マニフェスト 西原しげき紹介 8つの約束 一言コラム かわら版 レポート メールマガジン
第64号  【新潟県中越地震】  平成16年11月1日刊
西原茂樹のメールマガジン=================================================
  
 
         ★☆ 新潟県中越地震 ☆★
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 天気は曇りです。
 昨日は、ぐずついた天気の合間のわずかな太陽を頼みに「御前崎市第1回体育祭」が開
 催されました。
 開会式の前には、まだポツリと来そうな天気でしたが、始まると太陽が。
 
 さすが「全天候型」のグランドは威力があります。
 朝方のコンテナ船入港で寝不足ですが、皆さんは元気に入場行進。
 旧の御前崎町は白羽と御前崎の2地区で入場です。
 
 台風22号の被害やお祭りの中止など悲しいつらいニュースが多い最近です。
 「コンテナ船の入港!」をお知らせして「元気にがんばりましょう!」と激励挨拶。
 出てくるのは「新潟地震の優太ちゃん」です。
 命は強い!とにかくどんなことをしてでも生き抜いていくこと!必ず良いことありま
 す!
 
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 先日、千枚岳に登った。
 台風23号のあとで一時の晴れ間だった。
 長雨のせいか紅葉には少し早いかなと思われた。
 
 前日にはそう感じたが、翌日見る山ははっきりと色づきが違った。
 山は動きが早い。
 自然の中にいるとこちらも敏感になる。
 
 二軒小屋の田代ダムの周辺を歩いた。
 いつもは流れていない「大井川本流」の堰に勢いよく瀑布ができている。
 「マイナスイオンがいっぱい!」滝の下はミストがいっぱいだ。
 
 いつもは流れていない。
 この時期には特に珍しい。ダムも濁っていたが、台風のせいだ。
 水は、大井川に流れず、いつもは田代発電所(山梨県)へ落ちていく。
 
 大井川の恩恵にあずかっている皆さんに水利権の更新のことを説明する。
 その水利権の更新が平成17年の12月末だ。
 大井川に水を戻しても、下には畑薙第一、第二ダムや井川ダムがある。
 長島ダムもある。
 
 電力会社だけではない。
 大井川に清流を取り戻すためには、下流の農業・工業・生活水利用者も含めた協議が
 必要だ。
 そんなことを考えながら、南アルプスの大自然の雄大さと山菜やひなびた白樺温泉の
 名湯に、日頃のリフレッシュも。
  
 目  次
 □ 新潟県中越地震について 
 □ 行財政対策特別委員会 
 □ 御前崎港コンテナ初入港 
 □ 正しい歴史教育をこどもたちに! 
  
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 デイリー「ひとくちコラム」
 http://www.nishihara-shigeki.net/1_colum.html
 
 ひとくちコラムは毎日更新しています。
 是非ご覧になってご意見をお寄せください。
 
 静岡県公立高等学校PTA連絡協議会
 http://www.hs-pta-shizuoka.net/report.html
 
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 □ 新潟県中越地震について
 
 第一報は井川の椹島(さわらじま)で聞いた。
 テレビニュースでいきなり飛び込んできた。
 いつどこで起こるかわからないが、もし仮に静岡県で起こっていたらここなど当分助
 けに来ないところだろう。
 
 ★命は強い
 
 皆川優太ちゃんの救出はなんといっても一番の感動だった。
 ちょうど車の中で聞いていた。
 
 当然即死か、助かっても丸4日近くたっているから死んでいて当たり前だ。
 その優太ちゃんが瓦礫の隙間からレスキュー隊によって救出された。
 感動で涙が出た。
 
 その後の順調な回復や、現場の状況が公表されるにしたがって改めて驚いている。
 まさに奇跡に近い。
 「お母さんの声がした!」誤報であった。
 しかし、「優太を助けて!」と言うお母さんの魂が叫んだのかもしれない。
 暗くてつらい地震情報の中で、輝くような貴重なニュースだ。
 
 ★マスコミの誤報
 
 ラジオを聴いていて混乱した。
 「3人とも生きている」「声をかけると女性が呼びかけに応える」「2人搬送して、
 もう1人も生存しているようだ」「母親は車内で立っている」
 この日流れた不正確な情報は多岐にわたった。
 
 東京消防庁の隊員が最初聞いた、「あー」「うー」という小さな呼吸のような声。
 その場で声を出したのが誰なのかを確認できないまま、「母親の声」となって短時間の
 うちに関係先を駆けめぐって。
 
 長岡市災害対策本部は午後2時15分すぎ、「東京消防庁のレスキュー隊が、3人の
 生存を確認したようだ」と発表した。
 長男救出後の午後3時ごろには、「人命探査装置(シリウス)で人の心臓の鼓動の波
 形を確認」と書き加えた。
 NHKは、人命探査装置(シリウス)で人の心臓の鼓動の波形が3人分確認できたと言い
 続けていた。
 
 新潟新聞や朝日新聞では「3人生存!」と号外や夕刊を出したところもある。
 聞いている私たちは、「何とか助かって!」と必死に祈っていたが、結果として間違っ
 た報道に振り回された格好だ。
 当事者でないものにとっては大きな損失はないが、関係者のこうむった精神的影響は
 大きい。
 
 地震と直接関係ないが、昨日から一昨日のイラクの拉致殺害事件も同様だ。
 これからのマスコミの報道に一石を投げた格好だ。
 
 ★避難所生活
 
 阪神淡路大震災のときもそうだった。
 寒さの中でテント生活や体育館での集団生活。
 テレビ越しに見ていてもいたたまれない。
 
 どうして県内のホテルや宿泊所・研修所が使われないのか。
 もし良かったらという新潟県外の自治体や施設関係者もあるだろう。
 
 私のところにも提案してくる方がいる。
 「私の家に招いて泊めてあげたい」
 「宿泊施設やアパートの空きがあるのに」
 新潟県から要請があれば動く!そんな声もある。
 
 ところが被災者に聞くと現地を離れたくないという。
 家の片付けもある。
 必死でがんばっている地元の住民もいる。
 職場もある。
 
 しかし、子供さんやお年寄りにはこれからの寒さは厳しい。
 せめて住宅の復旧ができるまでの数ヶ月だけでも疎開できないか。
 判断は被災者だが、提案は新潟県がしてほしい。
 
 言ってもらえば協力はいくらでもできる。
 静岡県のある幹部が非公式に打診したそうだが、新潟県はまだ気がないらしい。
 静岡県のある不動産関係者の幹部も「言ってくれれば空きアパートを出してもいい!」
 みんなそんな気持ちだ。
 
 ★我が家でも
 
 地震の参考が増えた。
 早速、携帯コンロを買ってきた。
 被災地では、これが必需品だ。さすがに乾パンは食えない!と言う。
 おむすびは翌日には届くが、熱いお茶と味噌汁は届かないから。
 
 懐中電灯は一人に一個。
 電池は多めに。
 そして携帯電池ラジオ。
 
 山形の友人(県庁)が携帯を登録してくれた。
 「何かあったら助けに来ます!」
 お互いに確認しあった。
 
 いい機会だ。
 全国ネットでもお互いに助け合う仕組みもいいかもしれない。
 確認しておきたい。
 
 7日に行われる地元豊岡区の公民館祭りは「地震防災」がテーマだった。
 県の起振車が来る。
 タイムリーだが、本物の地震は絶対来て欲しくない。
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 □ 行財政対策特別委員会
 
 行財政対策特別委員会が開催された。
 出先機関の見直しと行政改革について。
 
 ★地域防災局
 
 地域防災局ができる。
 現在の県庁防災局の元に(西部、中部、東部、賀茂)4地域防災局が組織される。
 
 防災は一極集中で情報や命令の一括管理がいいと思うが、県の案は分散される。
 しかも、これに土木や医療やその他分野や市町村がどう統括されるのか。
 組織は複雑になると動きが重たくなる。
 
 「組織改正で防災全体の職員は増強されるのか?」
 質問した。
 「総合すれば増員です!」当局の回答だ。
 つまり平時に防災スタッフは増員される。
 
 市町村は平時は土木や健康や税金をやっている。
 いざ発災の時は全員が防災要員にかわる。
 平時、専門でいつも防災をやっている部署をそんな多く作る必要があるか?
 
 ★地域支援局
 
 合併に伴って県と地域の広域化や連絡調整・支援を行う。
 (西部、中部、東部、賀茂)4地域支援局ができる。
 しかし、局は総務部にあり、出先には幹部とスタッフが常駐する。
 幹部の机は、県庁と出先と両方にあるらしい。
 
 詳細を質問したが「不明」で「検討中」だという。
 振興センターと変わらない?
 当局の考えをもう少し精査した上で意見を言う。
 
 ★局ばやり?
 
 とにかく最近は「局」が多い。
 今回も二つ以外に天竜林業局ができそうだ。
 昨年は広報局、少しさかのぼって空港局などがある。
 
 企業局の本家は別として少し乱発のし過ぎではないだろうか。
 そもそも「局」は部並みの認識がある。
 以前、環境局を作ったとき、いずれは環境部にと思った。
 
 そんな重みが今はない。
 「局」は「つぼね」とも読むが、そんな存在であってはならない。
 
 ★指定管理者制度
 
 昨年の行財政の委員長をやった。
 その最大のテーマはこの指定管理者制度だった。
 横浜市を昨年調査したが、病院まで「指定管理者制度」だった。
 
 来年度から、富士山こどもの国、県立水泳場、富士水泳場、武道館(藤枝)、水産試験
 場浜名湖分場が該当する。
 指定管理者制度とは、今まで県や市の直営か外郭団体(例えば管理公社)でしか管理で
 きなかった公共施設について、民間業者を含んで幅広い団体から指定できる制度だ。
 地方自治法が昨年改正されて実現できた。
 
 官から民へ!の流れだ。
 昨年の委員会で「この流れを加速すべし!」と提言した。
 それが一気に進んできた。
 
 それはそれでいいのだが・・。
 疑問も出てくる。
 「民間へ!」で何でも丸投げ傾向ではないか。
 県民参画や行政パートナーの発想は官(トップ)のリーダーシップが必要だが。
 営利もいいが、そのあたりの仕掛けは丁寧に官(トップ)が考える必要がある。
 
 ★こどもの国
 
 募集要綱が示された。
 http://www.pref.shizuoka.jp/toshi/tj-06/siteikanrisya/bosyu.pdf
 指定管理者制度について公園担当者から意見を聞く。
 あまりにも募集期間が短かい。
 
 「これでは短すぎる!」
 そんな声も聞こえてくる。
 しかし、考えようによってはすでに5年間運営している施設。
 変えようにも大幅にかえるわけには行かない。
 
 県内業者が真剣に検討をしてほしい。
 ボランティアや県民参画と言った面では工夫ができるのは地元だ。
 
 これから3年でかなりの管理運営が外部化される。
 提案も含めて「自ら行政を担う!」発想で進んでほしい。
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 □ 御前崎港コンテナ初入港
 
 31日午前3時過ぎ、折りからの雷雨の中を御前崎港コンテナターミナルへコンテナ船が
 入港した。
 川崎汽船のサターン号(14241トン)だ。
 積み込むコンテナは、スズキのインドネシア行き二輪や4輪の部品。
 
 歓迎式典が行われると言うことで2時半過ぎには港西埠頭へ。
 すでに船は接岸されている。
 ガントリークレーンが照明に照らされて輝いている。
 
 3台の台車でテナークレーンからガントリークレーンに運ばれて手際よく積み込まれ
 ていく。
 70本近くで3時間もかからないと言う。
 (まだ未確認だが、結果は1台が途中で不調でもう一台で急遽対応したとか。ガント
 リー2台体制は正解だった。)
 
 振り返れば平成9年から始まった工事が完成したのが今年1月31日。
 初入港まで11ヶ月かかった。
 「とにかく気長に待つことですよ!」
 そう言って励ましてくれた荷役関係者もいたが、山田理事はじめ荷主・船社・荷役す
 べての関係者に感謝だ。
 
 http://doboku.pref.shizuoka.jp/desaki2/omaezaki/index_mnews.html
 多分11月号には昨日の港の様子が掲載されている。
 一番うれしいのが、管理者でもある御前崎土木事務所だ。
 夢から実現へ!
 ずっと係わってきた私にとっても、昨日の朝の光景は感慨ひとしおだ。
 
 ★これから
 
 今回はインドネシア航路だ。
 今後月内に、さらに航路が増える可能性があるようだ。
 
 増大し続けるコンテナ貨物。
 しかも東アジアは期待が大きい。
 荷主に喜んでもらって、船社も歓迎される港を目指して県としてできるだけのことを
 するよう努力したい。
 御前崎市にとっても、新しい牧之原市にとっても「港」と「空港」はアジアの玄関だ。
 
 飛躍的な躍進を遂げる中国。
 ベトナムやインドネシア、タイやフィリピンも静岡県の企業が進出している。
 その物流と人の玄関口を手にしている。
 
 11月末にはポートセールスが行われる。
 具体的に就航したコンテナ戦略がものになるかこれからがむしろ正念場だ。
 1本でも多くのIコンテナが御前崎に集まるよう荷主の皆さんよろしくお願いいたし
 ます。
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 □ 正しい歴史教育をこどもたちに!
 
 平成18年度からの教科書採択が始まります。
 3年前に県議会でも大議論を繰り広げました。
 結果として、成果はなかったわけですが、今回は自民党本部が動き出しています。
 
 自民党静岡県連ではそのような動きを踏まえて以下の内容で勉強会を開催します。
 対象は、県内の自民党系議員ですが、席に余裕がありますので、趣旨に賛同する方の
 聴講を募っています。
 是非ご出席ください。(事前にご連絡ください)
 
 ★正しい歴史教育をこどもたちに!(ご案内)
 〜見直そう歴史教科書〜
 
 日時    11月2日(火曜日) 15時30分〜17時
 講師    伊藤哲夫 氏
 (日本政策研究センター所長・教科書改善連絡協議会運営委員長)
 http://www.seisaku-center.net/ (日本政策研究センターホームページ)
 会場    クーポール会館
 
 歴史教科書はこれでいいのか!
 ・・・平成12年、静岡県議会では「静岡県における小中学校教科書採択制度の改善
 について」請願を採択しました。
 学習指導要綱に沿った「日本の将来を担う子供たちに自信を持って与えられる」歴史
 教科書を学校現場で採用するよう運動を展開しました。
 
 この運動の輪は、教育基本法改正や憲法改正の潮流の中で、自民党本部や全国地方議
 会の新たな動きとなって広がってきました。
 さる6月14日には、憲政記念館において安倍晋三幹事長(当時)を主賓として、自民
 党青年局と女性局の協力で多くの国会議員と地方議員が参加して「正しい歴史教科書
 をこどもたちに!」と題したシンポジウムが開催されました。
 
 そこで、来年の教科書採択に向けて、地方議員の皆様の勉強会を開催することに致し
 ました。
 主催は、自民党県連政調会(大場政調会長)と文教対策委員会(渥美委員長)です。
 http://www.tsukurukai.com/index.html (教科書改善連絡協議会)
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 11月になりました。
 5日には、相良町と榛原町の合併調印式が知事を迎えて行われます。
 ところが、この合併に関して「町長リコール」が始まりました。
 
 いろいろな意見があります。
 私自身も今までこのメールマガジンで何度も意見を述べてきました。
 その経過を経て「現在」があります。
 
 したがって「両町の合併」を実現する。
 後戻りはしない。その先に「広域連合」もしくは「更なる合併」がある。
 と考えています。
 
 新市計画書を読みました。
 さわやかなタッチで新しい感性で書かれています。
 まだ荒削りですが、それはどこでも同じです。
 「市民がかかわる」と「行財政改革」は、どこの市町村でもこれからです。
 
 空港と御前崎港を有していて海とお茶と産業と東名がある。
 周辺との連携を考えればアジア地域との玄関です。
 そんな夢を掲げながら「まずはスタート」でいいと思います。
 
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 今日は今から浜松です。
 村串の浜名湖花博の会場跡地と自然を取り入れた環境住宅(事務所)施設を見てきます。
 明日から、世界お茶祭りがグランシップと静岡産業間ツインメッセで始まります。
 お出かけください。
  
              牧之原市堀野新田20−1
              0548-58-0772  FAX58-1655
              [e-mail] nishiha@po.across.or.jp
              [URL]  http://www.nishihara-shigeki.net
              静岡県議会 自民党役員室 054-221-2308