マニフェスト 西原しげき紹介 8つの約束 一言コラム かわら版 レポート メールマガジン
第66号  【ハウルの動く城】  平成16年12月7日刊
西原茂樹のメールマガジン=================================================
 
  
 
         ★☆ ハウルの動く城 ☆★
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                          平成16年12月7日(火)
 
 久しぶりのメルマガ発行です。
 かわら版も発行が滞っています。
 結構県での仕事が増えてしまっています。
 
 昨日から県議会本会議再開です。
 自民党代表質問と平成21の代表質問がありました。
 やはり話題は、三位一体と静岡空港です。
 ★事務所運営費と簿外郵券
  
 自民党は代表質問で質問した。
 平成21は冒頭で意見を言って質問はなかった。
 平成8年以前の過去の行為に結末がついていない、清算が成されていない。
 そのことについて知事から「まことに遺憾」「深くお詫びしたい」と答弁があった。
 
 すでに数々の対策を採っている。
 これからおこることはないだろう。
 しかし、「コンプライアンス委員会」を作ると言う。
 コンプライアンスは法令遵守だから日本語でも良い。
 
 知事の2ヶ月無給!
 5回目の減給でもうこれ以上ない措置だろう。
 ただしこれで県民がどう判断するか、それは年末年始の巷の声を聞かないとわからな
 い。
 
 ★地震災害対策(台風と地震)
 
 市町村との情報のやり取りがうまく行かなかったケースがあった。
 台風でもあったし、中越にも見られた。
 そこで、大規模地震のときに市町村はやることがあるので、県の職員を情報収集で市
 町村に置くと言う。
 
 そのために防災局を増強する。
 4地域に地域防災局を置く。
 平時は、地域防災力の向上指導をする。
 以前も指摘したが、果たして命令系統や市町村との関係で有効か?
 
 ★静岡空港の推進
 
 「土地収用の事業は必ず認めてもらえると思っている!」
 語気を強める知事。
 特に平成21の藤田さんの「確約書の位置づけ」の質問には丁寧に答える。
 
 「3月11日に最高裁判所で確約書の解釈についての国の勝訴が確定している。」
 「私の認識と間違いない。」
 「確約書は参考に出したもので土地収用を妨げるものではない」
 「私はただの一度も土地収用をしないと言っていない。」
 「法律上も政治家としてもなんら反していない!」
 知事の目が、松谷議員を向いているような気がした。
 
 ★男女共同参画
 
 藤田議員から女性教員の管理職登用の質問があった。
 女性校長の率が小中で11%、高校で4%、養護で15%だ。
 県職や一般企業にくらべたら高い。
 
 登用が進んでいない理由は、市町村からの推薦がない。
 女性教師自身が望まないなどの理由らしい。
 「もっと女性の先生が希望してほしい!」と教育長が応えた。
 
 再質問に立った議員が
 「目標値を決めてもっと女性を登用すべきだ!」
 と迫ったが、「能力主義で行く!」と教育長が名答弁。
 
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 ■原子燃料サイクルの現状と課題
 〜六ヶ所村核燃料サイクル施設見学〜    
 http://www.nishihara-shigeki.net/4_report_2004_1118.html
 
 核燃料税が7%から10%になります。
 原発の現状を廃棄物処理の面から考えて見ました。
 
 ■ビタミンの日(主催:ビタミンネットワーク)
 http://www.matsubayashi-net.co.jp/m-9.htm
 12月13日ビタミンの日が近づいてきました。
 12月11日(土)にAOIでイベントが開催されます。
 ぜひご参加ください。私も会場にいます。
 
 ■コミュニティーメディア研究会(主催:同研究会)
 12月15日午後13時から自民党総会室
  講  演
  (仮題)『コンテンツIDの枠組み』
   独立行政法人科学技術振興機構 プログラムオフィサー 
   コンテンツIDフォーラム 事務局長
    山 下 博 之  氏
  (仮題)『クリエイティブ コモンズ 〜新しい創作権表現〜』
   NTTサイバースペース研究所 画像メディア通信プロジェクト
   コンテンツ流通基盤グループ  研究主任 阿 部 剛 仁  氏
 
 ■教科書シンポジュウム開催 (自民党県連・第2第3選挙区支部)
 正しい歴史教育をこどもたちに!
 〜 見直そう歴史教科書 〜
 日時 12月19日(日曜日) 午後3時から5時
 会場 大井神社内 本館宮美殿(島田市・島田駅下車徒歩5分)
 講師 伊藤哲夫先生(教科書改善連絡協議会運営委員長)
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 目  次
 □ 自民党の来年度予算要望聞き取り
 □ ハウルの動く城
 □ 行財政対策特別委員会 伊豆市視察
 □ NPOタウンミーティング
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 デイリー「ひとくちコラム」
 http://www.nishihara-shigeki.net/1_colum.html
 
 ひとくちコラムは毎日更新しています。
 是非ご覧になってご意見をお寄せください。
 
 静岡県公立高等学校PTA連絡協議会
 http://www.hs-pta-shizuoka.net/report.html
 
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 □ 自民党の来年度予算要望聞き取り
 
 年末の恒例で各種団体から予算についての聞き取りがあった。
 厚生関係の団体からの冒頭で総務会長として挨拶をした。
 
 ★ 三位一体改革の姿
 三位一体の政府案が示された直後なので触れた。
 地方六団体からは「3兆2千億の補助金削減案」が出た。
 それに対して「おおむね3億円の削減」です。
 
 3兆円規模と言いつつ、実態は2兆8千億年余だ。
 これには「あっと驚く何とか」で国民健康保険が入ってた。
 義務教育費も予定通りというか入った。
 
 そして税財源移譲も示された。
 なんと平成15年度分の6560億円を含めて2兆4千160億円。
 補助金の削減が、平成15年度分を含めて4兆円に対してこの数字だ。
 
 3兆円規模の税源移譲のうち8割がたと言ってる。
 しかし、補助金の削減は4兆円だ。
 これでは6掛けだ。
 
 しかも、義務教育費の8500億円や国保の7000億円、そして昨年分の6560億円を引くと
 残りは2000億円ちょっと。
 義務的なお金だけ押し付けておいて、本当に地域に任せてほしい事業は国が握ったま
 まだ。
 
 ★ 権限委譲
 
 生活保護や、公立文教施設、建設国債対象経費の施設費の取り扱いは検討課題だし、
 義務教育も中央教育審議会の結論を待ってから出す。
 しかし、社会保障関連の施設費(特養や保育園など)や運営費が税源移譲される。
 そうすると仮に枠の予算が確保できても(交付金化されても)箇所付けなどは県に権限
 が委譲される。
 
 早い話、今まで国に陳情していたことが県だけですむことになる。
 「細かなことまで国にお伺いを立てないとできない!」と言われていたことが県に下り
 てきた。
 県知事や県議会に責任と権限が委譲されるわけだ。
 
 「権限を委譲するから、少しは厳しくても始末して自分で考えろ!」
 まあ、早い話そんなところか。
 県会議員も国会議員の責任にできなくなる。
 
 ★義務教育費
 
 私は国が教育に責任を取るのは当然だと考る。
 しかし、分権型で民度が高い社会では地方に予算と権限が来ることは良いと思う。
 戦後60年、日本は中央集権で教育を進めてた。
 いや、戦後どころか明治以降といったほうがいい。
 
 富国強兵を必要とした時代は、あるいは戦後の高度成長経済では中央集権もいいだろ
 う。
 しかし、本当に「国が責任を取る」でいいのか。
 教科書問題一つをとってみても、「国に任せて置けない」現状はいっぱいある。
 
 一度地域に任せてみてはどうか。
 本当に「教育より道路」などと考えている政治家や地域はあるでしょうか。
 縦割りで硬直した予算の国よりよっぽど教育に力を入れるところができるはずだ。
 
 地域が競争をする。
 学校が競争する。
 そのために今回のやり方は実行して良いと思う。
 
 お金を出す人がお金の使い道を考える。
 教育もその原点に帰ってみたらどうか。
 迂回していると、魑魅魍魎がうごめいてくる。
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 □ ハウルの動く城
 
 土曜日に息子と映画を見た。
 今まで宮崎駿作品は欠かさず見てきた。
 今回も楽しみにしていた。
 http://www.howl-movie.com/
 
 ★内容のさわり
 
 前監督作「千と千尋の神隠し」が日本映画歴代No.1のヒットとなった。
 彼の待望の新作は英国の児童文学作家の作品を基に、90歳の老婆にされてしまった少
 女ソフィアと、謎の魔法使いハウルとの恋を描くラブ・ストーリー。
 スタジオジブリ作品のテイストを踏襲している。
 主人公ソフィーを倍賞千恵子が、魔法使いハウルを木村拓哉が担当するなど、豪華声
 優陣にも注目だ。
 
 と言う触れ込みで映画館へ。
 ほぼ満員だ。
 子供ではなくて若いカップルが多い。年齢層が幅広い女性の友達同士も多い。
 
 ★ きれい
 
 とにかく美しい。
 コンピューターグラフィックではないところが良い。
 日本人の繊細さだから描けるのだと思う。
 それも、時代背景が第1次大戦前後の南欧だというのにだ。
 (本当はどうか知らないが・・・自己判断)
 
 風の谷のナウシカ、天空の白ラピュタ以来の痛快さ。
 前作の、もののけ姫や、千と千尋の神隠しに見られる不思議な世界。
 今回のハウルと千がダブって見えたり、いくつ物作品の登場人物が似通っている。
 
 それが、宮崎作品という安心感を見るものに与えてくれる。
 しかし今回はさらに癒される気がした。
 逆に言うと「悪いやつがいない!」と言うのが物足りないのかもしれない。
 
 ハウルとソフィーの純愛が全編を通して貫いている。
 ここでも出てきた「ゆるぎない愛」
 ヨン様ファン必見かもしれない。
 
 ★魔法
 
 なぜソフィーは魔法にかけられたのか?
 でも荒地の魔女に魔法をかけられて90歳になってもその運命を受け入れて幸せに向か
 って進んだソフィーの生き方は参考だ。
 
 なぜハウルはソフィーを選んだのか?
 なぜかかしのカブはソフィーについていったのか?
 戦争はなぜ起こったのか、誰と誰が戦っているのか?
 
 わからないことがいっぱいだ。
 「未来で待っているね!」と言ったソフィーがハウルを助けるシーンは意味がわからな
 かった。
 帰りの車でいろいろ中一の息子に説明してもらってようやく理解できた。
 
 なるほど!
 なぞを解く鍵を教えてもらうと理解できる。
 すでに「感性」が衰えてきたのか。
 心と体が若返る「魔法」があれば・・・。
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 □ 行財政対策特別委員会 伊豆市視察
 
 ★伊豆市訪問
 
 行財政対策特別委員会で伊豆市を訪問する。
 田方郡の4町が今年4月に合併をした。
 人口36000人の市だ。
 
 小さな町が一緒になった。
 課題は行政効率だろう。
 しかし、離れた4つの町のバランスを取るためにそれぞれに部を配分した。
 本庁機能は旧修善寺町だが、旧土肥町に下水道部がある。
 不便だと直感する。
 
 「分町方式はリスクがあります」助役が指摘する。
 LGWANで光は通じているが「職員が使いこなせません!」市長も言う。
 用事があって「呼んでも20分以上かかります。」ではこまるだろう。
 
 庁舎を建設する計画がある。
 市長の公約だが、最近の傾向は作らない傾向だ。
 その前にやるべきことがあるように感じる。
 
 職員もはっきり言って過剰だ。もっと減らす努力が要る。
 合併して、非常勤職員を80人も採用では苦情も出る。
 「各町で今まで採用していた臨時を再雇用しただけ!」市長には言い分もあるが。
 
 県内どこも同じだが、ここでも10年間は交付税が変わらない。
 収入予算で減るのは市税だけだった。
 国や県はいつまでこれに応えることができるだろうか。
 具体的将来像が見えないまま聞き取りは終わる。
 
 ★昼食のそば
 
 独鈷の湯の建物がなくなっていた。
 いたる所台風22号の爪あとが残る。
 その散策道を歩いて昼食へ。
 
 修善寺のそばを食べる。
 てんぷら付きのざるそばが2000円!
 委員会のみんなで入ったがなかなか出てこない。
 
 有名なお店だからと待つことしばし。
 桜海老の掻揚げを塩で食べる。
 しばらくすると蒸篭に乗った細めのそば。
 
 少ない!
 もっと食べたい!と思うが、壁には「追加は時間がかかりますので」とある。
 多少不満を。メンバーと別れて修善寺駅へタクシーで。
 
 修善寺駅までのタクシーで「あそこは高いです!」
 「お客さんはガイドを見て来るようですが、地元の人は行きませんよ!」
 しまった!は遅かった。
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 □ NPOタウンミーティング
 
 ★加藤紘一さんが講演
 
 静岡でNPOタウンミーティングがあった。
 自民党主催です。
 進行は上川陽子代議士、パネラーに加藤紘一代議士が来た。
 
 加藤の乱で失脚したが、昨年の選挙で当選を果たして政界に復帰した。
 「絶対変わったよ!加藤さんが!」彼を良く知る人が言った。
 人(会場)を見て話すようになった!と言うことらしい。
 
 水上勉の「おりん」を例にあげた。
 盲目のおりんを隣近所の人が助けます。
 「お前は食事を」「お前は着物を出せ!」「寝る場所はそっちで」
 そのおりんが成長していく様子を臨場感あふれる描写で話す。
 
 NPOとはそんなもの。
 パブリック(公共)のことは官でやろうと思っているが、本当はちがうんじゃないの。
 「人のため」って言う気持ちが人には10%から50%ある。
 そんな気持ちをうまくリーダーシップをとって出させる社会作りが求められている。
 
 大体自民党はコミュニティー政党だ。
 CHIPでNOT EXPENCIVEな国や自治体を作った方が良い。
 自民党はそんなNPO社会を大切にしなければいけない。
 
 ★NPOの課題
 
 財政問題、つまりお金に苦労している。
 国内には認定された寄付優遇を受けているNPOが25しかない。
 静岡県ないにはない!
 
 資金の調達で市川市が納税の1%をNPOに出せる条例を検討中。
 ハンガリーで所得税の1%を出しているのを参考にして。
 東京23区でも運動を展開しているとか。
 
 行政とのパートナシップがうまく行っていない。
 行政からの理解と信頼がまだ少ない。
 企業との競合がある。
 スタッフ不足。・・・などなど。
 
 ★自民党はNPOに何をしてくれるか!
 
 厳しい質問が出た。
 「議員はNPOに何もしていない」
 議会とNPOの関係に疑問がいくつか出た。
 どちらかと言うと疑問や不満だ。
 
 私は総務会長として最後の答弁をした。
 「場を作ることを約束します。」
 つまり、陳情ではない。議員がチェアマンをやりましょう。
 
 役人と市民の間に立ちましょう。
 もっと隙間がない行政にしましょう。
 議員が知らないことをたくさん知っているNPOの皆さんとコラボレイトしましょ
 う・・・と言うことだ。
 
 「課題問題は事務局へ言ってきてください。」
 最後に皆さんに振った。
 どんな提案が来るか!
 面白い展開が期待できそうですが。
 ・・・ただ今のところ何も言ってきていないが。
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 県議会は20日まで。
 この期間中は、昼は議会、夜は各種忘年会などと忙しい。
 しかし、皆さんが集まるところへはできるだけ出て行って、報告や意見を聞きたいと
 思っている。
 
 今日は、八木副議長の祝賀会が焼津である。
 私も2年前にやった。
 祝賀会も12月に静岡で開催した。
 
 今、総務会長。
 「お祝いは?」
 聞かれるが、「そのうち」と答えている。
 
 今最大関心事は「合併後の地域と静岡県」
 三位一体と行財政改革の展開と、地域に不安が多い。
 「教育基本法改正」や「歴史教科書」にも注目だ。
 
 勉強会をいくつかやっているが、そろそろ行動しなければ。
 コミュニティメディア研究会は提言をする。
 砂浜減少では同僚県議と広域連携で提案する。
 両方の会を15日に開催する。
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 やはり健康一番!
 さっき「榛原病院でお世話になった!お礼を差し上げたが取らなかった」
 といって放射線技師あてにお礼状を持ってきた近くのお年寄りがいた。
 
 「県議行くついでが会ったら渡してほしい」
 いい話だ。
 信頼関係が成り立っている。
 地域の総合病院の運営も喫緊の課題だ。
 
 皆さんも健康には気をつけて年末を乗り切ってください。
  
              牧之原市堀野新田20−1
              0548-58-0772  FAX58-1655
              [e-mail] nishiha@po.across.or.jp
              [URL]   http://www.nishihara-shigeki.net
              静岡県議会 自民党役員室 054-221-2308