第62号
【シュラウドの交換】 平成16年9月24日刊 |
西原茂樹のメールマガジン=================================================
★☆ シュラウドの交換 ☆★
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平成16年9月24日(金)
一気に涼しくなってきた。
夕べなどは、家の周りで秋の虫が大合唱だ。
気持ちもすっきり、体もすっきりの季節になってきた。
★中学の運動会から小学校の運動会と運動会が続いています。
ご案内をいただいた所はできるだけ回っています。
そこで気になること。
整列は男女別々です。
でも、ある競技で男女が4人5脚競争をしています。
小学校6年生で、女の子は女性を感じさせる子供がたくさんいます。
子供たちに聴いたことがあります。
「きらいな男の子と並ぶのはいや!」
男の子も女の子も強制的に(好意を抱く相手であっても)体を接するのには抵抗があり
ます。
そんなこともあって、うまく表現できませんが、そのシーンを見ていて違和感があり
ました。
男女の性の違いを乗り越えて一緒にということなのでしょうか。
ちょっときらいな男性(女性)に触れられただけでセクハラという時代です。
東京都では、学校現場で男女混合名簿が禁止されました。
ジェンダーフリーという言葉も使わないように通達が出されました。
男女混合名簿100%実施の静岡県としてはもう一度考えるときだと思います。
男女共同参画は男女がともに助け合って素敵な社会を作ること。
機会均等で女性がどんどん社会に出て行くことは私も応援しています。
でも、一度ここできちっと議論をしないと、素敵な男と女が変ないい争いをしなけれ
ばならないような気がします。
★プロ野球のストから
久しぶりにストライキの醍醐味を見ました。
ストライキは労働者の戦いの最大級の武器です。
私は、今回のストライキが「賃上げでない」ことと、「全体の救済」と「規制緩和」に向
けた「大儀」のあるストだという意味で賛成です。
最近は社会全体が戦わなくなった。
別に闘争をしたほうが良いなんていわない。
しかし、戦いは緊張があって活力でもある。
ストという当たり前の労働者の権利があるのに、30年間も電車は止まっていないのだ。
フランスではエッフェル塔のストがあったらしいが、ストの多いヨーロッパの経済が
沈滞しているかというと、意外に国際競争力も強く、また経済であっても、円安、ド
ル安の中で、ユーロの一人勝ちの様相を呈している。
失業率が高くても社会保障がいきわたっているので、消費も低迷しないし、自殺率も
上がっていない。
プロ野球の選手が労働者にスト権があるという当たり前のことを教えてくれた功績は
大きい。
そんな感想を持った。
7項目合意がなってストが回避された。
ライブドアや楽天の進出でダイナミックなプロ野球になることを期待する。
★2004静岡県高校研修旅行調査視察団(第2回)
〜日中高校生文化・スポーツ交流促進事業〜
http://www.nishihara-shigeki.net/4_report_2004_0830.html
レポートをアップしてあります。
ご意見をお寄せください。
目 次
□ 浜岡原子力発電所シュラウドの交換
□ 先生の悩み
□ しずおか演劇祭実験劇場TRY03
□ 映画の応援
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デイリー「ひとくちコラム」
http://www.nishihara-shigeki.net/1_colum.html
ひとくちコラムは毎日更新しています。
是非ご覧になってご意見をお寄せください。
静岡県公立高等学校PTA連絡協議会
http://www.hs-pta-shizuoka.net/report.html
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□ 浜岡原子力発電所シュラウドの交換
★シュラウドの交換
浜岡原子力発電所の1号機と2号機のシュラウドが交換される。
浜岡原発でのシュラウド交換は初めて。
これにより、1号機の運転再開予定は平成19年3月、2号機は平成18年年6月と
の方針が示された。
1号機は13年年11月の配管破断事故以来、停止が続いていて、今回の交換に伴っ
て停止期間が五年以上に達し、異例の長期に及ぶ。
1号機ではシュラウド本体やサポートリングなど約240カ所でひび割れが見つかっ
ている。
2号機は本体にひびはないが、サポートリングなど四十カ所で確認されている。
今回の交換について中電は、「補修しないで運転した場合、定期点検の度にひび割れ
の進展状況の確認が必要になる」など、安定運転の確保や点検の長期化回避を主な理
由に挙げ、現状で安全性に特別な問題があるわけではない、との認識を示した。
シュラウドのひび割れで、98年、東京電力福島第一原発3号機で世界初の交換を実施。
その後、同2、5号機や日本原電敦賀1号機など計6基が交換をした。
世界でシュラウドの交換を実施しているのは日本だけだ。
中部電力から説明を受けて実感は「とっても大きい工事だ!」
素人目には「炉を変えたのと一緒」だという感じだ。
お釜の外は変えないが、重要な中身を交換した。
これでしばらくは大丈夫!といった意味なのかもしれない。
それならば3号機と4号機はどうなのか。
あちらもひび割れが発見された。
材質がちがうのか、経年変化だけなのか?
いつまで持つのか。
★安全保安院の検討結果は「問題なし」だったはずだ。
それがいきなり「シュラウドの交換」なので少し混乱した。
「安全上の配慮から交換した。」この説明が一番いい。
それが点検の際に時間と手間がかかるからでは県民が納得するのだろうか。
むしろ保安院から「点検の際に安全で完全な点検が実施しにくいので内部を交換すべし!」
そのほうが、すっきりした。
まあ、今回実施するというのだから2年間は1号機と2号機は動かない。
そのことをほっとする方のほうが多いかもしれない。
それはそれとして、作業手順、特に除染作業など危険なことも含めて「わかりやすい説
明」を中部電力にはお願いしたい。
★アルカリ骨材反応
前々回のメルマガに浜岡原発のコンクリート骨材のデータ捏造に関する告発のことを
書いた。
http://www.nishihara-shigeki.net/2_mag_vol59.html
骨材にアルカリ骨材反応の可能性がある骨材を納入して発電所のコンクリート工事が
行われたということだ。
これが当時製品検査にかかわった会社の従業員から告発という形で行われた。
この告発された方と話をする機会ができた。
私のところに資料とCDRを送ってきてくれた。
「なぜ私のところへ?」
聞くと
「インターネットの検索エンジンで調べた。浜岡原発とアルカリ骨材告発をキーワー
ドで検索したら西原さんのメルマガがでた」
と言うことだ。
アルカリ骨材反応に関する見解は私の考えとだいたい同じだった。
だから私に資料を送ってきたのだと思う。
「なぜ告発?」と聞くと、「間違ったこと(偽造)をやったことを知っておいてもらいた
かった」
やはりコンプライアンス(法令順守)が原点。
そして意味がない(とは言わないが)アルカリ骨材反応試験を義務付ける仕様書に問題
があるという。
化学試験をやって、モルタルバー試験をやって、最終に「クロ」でも、対策を採れば問
題なく使える仕組み。
それも対策をとってもとらなくても「総アルカリ量はほとんど3キロ以下になっている
現実だ。
「だったらそんな試験やめればいい。」
アルカリ骨材反応試験で「無害のものを使用」と仕様書に書かれているので、つい無
理して検査書を改ざん(偽造)してしまう。
「全国どこでも骨材屋さんはそんなことやっているんじゃ・・・」
保安院からはまだ報告がないが、そのあたりは興味深い。
早速、県の土木へも考えを伝える。試験や仕様書の件は共通事項だ。
★ある運転員さんから
先日のメルマガに息子が原発と地震のことを心配していると書きました。
そうしたら近くに住む運転員さんからこんなメールが来ました。
少し内容を変更してあります。
『お話しの中で、ご子息の言葉で、
「お父さん!浜岡原発は震度いくつで壊れる?」
中一の息子が不安げに聞く。
大丈夫!震度7でも耐えられる!
答えにならないが、それ以上の話ができなかった。
とありました。確かに心配されるのは当然だと私も思います。
実は、私は中部電力社員(入社★年目)でありまして、現在の勤務は浜岡★号機の運
転員(中央制御室勤務)主任オペレータに就いております。
浜岡原子力発電所のことは隅々まで勉強しました。
大地震に対しての私個人的な考えでは、確かに設備への影響は全くないとは言えません。
しかし原子炉の心臓部から、外部へ放射能を漏らしてしまい周辺住民の生命を脅かす
ようなことは絶対させません。
何より、私の家族自身が風下の住民であります。
私自信も自分の家族のために厳しい目で発電所を見て自ら勤務しております。
どうか多少なりとも安心材料として認識いただければ幸いでございます。
これからも息子さんには、「●●のお父さんが発電所を運転しているから大丈夫だよ。」
と言って貰えるように努めて参ります。』
運転は人の力です。
こんな方々ががんばっていることもうれしいです。
よろしくお願いいたします。
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□ 先生の悩み
★ある小学校で聞いた。
「ここのこどもたちの15パーセント近くは片親か両親ともいません」
いくら離婚が多いと言っても驚く数字だ。
他の学校では7パーセントぐらいというから多いのだという。
先日ある学区で「うちの地区では半分離婚だ!」冗談とも本気とも取れないがそんな話
も聴いた。
近くでもそんな家庭が増えている。
父親と小学生の家庭で父親が朝早く仕事に出る。
「モーニングコールを担任がかけてやるんです」
そうしないとこどもが遅刻する、来ないこともあるという。
先生は、どこまで面倒を見るんだろう。
校長はどこまで掌握して「指導」するんだろう。
どこで、地域や福祉や行政が入るのだろう。
現場では先生の判断と力量に任されているのだろうか。
★先生も大変だ
楽しそうに運動会に興じるこどもたちは純真無垢だ。
しかし、インターネットの掲示板I「死ね!うざい!」と書き込むのもこの子供たちの
中にいる。
びくびくしながら生徒を見つめている先生がいてもおかしくない。
習熟度別学習も課題だろう。
できる子とできない子に分けて(表現はこんな過激ではないが)算数を教える。
ほとんどの学校でやっている。
とってもいいことだと思う。
しかし、生徒には良くても先生には負担だ。
今までそうして区別して(差別とあえて言わないが)教えてこなかった。
そして。
「どうして分けるの?」
「一人一人にあった、わかりやすい教え方をするんだよ!」
そうだとすると、先生の「予習と復習」準備は大変だ。
★先生の病は大丈夫?
怪我の責任、病気の責任。
責任責任の学校では、積極的に先生が行動できない仕組みになっている。
だいたい1年前の予定を組んだらよっぽどのことがないと動かさない。
会議やイベントも詳細にスケジュール表ができている。
しゃべることまで詳細に決めてある。
仕事が多すぎる。
会議が多すぎる。
そこへさらに責任や習熟度別、総合学習でへとへとではないだろうか。
しかし考えてみれば民間では予定は未定である。
時によって行動は適宜変化する。
形式よりも「内容」だ。
事務量を減らせないだろうか。
こどもの不登校がある。
先生の不登校も最近多いという。
ストレスが学校の現場では多すぎないだろうか!
ただ問題は、その声が私たちに直接届いてこない。
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□ しずおか演劇祭実験劇場TRY03
昨夜グランシップで演劇がありました。
http://soratane.chu.jp/stage/ten.html
★すばらしい!
月並みな言葉ですが、期待を裏切らないすばらしい舞台でした。
少し早めに会場に入りました。
友人が準主役で出ます。
間近で応援です。
グランシップ、中ホールがほぼ満員です。
暗転した舞台の手前の観客席を車椅子の女性が横切って行きます。
最初から緊張した雰囲気が伝わってきました。
★天守物語(泉鏡花)
幻想的な物語です。
見ていて、ジブリの「千と千尋の物語」を思い出しました。
先ほどの横切った女性が、話すのもかなり障害があります。
その彼女が搾り出す語りと、目の不自由な神主(本当に見えない方でした)のやり取り
は一気に観客を舞台に(姫路城の天守閣)引き入れます。
友人は亀姫役です。
役と普段の姿がダブります。
まさにはまり役!
悲劇で終わるのかと思いきや、ハッピーエンドのフィナーレに拍手喝さいです。
「同じ障害者(こちらは本当の障害者)がでてくるのでも、鈴木忠志と全然違う」
「この方が感動だ!」
手厳しい会話が聞こえてきます。
★応援団
この舞台を県議会の芸術文化振興議員連盟では応援しました。
昨日は奥之山議長初め何人かの県議会議員が来ていました。
きっとこの感動が、何かをもたらしてくれるでしょう。
感動をありがとうございました。
きっと演じた皆さんも「大感動」だったことでしょう。
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□映画の応援
★亡国のイージス
地頭方海岸で建設が進んでいたイージス艦がほぼ完成しました。
車で海岸線を走ってくると御前崎港にイージス艦が来た!と勘違いします。
よくまあこんなにそっくりにできるのかと感心します。
撮影は10月初めから中旬までです。
以前内容についてはお知らせしましたが、期待しています。
http://www.nishihara-shigeki.net/2_mag_vol56.html
映画作りは創造的な作業です。
こんな場面に接することは大変いいチャンスです。
榛南にはフィルムコミッションもありますし、地頭方地域づくりなどの会もあります。
そんな皆さんで是非見学会や勉強会を検討してください。
小学生や中学生にも勉強です。
学校の総合学習の一環に入れてみたらどうでしょうか。
出演の俳優はいつもテレビに出ている皆さんです。大人も楽しみです。
★フィルムコミッション
エキストラ募集のファックスが入ります。
御前崎で映画撮影をやっています。
これもかなり有名な俳優さんが出ています。
私も仲間に入れてもらっている榛南フィルムコミッションが協力しています。
内容は、まだ差しさわりがあると思いますが、「シリアスでコミカル」(スタッフ)と
言いますから面白そうです。
フィルムコミッションのスタートはいまや大ヒットのウォーターボーイズの撮影協力
からです。
役場のお祭り好きな方(失礼)が民間のやはりそっちが好きな方と一緒に立ち上げました。
活力があって元気なメンバーですから期待です。
どんなチャンスも地元の活性化につなげる。
こんな意気込みが必要です。
私も「エキストラ」はしんどいですが、応援します。
★伊能忠敬
以前説明しました映画上映会です。
文化庁の全額補助事業で県内9市町がエントリーしました。
先日俳優座の古賀社長さんが静岡に来て打ち合わせをしました。
地元側は、文化課を初め土木や農水、健康福祉の担当者。
地籍調査関係者や測量設計関係、土地家屋調査士なども参加してくれました。
この事業を通じて、「国土、健康、教育」のことを一緒に考えてPRしようという意味です。
窓口は文化課ですが「コラボレイト」の材料としてはうってつけです。
ところが、県内各教育委員会サイドでは動きがでてきませんでした。
首長さんに直接お願いして動きがようやくでてきました。
ところが、思ったほど反応がよくありません。
理由は要綱にありました。
「対象が小中学生で、教師の引率!がネック」
「それと学校から会館までのバス代などでないので!」
どこまで見れば動機付けができるのだろうか。
要綱の改正は必要だが、それ以上にこちら側の熱意が必要といったところ。
小笠町では、こどもと大人が一緒に見た。三世代で見る映画!これがうたい文句です。
文化庁の方も「まあこんな形でもいいでしょう」とのことです。
多少拡大解釈すればいいと思います。
さらに「映画館での上映」もお勧めです。
民間の映画館の文化事業として考えられないでしょうか。
それぞれの主催者との連携によって、協力がそれぞれ得られるようであれば、「測量の
実際」について説明をする。(協力団体)
上映活動を通して、子供たちや大人たちに「夢」を持ってもらう。
ビデオやDVDでは味わうことのできない「映画上映」の持つダイナミックな効果を通じ
て、伊能忠敬から「具体的な思考・行動」の示唆をつかんでもらう。
ご協力をお願いいたします。
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★中国から観光客 観光ビザ第一陣が来る!
10月4日に静岡に浙江省から観光ビザの第1陣がきます。
100人規模です。
約12万円で、東京〜箱根〜静岡〜名古屋〜京都〜大阪〜6泊7日です。
もちろん浙江省から直行便です。
狙いは、富士山と温泉と秋葉原?でしょうか。
静岡で歓迎会をおこなう予定です。
県も積極的です。
11月8日からは大型観光団が浙江省へ観光プロモーションに出かけます。
観光客がたくさん静岡へ来てくれるためには「静岡空港」の一刻も早い開港が求められ
ます。
★静岡空港の開港プログラム
土地の取得の時期です。
いつ国に土地収用の申請をあげるのか。
内閣改造が終わって、新しい国土交通大臣が決まれば間髪いれずに行うべきです。
航空会社によって新規空港ターミナルの話が進みだしました。
無料の駐車場は、新規事業(例えばアウトレットなど)にプラス効果です。
「空港運営を黒字化させる!」そのためにはいろんなアイデアが出てくるでしょう。
期待です。
そのための議論を今回の議会で進めます。
県民に、はっきりしたアウトラインを示した上で強固な意志を持って進めるべきです。
この議論は、そろそろ終わらして「更なる県民課題」に取り組みましょう。
★今日は今から浜松です。
職業教育について、ものづくり技術の継承について何人かの経営者とお話をします。
現場の見学もします。
明日は榛原高校で「明日の榛原高校を考える会」
現場から、県内全体の教育を考えさせていただくいい機会です。
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今回も夕べからいろいろと書いてしました。
でも結構皆さんが読んでくれています。
感謝です。
月平均4000人を超してきました。一日に130人以上の方です。
緊張しますが、やりがいにもなります。
これからもよろしくお願いいたします。
牧之原市堀野新田20−1
0548-58-0772 FAX58-1655
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