第63号
【台風22号の爪あとと教訓】 平成16年10月18日刊 |
西原茂樹のメールマガジン=================================================
★☆ 台風22号の爪あとと教訓 ☆★
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平成16年10月18日(月)
おはようございます。
今日も晴天です。
台風22号の直撃を受けて被害が出ています。
被災されました皆様に心からお見舞いを申し上げます。
メルマガの発行が滞っていました。
かわら版も最近発行が遅れています。
毎日の近況は一個コラムで書いていますのでご覧になってください。
http://www.nishihara-shigeki.net/1_colum.html
ここでは、過去の検索もできます。
相良町と榛原町の合併調印式の日程が決まりました。
現在とまとまった協議内容の説明会が各所で開催されています。
内容については、以下で詳細について見ることができます。
http://www.sh-gappei.jp/records.html
「これが最後の・・」
そんな行事が多くなりそうです。
昨日は、相良町民体育祭がありました。
★相良町町民体育大会
秋晴れの快晴の下、第11回相良町町民体育祭が開催された。
4年に一回だから、44年もやっているということだが、今年が最後だ。
その有終の美にふさわしい大会となった。
入場行進に「豊岡」が先頭。
私の地元の区だが、若手の区会議いの皆さんで勢いがある。
結団式をやったり、大きな入場の旗も作った。
成せば成る!準優勝だった。おめでとう!
ある区は「欠場」を決めていた。
相良町の最後の大会だ。
理由はともかく、19の区が(国際交流を入れて20チーム)全部出てほしい!
そんな思いが、その区の「有志」を動かして立派に入場行進もできた。
結果も、まあまあだった。
72世帯の小さな区も、1000世帯を越える区も互角に戦った。
合併になれば、榛原スタイル(区の数が半分以上減)になるという。
でも、この単位は大事だ。伝えていきたい。
萩間小学校の「よさこいソーラン」は感動だった。
大きな総合グランドに小さな学校の「魂」が響いた。
小学生の対抗リレーも感動だった。
ありがとう!相良町!・・・・なんて少し感動しました!
★2004静岡県高校研修旅行調査視察団(第2回)
〜日中高校生文化・スポーツ交流促進事業〜
http://www.nishihara-shigeki.net/4_report_2004_0830.html
目 次
□ 台風22号の被害
□ 花博が閉幕しました
□ 静岡空港の土地収用
□ 遠州灘〜駿河湾の砂浜侵食対策を!
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デイリー「ひとくちコラム」
http://www.nishihara-shigeki.net/1_colum.html
ひとくちコラムは毎日更新しています。
是非ご覧になってご意見をお寄せください。
静岡県公立高等学校PTA連絡協議会
http://www.hs-pta-shizuoka.net/report.html
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□ 台風22号の被害
9日に静岡県に上陸した台風22号は大きな爪あとを残しました。
時間経過で追いながら、検証して見ます。
★9日(土曜日)
早朝4時ごろからのからの大雨で、近くの県道沿いの民家数軒が床下浸水になった。
すっかり寝込んでいて気がつかなかった。
時間雨量がすごかったことと、農業ため池の水位が、この数日間の雨でいっぱいにな
っていた。
地元の区会議員さんの行動には頭が下がる。
5時には現地で陣頭指揮に当たっていたという。
すぐに対策本部を町と連携で作って対応に努力してくれた。
当日は、地元の八幡神社の祭典。
私の役割は神社の氏子総代。
朝7時半に神社に集まって相談する。
「台風が来てるし午後からの祭典神事は中止だな!」と思っていたら、「神様は来るの
で、私一人でも」と宮司さんが言う。
宮司さん一人というわけにも行かず、神事は「役員だけ」で実施を決める。
台風の接近は夕方だから、何とか終わらせて・・・が予定。
ところが実際2時過ぎに始まった神事。
はじまったときは雨も風もたいしたことはなかったが、3時前からいきなり突風と雨。
どすん!どすん!と社の屋根に何かが落ちる音。
外を突風が吹いて、どすん!ぱらぱらと木の枝が落ちてくる。
どんどん落ちてくる。
ここにいたら危ない!恐怖を感じる。
・・・・実況中継でした。
★爪あと
特にひどかったのはもちろん伊豆地域でした。
全県の被害状況などは以下をご覧になってください。
http://www.pref.shizuoka.jp/~kinkyu/index.html
私は地元御前崎や相良を中心に振り返ってみます。
★水害と復旧対策
相良では、時間雨量50ミリを越えたのが朝の5時ころと夕方の4時過ぎと2回あり
ました。
両方とも満潮時間と重なります。
大江地区では、2回浸水がありました。
平成2年の時には河口部の締め切り工事で「人災」といわれました。
幸い、地元の理解で水門や拡幅を急ぐことになりました。
今度は、上流部からの攻撃です。
拡幅に伴う移転が間に合わなかった製材工場などが再び被害にあいました。
萩間川の水害の防止は「上流部の拡幅」しかありません。
一刻も早く工事を進める必要があります。
予算との兼ね合いですが、努力します。
榛原町などを含めて水害による土砂崩れも目立ちます。
土木事務所と農林事務所で調査中です。
調査が済んだところから、予算確保をし対策工事を始めます。
★災害対策本部の立ち上げ
わたしの地元、豊岡区ではすぐに対策本部を立ち上げました。
調べると、榛原町が一番早くて朝の5時06分です。
続いて磐田市が。相良町は3番目で8時20分。
同時刻8時30分には伊豆市で設置されました。
熱海では12時00分です。
西伊豆地域でも16時ころまでに設置さました。
台風が伊豆にさしかかっている時間です。
県では9日の昼12時30分に、第3次事前配備体制と言って、すぐ災害対策本部を
設置できる体制になっています。
ところが、伊東市で災害対策本部が設置されたのは、被害が出た翌日10日の8時0
0分です。
また、御前崎市や小笠町や吉田町などでは災害対策本部が設置されていません。
対応がまちまちですが、この辺の検討は今後必要です。
★御前崎市の被害
風速50メートルの力は大きい。
たった1時間で大きな爪あとを残していった台風22号の教訓。
御前崎の住宅被害を見て回りました。
予想以上に被害が出ています。
特に下岬・上岬・西側・大山と屋根が飛ばされている。
「県議!ようやく来てくれたか!」
堰を切ったように意見が飛び出してくる。
「市の対応が悪い!」つまり連絡体制が、情報がうまく伝達されなかった。
そんな意見が多い。
災害対策がどのような組織体制で動いていたか検証が必要だ。
「議員が見に来ない!」
私も言われているようだが、そんな声はなくしたい。
役場の対応と同じように批判を受けたが、これからに期待してほしい。
「お祭りが困った」
白羽地区は幸い被害が少ないので実施した。(しかし、事故がおきてしまって昨日は
中止に)
しかし御前崎地区は被害が多い。
下岬と上岬は祭典をやめた。他も検討中だという。
「被害が出ているのにとんでもない。がまんするのも勉強だ」
という声もあれば、
「せっかく若い衆や子供たちが練習をつんできた。せめて公民館ででも」
意見の調整で大きな混乱をも招いている。
合併して新市での防災体制に弱点があるのか。
そんな意見を、現場の最前線でがんばっている方々から聞いた。
予想される地震対策を考えれば、今回を教訓にして自主防災組織と行政とを強固な連
携にすべきだ。
★災害現場の視察
建設委員会では13日に伊豆の被災地に視察に入った。
話を聞くと現場視察が混乱したと言う。
ある災害箇所で、地元の方々が詰め寄ったという。
予想されたことだ。
バスで乗り付けて「大変ですね!」では逆に怒りをかう。
手伝いに来たならまだしも「視察」だ。
こちらとしてはお見舞いと思っても。
よく総理大臣とか自民党や民主党の党首などが災害現場へ入る。
確かに「心配して!激励に!」だろう。
しかし、猫の手も借りたい人にとって「見に来る人」は招かざる客だということは知っ
ておくべきだ。
マスコミがついてくるからなおさら逆なでする。
もちろん政党などは「マスコミ受け」でやってくる。
何か見え透いている所作が悲しい!
現地に駆けつけることはもちろん必要だ。
しかし、そんな気遣いも忘れてはならない。
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□ 花博が閉幕しました。
11日に閉会式がありました。
午後から晴れた花博会場へ。
閉会式にようやく間に合って出席できた。
さわやかな風が会場を・・・というには少し蒸し暑い。
最後の追い込みで540万人、目標の500万人を達成した。
187日、230の花壇に6000品種500万株の花々が展開した花博。
3400人、延べ25500人のボランティアさんの活躍は筆頭に上げられる。
会場の出口でボランティアさんが最後の別れ。
「あなたとわたし・・ひとつひとつの出会いにありがとう!」
横断幕を持って帰っていく最後のお客さんに並んで挨拶している。
どの顔も満足げだ。
青年に聞いた。
「つかれたけど、よかった、満足です!」
知事が閉会式で「最大の成果は、協働・コラボレーションだ!」
その言葉の意味が伝わってくる。
しかし、その成果はこれからだ。
平成7年ごろだっただろうか。
音楽公園から、花博会場へ変遷していく中で、ここまでの立派なイベントが本当にで
きると思った日とは何人いたか。
その年に「吉田のしずおか緑花祭」が決まった。
吉田の緑花祭があったからですよ!
何人かの方から言われた。
花の計画管理をやった県の職員は吉田の緑花祭会場から行った。
会場を盛り立てた園芸、造園関係者も吉田のノウハウで自信をつけた皆さんが多い。
知事も「吉田の緑花祭がプレイベントで成功したからだ!」と称えた。
知事選を7月に控えての5月の成功だった。
この勢いを「静岡空港」へもって行きたいところだろう。
鈴木会長もありがとう!がんばっていただいた。
スズキがやってくれたからここまで来たのかもしれない。
スズキが動いたから、県内の企業も行動してくれた。(少し言いすぎか?)
「花も実もある博覧会になった」(鈴木修会長)
いつもはアドリブの効いた挨拶をする鈴木修会長が祝詞を読んだが、文中の一言に印
象が凝縮されていた。
この勢いで、跡地利用や静岡空港を「花も実もある・・・」に!応援してください。
知事と最終ゲートであった。
「おめでとう!」
肩の荷が下りた安堵感がのぞいたが、空港がすぐそこにまっている。
気を緩めないでがんばってほしい。
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□ 静岡空港の土地収用
静岡空港の土地収用のスケジュールが具体的になってきました。
ここでは詳細は省きます。
(理由は、時間がないということです。すみません)
どうしても詳細をお知りになりたい方は空港反対の方のホームページを見るとかなり
詳細に書かれています。
http://kuukouno.hp.infoseek.co.jp/8.28tikensyasoukai.htm
もちろん県の公式ページを見てください。
ただしこちらにはあまりその辺は書かれていませんが。
http://www.pref.shizuoka.jp/kikaku/ki-08/
常任委員会で突っ込んだ質問がされましたし現地視察も行いました。
土地収用の事業申請は、10月末から11月という判断は正しいと思います。
議会最終日に知事が自民党で説明をしました。
かなりの詳細なやり取りが読売新聞に載りました。
どうしてそんなことがわかったか。
実は、会議室はかなり防音はいいはずですが、ガラリ(通風孔)に耳をこすりつけると
何とか聞こえます。
それを二人がかりでメモしたとか。
キーワードは「空港整備法」と「土地収用法」です。
空港整備法で行けば、平成19年3月開港は変更できません。
ところが、土地収用法を使えば2年近く作業に時間がかかります。
それを考えれば、工事が間に合うはずがありません。
二つのキーワードが錯綜していて開港時期の発言がぶれる。・・・と言われるが。(知
事いわく)
そして「総合政策局」これもキーワードです。
土地収用法の事業申請のとき「社会資本整備審議会」に意見を聞く必要があります。
この窓口が国土交通省の総合政策局です。
★空港の一刻も早い開港へ!
静岡空港早期開港促進大会が開催されました。
会場のグランシップ11回ホールは超満員でした。
立ち見がたくさん出ました。
民間の若手・女性の皆さんが中心となって大会を持ってくれた。
こんなに集まるとは・・・。すごい熱気だ。
「でも、会場の壇上には、議員さんや県の皆さんの亡霊も見える!」(某新聞記者)
それは裏方でがんばってくれた議員連盟幹部がいる。ご苦労さんでした。
井上光一日中友好協議会理事長
「土地収用しかないが、本当はしたくない。了解をしてもらって、微笑みの中で進ん
でいかなければならない!」
「空港が必要だ・・という雰囲気を作って・・。スムーズにスマートに成功すること
を願う」表現は易しい。
この時期に物足りなさを感じるが、会長流(中小企業団体中央会)の演出が見える。
後に続いた発言者は
「あえて言わせていただきます。4世帯の方、困らせないで下さい。これ以上はムダな
ので、土地収用に入りましょう!」と痛烈な一言を。
ここだけではなくて、県下全体が「反対意見もわかった!でもここまでできているん
だ。多少強引でも早期完成の決断を!」
会う方々の意見を集約するとそんな感じになってきた。
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□ 遠州灘〜駿河湾の砂浜侵食対策を!
砂浜の減少は目を追うばかりです。
そこで官民で行動を起こすよう動き出します。
御前崎土木事務所で砂浜の研究会がありました。
袋井土木の方もいっしょです。
天竜川から大井川まで、安部川も含めて沿岸の砂浜が減っています。
とっても大きな変化がおきています。
福田漁港ではサンドバイパスの工事が行われます。
平成18年から19年に工事が行われる予定です。
なんと日本では初めてとか。
オーストラリアのゴールドコーストで行われている手法だそうです。
砂は流れるものです。
山にある土砂が下流に流れて海岸に流れ着いて砂浜ができます。
風に吹かれて丘に上がって、砂岡ができて木が生えて山になります。
動いているんです。
それを無理して砂防ダムや、大きな発電のダムで止めました。
河川にたまった砂利を取ってコンクリートにしました。
だから海岸に流れてこなくなって、砂浜が消えかかっています。
海岸線が陸に近づいたから、河口閉塞と言って、川口がせき止められて大変なことに
なっています。
昔埋めた廃棄物がでてきて問題になっています。
もちろん御前崎港ができたことも問題でしょう。
海岸の構造物も問題です。
しかしお金をいくらかけても問題はなかなか解決しませんでした。
さらにお金もなくなりました。
だからと手をこまねいていれません。
「情報公開」をして「説明責任」を果たしていくことです。
その会を立ち上げていこう!
そんな打ち合わせを土木事務所や土木部としています。
すでに天竜川右岸では研究会が始まっています。
もちろん民間や各地元自治自治体など関係者も入ってもらいます。
早急な立ち上げが必要だと考えています。
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★正しい歴史教育をこどもたちに!(ご案内)
〜見直そう歴史教科書〜
歴史教科書はこれでいいのか!
・・・平成12年、静岡県議会では「静岡県における小中学校教科書採択制度の改善に
ついて」請願を採択しました。
学習指導要綱に沿った「日本の将来を担う子供たちに自信を持って与えられる」歴史教
科書を学校現場で採用するよう運動を展開しました。
この運動の輪は、教育基本法改正や憲法改正の潮流の中で、自民党本部や全国地方議
会の新たな動きとなって広がってきました。
さる6月14日には、憲政記念館において安倍晋三幹事長(当時)を主賓として、自民
党青年局と女性局の協力で多くの国会議員と地方議員が参加して「正しい歴史教科書を
こどもたちに!」と題したシンポジウムが開催されました。
そこで、来年の教科書採択に向けて、地方議員の皆様の勉強会を開催することに致し
ました。
主催は、自民党の県連政調会です。
日時 11月2日(火曜日) 15時30分〜17時
講師 伊藤哲夫 氏
(日本政策研究センター所長・教科書改善連絡協議会運営委員長)
会場 クーポール会館
★男女共同参画について
男女が助け合って住み良い社会を作っていく。
当たり前のことですが、なんとなく最近課題が多いように思えます。
意見を言うと「フラッシュバック」と言われたりします。
そこで県議会の男女議連(会長奥之山議長)では「徹底的に話しましょう!」と会を持
ちます。
県議会初日の12月1日の2時過ぎからです。
県庁本館で行いますが、興味のある方はぜひご参加ください。
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先日、蕁麻疹になりました。
ある生ものであたったようです。
いつもなら何ともないのですが、台風や議会など体調が弱っていたこともあるのでし
ょう。
幸い、休まずに仕事をし続けましたが、二日ほどは大変でした。
健康一番です。
皆さんも無理をなさらないように!
今日から県議会企画生活文化委員会の視察です。
神戸空港や淡路花博跡地などを視察します。
天気が心配ですが、一言コラムは現地から。
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[e-mail] nishiha@po.across.or.jp
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静岡県議会 自民党役員室 054-221-2308
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