。
やられていた事実はかなりの人が(かかわっていた当事者)知っていた。
だから「対処の仕方」が問題になる。
今回の簿外郵券の処理も、また3ヶ月もかけて調査する。
こんなことするから、つい最近までやっていたの?と思ってしまう。
組織ぐるみで隠そうとしたから「つい魔がさしてお金に手を出した」
だから、結果だが、もっと早く、預け金のときあたりに「免責」をつけて調査をすれ
ばよかった。
いまさら言っても始まらない。
とにかく県政には静岡空港や産業振興、医療や福祉と県民の信頼の元に進める仕事が
たくさんある。
しかし、こんな不信が県行政に向かってあるような状況では、何をやるにも意気が上
がらない!
見えた形での処理は急がなければいけない。・・・そんな注文を聞いた。
目 次
□ 美浜原発事故
□ こどもの映画鑑賞普及事業
□ 中国のサッカー観戦に思う
□ 砂浜が危機!
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デイリー「ひとくちコラム」
http://www.nishihara-shigeki.net/1_colum.html
ひとくちコラムは毎日更新しています。
是非ご覧になってご意見をお寄せください。
静岡県公立高等学校PTA連絡協議会
http://www.hs-pta-shizuoka.net/report.html
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□ 美浜原発事故
原子力発電所で死亡事故が発生した。
美浜原発3号機は加圧水型で、2次系配管は直接放射能を含んでいない。
しかし、その蒸気は高温高圧である。
4人死亡、2人重体で2人重傷はショックである。
★唖然!
安全神話が次々と崩れる。
なぜ調査をしなかった。
チェックリストから外れていた。
それが判明したにもかかわらずずっと放置されたのはなぜか。
調査を今回の点検でやる予定だった。
1号機と2号機は大丈夫だった。
余命が50年もあるから、もっと新しい3号機は大丈夫だろう。
★浜岡原発は大丈夫か。
昨日中部電力の方に自民党県連に来ていただいて説明を受けた。
ポイントは
・美浜と浜岡は型式が違う。比較してどうか。
・素人が考えると、一系が直接タービンを回している浜岡のほうが放射能がもれる可
能性がないか。
・今回のような配管は浜岡でもたくさんある。検査はちゃんとやっているか。
などを質問した上で、今後の対応や報告についてお願いをした。
復水系の配管の中を回る水は、150度で10気圧ということは、美浜も浜岡も同じだ。
同じような配管系等である。
しかし、こちらは放射能を含んでいる。
だからこそ美浜にくらべてチェック体制は厳しいはずだ。
「8定期検査に1回の割りで検査しています」という回答だ。
10年に一回が適正なのかどうかの判断はできない。
しかし、美浜のように800トンもの水が抜けたということは炉心そのものの冷却に
不安が出てくる。
ある研究者が指摘していた。
「メルトダウンの心配もあった」
配管は破断する可能性がある。
その下での検査体制がしっかりできているか再点検をしてほしい。
★アルカリ骨材告発
浜岡原発のコンクリート骨材のデータ捏造に関する告発があった。
骨材にアルカリ骨材反応の可能性がある骨材を納入して発電所のコンクリート工事が
行われたということだ。
これが当時製品検査にかかわった会社の従業員から告発という形で行われた。
「阪神淡路大震災のことを考えると心配で心配で・・・」という。
大きめな某新聞の記事は、あの阪神淡路大震災の無残に崩れた高速道路のシーンを思
い起こさせた。
新聞を見た人の不安を「浜岡原発が・・・」とかきたてた。
私は大学の卒論で「アルカリ骨材反応」を研究した。
毎日毎日くらい試験室でモルタルバーを作って反応を調べた。
当時最先端の電子顕微鏡で反応の断面を調べた。
当時はまだこのアルカリ骨材反応は世に出ていなかった。
山陽新幹線で海砂が使われて評判になったのはそれから10年以上あとだった。
だから、告発の内容が理解できる。時代が、だんだんと厳しくなっていったときだ。
骨材がすでに使われている。
その反応が出ているかどうかは現時点でいくらでも調査できる。
中部電力では今までの検査・調査で「心配はない」と報告してきた。
アルカリ骨材反応はすべての条件がうまくあわないとそんなに簡単に進行するとは考
えられない。
総アルカリ量では問題がなかったので心配はしていない。
しかし「告発」というセンセーショナルな形で行われた今回の報道で住民は不安を持
った。
告発の事実関係の調査と責任、現状のアルカリ骨材反応の進行状況調査、これらが速
やかに再確認されるよう要望する。
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□ こどもの映画鑑賞普及事業
先週の土曜日は映画「伊能忠敬〜子午線の夢〜」を小笠町で上映しました。
文部科学省文化庁文化芸術文化課の補助事業です。
今まで努力して普及にがんばってきましたが、文化庁が予算化しました。
その全国第1号が小笠町です。
担当の町教育委員会橋本さんの努力です。感謝です。
俳優座の古賀社長、文化庁の担当者が来ました。
もちろん私も駆けつけ挨拶をしました。
★まだ募集枠があります!
映画を映画館で鑑賞する機会が減っているこどもたちに、映画館などで鑑賞機会を提
供して、映画を愛する心を育て、さらにわが国の映画芸術の振興に寄与しようとする
事業です。
対象は、小学生中学生及び教員などが対象です。
対象映画は「本事業にふさわしい日本映画」ということで、この伊能映画を想定して
います。
主催は県の教育委員会か市町村教育委員会です。
映画館かもしくは上映可能なホールです。
ほとんどの経費は国の補助金でまかなうことができます。
事業は来年以降も継続されるようですが、静岡県としてはなるべく多くの上映をやり
たいと思います。
★協働で
私の考えは、教育サイドと土木や測量などの皆さんが連携してイベントとしてやるの
が良いと思う。
小笠町では、俳優座のお二人が実際に測量道具を持ってきて説明してくれました。
伊能地図も掲示されて実際に見ました。
映画と実際の仕事や文化が学べることのすばらしさを実感しました。
市町村長の積極的な取り組みに期待です。
すでに、榛原町や大井川町では上映会の実施が決まっています。
対象がこどもたちと先生となっています。
しかし、そこに大人やお年寄りが参加することは問題ありません。
三世代で見る映画です。
希望は、県の文化課までお問い合わせください。
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□ 中国のサッカー観戦に思う
日本サッカーがアジアで優勝した。
テレビで観戦していて思わず「万歳!」
良くぞこれだけの逆境で勝ってくれた。
★ブーイング
重慶でも北京でも君が代でのブーイングに始まって試合中の反日がすさまじかった。
なぜこれほどまでスポーツの場に「反日」が持ち込まれるのか。
さまざまなメディアが見解を述べている。
私は、第一に中国の歴史教育、特に反日教育の結果だと考える。
靖国参拝のせいだ!などといっている評論家がいたが、そんなことではない。
今の中国教科書はひどい。
★抗日戦争の部分の被害について
現在の教科書では抗日戦争での中国人の死傷者は3500万人となっている。
損失被害が5620億ドルである。
巻末の練習問題で、穴埋め式でこの数字を生徒に書かせている。
ところが、この数字は以前の教科書(1991年版)では2100万人、損失被害は
1000億ドルとなっていた。
さらに調べてみると、抗日戦争直後の国民党の発表では、死傷者は430万人だった。
これが共産党が政権をとってから、1000万人以上になり、抗日戦争40周年(1
985年)で2100万になった。
こんなにどんどん増えていくのはどうしてでしょうか。
「ODAは戦後賠償だ!」これが中国の主張です。
だからこれからもODAを継続していくためには数字が増えることが必要です。
そして「日本に対する戦争の憎しみ」を国民に植え付けていくことが必要です。
これらの現代的歴史教育の意味が見事に花開いています。
★中国といかに付き合うか。
中国の方はほとんど日本に来たことがありません。
まったく日本を知りません。
だから情報は「教育」だけです。
その教育は日本のように教科書がいくつもありません。
一つのそれも、日本人にはとても正視出来ない内容の教科書が使用されています。
したがって、あのようなブーイングが起こることは仕方がありません。
だから向こうへ行って人民と話しても徒労とむなしさを感じるだけだと思います。
このような歴史認識はちがって当たり前です。
批判をされて、ブーイングを言われても「押し返す」理論と寛容を持つことが必要です。
政府は常にそのような事態に抗議反撃することです。
静止できないような教科書に抗議することも必要です。
弱腰や事なかれが問題をここまで大きくしました。
しかし一方で、事態を冷静に見極めることです。
中国とは経済でも文化でもスポーツでもどんどん交流は深まります。
情報の統制が厳しい中国でも、経済発展の中で日本への攻撃一辺倒では行かないはず
です。
政治的な部分は「政府対政府」あるいは「レベルが高い(失礼な言い方だが)所での
真摯な意見交換」が必要です。
ひるむ事のない毅然とした態度でのぞむことが「ブーイング」を起こされない道だと
思います。
その延長に、領土問題や靖国神社参拝問題を乗り越えて両国国民が交流していく道が
あるはずです。
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□ 砂浜が危機!
勝間田川、須々木川では河口閉塞がおこった。
川の水位が上がってしまって、大雨がくれば浸水の被害が心配される。
現在、浚渫や政争が進められているが、台風が来るごとにこんな事態が続く。
原因は、潮線の後退だ。砂浜が減ったからだ。
それにしても最近は砂浜が危機だ。
須々木海岸の浜がけがさらにひどいと報告がメールで入った。
見に行った。来週は、土木事務所などと検討をする。
ダムなどによる砂の供給減と、港や突堤などの建設による砂の移動障害が原因だろう。
人の力で影響の出たものは、再び人の知恵と力で復元できるよう検討したい。
でも言うはやさしいが、具体的にどうすれば良いかとなると難しい。
ご意見や提案がありましたらお寄せください。
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今から掛川です。
政務調査会の各市町村支部からの政策や予算の要望の聞き取りです。
牧之原市堀野新田20−1
0548-58-0772 FAX58-1655
[e-mail] nishiha@po.across.or.jp
[URL] http://www.nishihara-shigeki.net
静岡県議会 控え室 054-221-2566
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