マニフェスト 西原しげき紹介 8つの約束 一言コラム かわら版 レポート メールマガジン
第72号  【祝 静岡県温水利用研究センター開所式】  平成17年3月14日刊
西原茂樹のメールマガジン=================================================
 
 
        ★☆ 祝 静岡県温水利用研究センター開所式  ☆★
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                           平成17年 3月14日(月)
だいぶ朝が早くなった。
  東の空から太陽が上がる。
  雲ひとつない晴天だが、寒波の影響で寒い。

  今日は、静岡県温水利用研究センターの開所式です。
  中部電力浜岡原子力発電所の建設に伴い、昭和47年に設立された施設ですが老朽化
  してきた。
  5号機の建設に伴って移転し最新施設に生まれ変わった。(詳細は後の項目で)

  出席したかったのだが、県議会企画生活文化委員会が今日もある。
  他の委員会は金曜日に終わり。
  本来4日間の日程をとってあるのだが、従来最後の日は「予備」的な感じだった。

  でも多くの課題を抱える委員会としては「十分な審議」が重要だ。

  ★審議といえば急遽浮上してきた課題がある。

  「静岡市・蒲原町」の廃置分合議案だ。
  11日に静岡市議会で可決されるとすぐ、両首長と議長が知事と議長に会いにた。

  「2月議会で審議採決してください!」
  知事の意向は「合併促進の立場から意向に沿いたい」
  それについて自民党の関係する県議会議員で意見交換をした。

  「合併には賛成。しかし、何も今議会でやることはない」
  「議決は重い。両市長・議長の決意を受けて意向に沿うべきだ」
  基本的には、県当局が議案として出してくれば審議して裁決する方向でいいと思う。

  ★亡国のイージス

  ポスターが届いた。
  夏の公開だというのにもう宣伝だ。
  映画館に行けば、「終戦のローレライ」の上映前に「亡国のイージス」の予告編をや
  っていた。

  昨日はセットの置かれた地頭方海浜公園でグランドゴルフ大会があった。
  すでに公園は復元されていて面影はまったくない。
  ただ、その海が望める高台の隅に「艦頂」が残されてる。

  「いそかぜ」のクルーが戦ったシーンの海は地頭方の海だ。
  その海を、肌で見て感じたかったら、「この夏相良・地頭方へ!」こんなお誘いも良
  いのでは。

  ★竹島問題と尖閣諸島

  島根県議会では16日に「竹島の日」が可決される。
  38人中36人が議員連盟に入っているというから確実だろう。
  政府見解は「日本の領土」なのに、国として何の対応もしてこなかった島根県民の怒
  りだ。

  すでに実質韓国が占領している状況で長い期間が過ぎた。
  「戦略的境界がいつの間にか地理的境界になる」その良い例だ。
  国際司法裁判などでの決着を図るよう政府が動くべきだ。

  尖閣諸島・魚釣島に日本の政治団体が建設した灯台の管理を海上保安庁が引き継いだ
  ことを受け、同島に灯台のマークを記載した新たな海図が2月25日、同庁から刊行さ
  れた。
  海図は沖縄から台湾を含む範囲で縮尺75万分の1。
  魚釣島の西端に灯台を記入、光の届く範囲を5マイル(約9キロ)と記載している。

  170キロ離れた石垣島市長がその魚釣島に渡るという。
  領土を主張するのは国家ではないのか。
  魚釣島と竹島問題は「日本国」を考えさせるチャンスだ。
  がんばれ!関係者!
目  次 
  □ 企画生活文化委員会での質疑
  □ ものづくり中小企業の皆さんとの意見交換
  □ 水産資源の保護
  □ 元気な茶業経営者

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  デイリー「ひとくちコラム」
  http://www.nishihara-shigeki.net/1_colum.html

  ひとくちコラムは毎日更新しています。
  是非ご覧になってご意見をお寄せください。
 静岡県公立高等学校PTA連絡協議会
  http://www.hs-pta-shizuoka.net/report.html
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  □ 企画生活文化委員会での質疑

  ★創知協働人づくりについて

  「創知協働」とは、人が生み出す知的価値を重視した「知の創造」と、いろいろな分
  野の人が力を合わせて活動する「協働」により、新しい産業の創出、集積を図り、豊
  かさと有徳の志を兼ね備えた社会を実現しようとするものであります。(県のホーム
  ページから)

  そういったことをやっていく人間を作っていこうとする。
  「人間力向上」のための人づくりを県民運動として進める。
  それが知事が打ち出した「創知協働人づくり」だと理解している。・・・う〜ん?わ
  かりにくい。

  では、亡くなられた草柳大蔵先生の「意味ある人づくり」はどうなったか。
  「意味ある人」とは「美しく挨拶して、美しく歩いて、美しく話す」人だった。
  当初は、県民参画でシンポジウムや講演会が行われた。もちろん役所主導だ。

  「意味ある人づくり」を継承していくという。
  5年近くやった運動だ。成果は出たのか。
  この運動を知っている人はどのくらいいるんだろうか?

  伝道者も作って普及講演もしてきた。
  その皆さんが今度の運動の主体となるのか。
  それが発展するなら大いに結構だ。
  その成果の中から起こった今回の人づくり運動なら賛成だ。

  メンバーは各界のリーダーに集まってもらうという。前回もそうだった。
  リーダー(座長)が、「ゆとり教育」の有馬先生だという。
  たしかに創造的な発想提言が期待出来るだろう。
  しかし問題は「県」がそのことを先陣を切ってやらなければならないかだ。

  すでに分権型社会が根付きはじめ、静岡市は政令市で独自の道を行く。
  浜松市も同じだろう。
  社会教育も公民館も分かれていく。
  もちろんネットワーク型社会形成は必要だが、一大県民運動まで作らなければいけな
  いか。

  有馬さんがどうのこうのではない。
  必要な人づくりなら県民から運動が起こってくる。
  役人が事務局をやって人づくりはおこがましい・・そんな気がしてならない。

  人づくりは「教育」できちっとやるべきだ。
  むしろ「教育基本法」の改正や「正しい家族観・歴史観」を持つような子供たちを作
  ることが重要だ。
  県民に聞けば「問題は家庭教育と義務教育だ!」と結論は出ている。

  ★しずおか次世代プラン(少子化対策)

  http://www.pref.shizuoka.jp/kikaku/ki-07/documents/050215kyougikaisiryou1.pdf
  詳細はここで確認してほしい。

  委員会でかなり意見が出た。
  まず調査アンケートがかなり丁寧にやられている。
  少子化の原因は「結婚しない」と「晩婚化だ」

  30代前半の男性の未婚率が、昭和45年(1970年)に11.7%であったもの
  が、平成12年(2000年)には42.9%に達しており、10年で約10ポイン
  トずつ増えてる。
  一方、20代後半の女性では、昭和55年(1980年)に24.0%であったもの
  が、平成12年(2000年)には54.0%に達しており、10年で約15ポイン
  トずつ増えている。

  なぜ結婚しないかと問えば「相手がいな」だが、「必要を感じない」「自由や気楽さ
  を失いたくない」が増えている。
  結果として晩婚になれば子供の数も減ってる。
  そして結婚している人になぜ子供を埋めないかと聞くと答えは明快だ。

  まず「お金がかかる」
  そして「女性の雇用」だ。
  雇用問題は、出産時の退職や再雇用の困難さ、さらに低賃金などがある。

  だから少子化対策は「家族観・(教育問題)」と「家族資金支援」と「女性の雇用支
  援対策」を徹底的にやれば良い。
  しかし、プランでは「防犯対策から」「道路の整備」そして「学校評議員制度」ま
  で??と思われるものまで「少子化対策」としてあげてある。

  私の質問に、「国の政策に準じて作った」と答弁があった。
  残念ながら、それ以上言う気持ちがうせた。
  いくらたくさんのページを割いて厚い書類を作っても、要は「お金」と「制度」だ。
  これに言及できなければまったくインパクトにかける。

  質問した木曜日の夕方、自動車のラジオで公明党の国会質問を聞いた。
  尾辻厚生大臣とのやり取りを聞いていて、「対策が広すぎて効果がない」と議員が指
  摘していた。
  そのとおり、国でも問題がある次世代プランだ。
  もっと突っ込んだ提案をしたい。

  役人の皆さんに限界があるのはわかる。
  さぞ作っている皆さんも歯がゆいだろう。
  その気持ちを政治に伝えてほしい。


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  □ ものづくり中小企業の皆さんとの意見交換

  県内の機械金属関係の協同組合の団体の皆さんと意見交換をした。
  自動車電機の下請け企業の皆さんで私は顧問議員をしている。

  ★好転

  数年前までは「厳しい!厳しい」の声しか聞こえなかった。
  今年は違う。
  「親企業(元受)のリストラが終わった。親企業(元受)が元気が出てきた。」
  その空気が期待感を感じさせる。

  ★嘆き

  「しかし、年間2〜4回のコストダウン要求。ただ10年のリストラを見てきて悲惨
  な立場になりたくないと必死で社員もがんばる。経過より結果を出さないと・・それ
  がすべてになった」
  と言いながら「そんな日本社会なんて子供に誇れない!」と嘆く。

  企業買収をはじめ手段を選ばない国際スタンダードは「弱肉強食」だ。
  「努力は必ず報われる!がんばれ!」なんて子供たちに教育してても「結果がすべ
  て」の社会の現状への嘆きだ。

  ★人材不足

  梶本会長が意気軒昂に語る。
  「人材不足が起こってきた。労働力のバランスシートが悪くなる。仕事があっても物
  を作れない、労働不足倒産が起こる!」と警鐘を鳴らす。

  「危機管理も重要だ。物騒な時代、工場事務所への不法侵入だって怖い。対応すべき
  だ。地震で工場は助かっても従業員の家がやられたらどうにもならん!県の助成がこ
  んなところにほしい」・・県の施策について説明する。

  ★国内生産優先販売法

  ある代表からは
  「トヨタは1兆円の利益を出した。われわれがいなければ車は出来ない。中小企業の
  貢献だが、その中小企業はつぶれそうだ。国で中小企業保護法を作ってくれ!マラソ
  ンだってゴールがあるから走れる。われわれにはゴールがない!国内生産優先販売法
  でもいい!」

  ボルテージは上がる一方だが、言うことはすべて理解できる。
  タイでトヨタが世界戦略者を作った。「部品納入を1/3でやれ!」国内販売を見たら
  そんなに車は安くなっていない!オレオレ詐欺ではないが、これではひどい。
  消費者が考え方を変えないといけないのか・・・?

  ★県に何が出来るのか!

  国が直接企業支援策を打ち出してきた。
  しずおか創造機構が行ったベンチャー支援の株の引き受けが出来なくなる。
  県の甘さが指摘されている。

  直接支援から人材・ネットワーク支援へ。
  マーケッティングの専門家が今年から増強される。
  本当に必要な支援が出来るか!正念場だ。
  国と切れていくからこそ「県の意地」を見せてやろう。

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  □水産資源の保護

  冒頭の続きだ。

  ★静岡県温水利用研究センター

  今日開所式を迎える。
  浜岡原子力発電所の温排水を利用してマダイ・ヒラメ・あわびなどの稚魚を育ててい る。
  県が、県漁連に委託をしている。

  昭和51年に施設拡充をして、55年以降更新をしてきたが老朽化が目立った。
  それぞれの水槽にあがったり下がったり作業性が悪い、もちろん最新の技術導入など
  なかった。
  今回5号機が建設されるにあたって移転新築した。

  ★施設見学

  長年にわたって榛南地域の漁業振興の一端を担ってきた。
  漁獲の30%は放流物だ。
  種苗生産目標は、マダイ60万尾、ヒラメ80万尾、アワビ50万尾、クルマエビ400万尾、
  そのほかガザミ、クエ、トラフグがある。

  センターの堀内さんから話を聞いた。
  今回の施設では、マダイが190万尾、平目が80万尾、あわびが100万尾可能だ。
  年間の生産量だそうだ。
  マダイの一匹から卵が300万個。
  自然の海では、3匹残れば上出来だそうだ。

  100万分の一だから、PPMの世界だ。
  それがマダイ300匹で年間190万尾もの稚魚を生産するのだからすごい。
  「生存率40%です!」

  コストを聞いた。
  原価がマダイの40円から平目の80円。
  「くえ」もやっているがこちらは数千円とか。

  施設はすばらしい。
  ポンプを使わない自然流下の濾過機と紫外線殺菌で「あわびの生産性が向上した!」
  とか。
  優れものの掃除ロボットも見ものだ。
  遠隔操作で事務所で観察できる・・・サボれない?

  ★沼津の栽培漁業センター

  今年から沼津の栽培漁業センターも県漁連に移管される。
  官から民へ!効率的な運営が期待される。
  ここのノウハウが生かされれば良いが。

  マダイや平目は1キロ3000円とか5000円する。
  漁協への売値が10円とか20円だが、コストの差額は補助金だ。
  それを放流して取れるのが、全漁獲の30%近くになるという。
  そのまま、養殖したほうが効率的(儲かる)気がするが、それは商売ではなくて資源
  の保護という大義名分がある。

  ★海の異変

  シラスが不良だった。
  ワカメも今年は漁が良くない。
  もちろんカジメはない。

  伊豆からコンクリートブロックにカジメをつけて移植する計画だった。
  昨年一部実施した。今年から大々的に始める予定だった。
  しかし、伊豆が磯焼けにやられた。

  最初の一報は「ブダイに食べられてしまった!」
  しかし聞くと「黒潮の蛇行による伊豆沿岸の磯やけ」だった。
  助けてもらう榛南の海に助っ人がいなくなった。
  砂浜だけではない、水産資源を含めて「資源の危機」に正面から対峙しなければいけ
  ない。

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  □ 元気な茶業経営者

  相良町のモデル茶工場の研究発表会が開催された。
  研究発表は時間的に聞けなかったが「後の懇親会に来てよ!」で駆けつけた。
  資料をもらう。OHPとパワーポイントが使われている。

  各自が一人づつ反省を話す。
  「発表が勉強」
  「生産者が人を呼んで発表するなんて画期的だ」

  「何もやらないでも良いが、やればやったで為になるし・・・ボケない」
  「若い人の成長がすばらしい」
  「モデル工場の研究会がなかったら楽をしてしまう」

  代表の赤堀さんがまとめる。
  「最初の時はしどろもどろだった。今回は堂々としていた。次世代へ伝える、教わっ
  たら教えてやる。遊びに行くのは50代になってから!?」
  聞いていて、これからは生産者が消費地へ向けて、こういう発信をすべきだと思った。

  生産者と茶商と消費者が「安心」と「安全」をキーワードに連携すれば良い。
  一番消費者に遠かった生産者だったが、このキーワードによって近くなった。
  後は「お化粧」をして舞台に立てば良い。
  もちろん薄化粧でいい。

  舞台に立つことが得意な親父がいる。
  メンバーのリーダーはバンドを組んで農閑期にコンサートをする。
  先日は菊川の「アエル」で会場をいっぱいにした。
  「遊びに行くのは・・・・」楽しんでお茶の新しい局面を切り開いてほしい。

  県や市町の役人もそんな意欲のある人といると元気をもらう。
  面白い企画をどんどんやってほしい。
  応援させてもらう!

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  ★地球温暖防止推進議員連盟が発足した。

  平成4年に発足した「地球環境と資源を考える議員の会」を「二酸化炭素排出」に絞
  って再発足させた形だ。
  員外アドバイザーを環境資源協会の平井さんと推進センターの水谷さんにお願いした。

  環境議員連盟はやらないつもりでいた。
  廃棄物・循環型リサイクル社会・地球温暖化・新エネルギー・・すべて社会の表舞台
  になった。
  私が県議会へ出たころ(平成3年)に比べてまったく変わった。

  でも地球温暖化防止の意気込みが聞こえてこない。
  がんばってはいるが、精神論では間に合わない。
  「業界支援」でも「世代支援」や「地域支援」でもない。
  誰も始めないから、(2年待ったが)また私と天野さんで動くことにした。

  しかし、1期、2期、3期の若手が中心になってもらう。
  行動力をもってやってほしい。
  もちろん当面リーダーシップをとる。
  4月22日には県庁本館で「地球温暖化防止の意見交換会」を議員主導でやる予定だ。

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  ★3月18日が誕生日。

  51歳になる。
  先日御前崎のモラロジーで為になるお話を聞いた。
  大切にしたい4つの袋
  1、胃袋・・腹八分目が長いきのコツ
  2、知恵袋・・何事にも問題意識を持つ
  3、堪忍袋・・思いやりの心を持つ(お金はためて使うが、心は使って大きくなる)
  4、お袋(父母、祖父母、ご先祖様)
  皆さんもご参考にしてください。

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  今週は、委員会と議会などで18日に閉会します。
  16日には浜岡原子力発電所5号機の完成式典もあります。
  17日から18日にかけて小学校・中学の卒業式です。
  巣立っていく皆さん「命を大切に希望を持って」がんばってください。
  寒気が通り過ぎました。

  寒さもここまでかと期待感です。
  しかし、寒さの緩むころが気も緩みます。
  風など引かないようにご注意ください。

               牧之原市堀野新田20−1
               0548-58-0772  FAX58-1655
               [e-mail] nishiha@po.across.or.jp
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               静岡県議会 自民党役員室 054-221-2308