マニフェスト 西原しげき紹介 8つの約束 一言コラム かわら版 レポート メールマガジン
第76号  【新市長を訪ねて!】  平成17年6月1日刊
西原茂樹のメールマガジン =================================================

        ★☆ 新市長を訪ねて!☆★
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                           平成17年6月 1日(水)
今日から6月です。
  外は初夏の感じです。
  雨上がりで家の周りの緑も鮮やかです。
  アジサイの花芽も大きくなってきました。
5月はメルマガを1回しか出せませんでした。
  忙しさはいつもと変わらないと思いますが、次から次と新しい課題が来ます。
  自民党の総務会長は一昨日の県連大会で終わりました。
最後の最後で「知事の出馬表明」まがいのところまでこぎつけました。
  本来この仕切りが私の役だったわけですが、後は後任の小野さんに任せます。
  「出馬要請」ラッシュです。
  新しいスタイルでいいのでしょうが、「形骸化」しないようしっかり見ていく必要が
  あります。
★6月議会で質問
昨年は総務会長でしたので議会質問の機会がありませんでした。
  一昨年は6月でしたので約2年ぶりの議会質問をやります。
  6月24日の10時30分からです。
いくつかの質問を考えています。
  ・合併後の県と市町との関係について
  ・地球温暖化防止推進について 砂浜の復元なども
  ・農業について 茶業振興や花博と花き振興
・高次都市機能について 静岡空港と御前崎港 国道150号と国道473号
  ・教育について
  ・警察署の再編問題  駐在所の存続
これらから絞って聞くつもりです。
  ご意見やご希望があれば聞かせてください。
目  次
 □ 病院協会総会
  □ 新市長を訪ねて!
  □ 砂浜シンポジウム
  □ DIGで知った地域の防災
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デイリー「ひとくちコラム」
  http://www.nishihara-shigeki.net/1_colum.html

ひとくちコラムは毎日更新しています。
  是非ご覧になってご意見をお寄せください。

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  □ 病院協会総会
社団法人静岡県病院協会の理事を務めている。
  昨日は総会だった。
  国の医療課長さんが来て講演した。
  大変興味深かったので紹介する。
★静岡県技監の挨拶
来賓の挨拶で静岡県の医療問題のスーパーマン土居さんが挨拶。
  「静岡県の病院協会は日本の医療行政に良い影響を与えてきた。特に治験ネットワー
  クは製薬会社のためではなくて診療機能の向上のためだが病院協会の貢献は大きい!」
  「電子カルテの開発にも積極的に取り組んでもらった。後は県の保険所が責任を持っ
  て病診連携をやる!」力強い!頼みますよ!
「これだけ出来たのは、医療レベルが他県と違う。これからも日本の医療の質の向上
  をアップしてほしい!」
  最後に、県は何をするか!
  「県がやることは医師の確保だ!(そのとおり)現在来ている臨床研修医が何人残る
  か!来年度予算の目玉にしたい!」
医師の確保は至上命題だ。
  昨年は大騒ぎをしたが、小児科医が一人だった。
  これから研修医から来年の希望が出されて決まっていく。
  県に来ている研修医をどれだけ残して、他の病院に回せるか!これも期待しています。
★保険局医療課長の話から
「今たたかれているのは役人と医者だ。しかも役人は抵抗しないから5大紙はうそば
  かり!」」
  頭から刺激的な発言で始まる。
  平成18年の4月に改定される診療報酬の話に会場に集まった病院長などは注目する。
「演題に平成18年度の医療制度改革の方向性とあったが、そんなことは怖くて話せ
  ません」
  確かに配られたレジメには「平成16年診療報酬改定」とある。
  「半分うそで半分本当と思って聞いてください!」逃げは打ってある。
何が怖いか・・・中央医療審議会?
  中央医療審議会は患者側(支払い)が8人で医者側(受け取り)が8人、中立が4人
  で構成されている。
  政治問題になったばかりだから気になる団体だ。
  ここで決まったことが、厚生省の役人に回ってきて作業が進むと言うわけらしいので
  フライングは禁物だ。
★医療費と介護保険
医療費は1年間で 32兆円。
  介護保険は1年で 7兆円。
  手術代がそのうち 1兆円。
  介護保険のヘルパー代が 8000億円。(手術台代もう少し高くてもいいじゃない
  という話)
介護保険が導入されるとき「医療費は下がる」とされた。
  誰が言ったか調べればわかるが、下がらなかった。
  介護保険は、今度「宿代と食事代」が保険給付から外れる。
  (低所得者はあとで戻る)
特養、老健、療養型介護、療養型医療4つの施設で75万床。
  区別されているが実際は区別できない。
  「箱をひとつにしたら!箱で区別じゃなくて、パジャマで区別すればいい」
「数を閉じているから悪い」
  つまり、もっと自由に作らせて、安くてよいサービスが出来るものが残るようにすれ
  ばいい。
  「ITを入れれば、患者が何にいくら払ったかわかる。それを患者に出せばいい!」
  (これは介護に対して)
診療報酬は昭和33年に体系が出来て40年以上「診療行為ごとの出来高払い」
  項目も増えて8300項目。(一方、介護保険は 20項目。)
健康保険の特色を二つのキーワードで言うと。
  ・生命保険でも損害保険でも「上限」がある。しかし、健康保険には「上限」がな
  い。青天井だ。
  ・保険の誰でもすぐになんの審査もなしに入れる。
  確かに考えてみると「保険証をもってくれば、ただ(最近は3割だが)で直るまで見
  てくれる」
保険法は「患者と医療機関でお金のやり取りがない。」
  少なくても「何にいくらかかったかはっきりしたものが渡されるべきだ」
  混合診療の話が出るが「根本的は法律を変えれば良い!」・・政治の問題だ。
わかりやすい話だった。
こんな医療の話をもっと地域の医療でも学ぶべきだ。

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  □ 新市長を訪ねて!
磐田市・袋井市・掛川市それぞれ市長さんが決まった。
  合併後の市政運営についてそれぞれお話をうかがった。
★合併後の更なる合併について
意向があるのは新聞でも発表されていた掛川だ。
  「菊川、御前崎とは旧の1市5町だ」
  ボタンのかけ違いで3市になったが「2期8年でやれる方向を!」
「3市でもって中核市を目指す」
  その前提に「10年以内の道州制」が想定される。
  「そんなに早くくるんでしょうか?」に「経済と中央政治が動くよ!」
ただ相手もあることでその辺については微妙だ。
  「袋井も入れてやったら!」という提案もあるようだ。
一方の磐田袋井はあまり積極的ではない。
  もちろん「森町とは・・」と袋井側は一度失った森を静かに待つ。
磐田には「浜松と一緒になって都市機能の更なるアップを」と経済界から浜松との合
  併を期待する声がある。
  「磐田の税収を浜松の都市機能アップでは・・・」これもすぐには進まない。
  「それよりも森に学べ!」といわれるそうだ。
  単独の厳しい財政運営議員を減らし、職員の給与を減らした。
「合併で水ぶくれした市政運営はだめ!」。
  合併しても森を見習え!という声だ。
★広域連合
病院・ゴミ処理・消防が上げられる。
  「袋井・磐田・掛川の自治体病院の連携をとったらどうか。」
  あるいは、「掛川・菊川・御前崎の連携を!」
  話はどこでも「地理的」に色が出る。
「県立総合病院が音頭をとってくれたら!」
  県が入った形の「広域連合」に淡い期待だ。
  「浜松医大のサテライトになる!」ある病院の構想だ。
病院経営は確かに競争だ。
  しかし税金でやるのだから、市民県民にとっては無駄な競争より効率的な連携だ。
  その前段は、各病院の情報公開と比較を同じ土俵ですべきだ。
  これは県がやれば良い。
すでに旧の21市町村では「住民票」「戸籍謄本」「印鑑証明」がどこでも取れる。
  消防通信も平成23年までにデジタル化される。
  そこまで待つかは別にして「消防の一体化」も望まれる。
★県がやることは何か!
それぞれの市が一緒に出来ることを調べる。
  共通なことはいっぱいある。
  一緒に出来ることをあげてエリアを決めて一緒にやる。
  そのリーダーシップは県がやるべきだ。
市の職員の能力アップの支援。
  これからは市が直接国と交渉することが出てくる。
  県の職員も同行してあらゆる場面で「一緒に」仕事をする。
  上意下達をやめる。
病院・ゴミ・介護・国保など自治体の要望に合わせて県の組織を柔軟に変える。
  プロジェクトで組織を作って市を応援する。
  掛川では工業用水や道路に対する期待が大きい。
  磐田は「人の養成」で特に看護専門学校。
★今後の展望
島田の市長に桜井さんが決まった。
  「志太榛原と」西と東に広域を目指す。
  「助役は中央から」新聞報道だが、県を飛ばして国と直接交渉する姿勢が見える。
相良と榛原が10月11日合併して牧之原市になる。
  これで平成の合併の第一弾が終わる。
  次の10年が更なる広域連携(合併になるか連合になるかは別にして)だ。
「10年で道州制です!」といった掛川市長の言葉が残る。
  頂いた5月18日に麻生総務大臣から出された「地方財政改革の推進」のぺーパーの
  記載事項に注目だ。
★行革の断行と徹底した情報開示
・定員削減  ・不当手当て支給の是正  ・田団体との比較を住民にわかりやすく公表
  ・給与情報を住民にわかりやすく公表
  ・全団体が給与の情報をホームページで公表
などなど具体的な公表方法まで示している。
  合併後の厳しい評価が迫ってきた。
  これに答えながら「地域に活力を持たす」
それには「住民の力を結集するしかない」
  今までのスタイルの政治や行政では通じない。
  そのためには誰が何をすべきか!


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  □砂浜シンポジウム
砂浜復元のシンポジウムが2月9日に相良で開催された。
  http://www.nishihara-shigeki.net/2_mag_vol70.html
  400人ほどの方が参加してくれて成功だった。
  ここの企画は「リレーシンポ」だ。
その際に「6月には福田でやる」ことが確認された。
  そこで第2回目のシンポジウムの打ち合わせが先日福田町商工会で行われた。
★なぜやるのか?
冒頭、「何のためにやるのか!イベントのためのイベントならやる必要はない!」
  厳しい意見がある商工会長から出た。
  今回は、旧磐田郡の商工会が共催する。
  当初から加わっている方ではない。
良い機会だ。
  なぜこのようなシンポジウムをやるのか、私から説明した。
天竜川から流れ出る砂は遠州灘や榛南の海岸に流れて豊かな砂浜を形成してきた。
  中田島砂丘や浜岡砂丘、さらには榛南の白砂青松は誇りだった。
  大須賀町では「サンドスキー場」まであった。
しかし、近年急激に砂浜が減ってきた。
  原因は、天竜川のダムで砂がせき止められたり、海岸の構築物主に港などによってさ
  えぎられたために流れてこなくなった。
  さまざまな対策をしているが現象は止まらない。
そこへ持ってきて昨年の「水温の上昇による海水面の上昇」や「度重なる集中豪雨や
  台風の影響」で砂浜が大きく減少した。
  中田島や新居、さらには浅羽や相良など海岸近くに住む住民にとっては「生命」の危
  機さえ感じられた。
原因はわかっていても「工事で復元する」ことは容易でない。
  ダムを壊すわけにはいかない。
  港も壊せない。
  しかし、目の前に港があって砂がなくなると「港のせいだ!」
  導流堤があると
  そこに非難の目がいく。
最近、天竜川のダムにトンネルを掘って砂を下流に流す工事が始まった。
  福田港に、サンドバイパスといって「港でさえぎられた砂を天竜川側から御前崎側へ
  ポンプ圧送で運ぶ」計画が始まった。
  少し先が見えてきた気がする。
  しかし時間がかかる。
こういったことを一人でも多くの方に「知ってもらう」
  さらに「応援してもらう」
  そしてもっと他にやり方があるか「考えてもらう」
  行政の責任!といって任せていては、かつての美しい海岸に戻らない。
シンポジウムは行政の主催ではない。
  民間の主催だ。
  その音頭を「遠州海岸の砂浜減少を考える議員の会(県議会超党派)」がとった。
  今回は、福田なので、三ツ谷さんが担当だ。
  彼は福田町商工会長でもあるのでうってつけだ。
★詳細は今後
主催は福田町と磐田郡の商工会。
  今回は磐田市と袋井市も共催で加わる。
  もちろん理論的、内容的支援は県の土木部・袋井土木事務所が当たる。
日時は、7月の最後の週。
  講師には福田港のサンドバイパスの検討委員の先生にお願いするようだ。
  日程調整次第決まる。
  場所は、福田の会館。
このホームページでも決まり次第お知らせします。
今年は年内に浜松で3回目を開催する予定です。

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  □ DIGで知った地域の防災
先日の日曜日、朝から災害図上訓練に参加した。
  「見に来ませんか?」
  気軽に出かけたが、面白くて結局3時間参加した。
DIGといって参加者が地図を囲みながらゲーム感覚で災害の対応策を考える。
  訓練だが、誰でも参加できるのが良い。
  テーブルに地域の住宅地図を張る。
  上にビニールシートを重ねる。その上に線を描いたりマークをつける。
あらかじめ渡された防災地図や地震災害危険マップなどから災害道路や避難地を書き
  入れていく。
  がけ地や津波箇所、さらには避難場所や薬局や診療所食品販売所なども。
  やっていると面白い。
マンネリ気味の防災訓練だが、これなら地域の防災が再確認できて、防災意識が高まる。
  全地域で住民全体が取り組めば効果があるはずだ。
  3時間があっという間だった。
それにしても脆弱な点が気になる。
  津波も防潮堤を乗り越えてくることがはっきりしている。
  図上で災害の様子が見えてきて、怖くなった。
ヘリポートが海岸に一番近い地頭方小学校の運動場。
  津波が押し寄せてくるところだ。
  もっとも津波の後だからそこでもいいのかと思うが、そうでもあるまい。
  「ここではまずい!御前崎中学が良い!」
  そんな意見が出ていた。
道路が寸断されるのでヘリポートをもっとほしい。
  そんな意見も出たが「救護所でトリアージをして患者搬送」から考えるとたくさんヘ
  リポートは出来ないのか。
  「医者の確保が出来ないと救護所は出来ない。自分で傷の応急手当を覚えろ!」
海岸部は津波にやられる。
  内陸部も液状化だ。
  「避難場所が御前崎中学の体育館か?」
  「死者の安置所だな!」・・・考えてもいなかった事態も見えてきた。
自分は生きている。
  みんなそう思って考えているが、地震の後で「生きている」そのことに自信がもてるか。
  一枚の大きな地図を囲みながら見えてくるものがたくさんあった。




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  ★今日はこれから静岡です。
  高P連の総会が一日です。
  安全振興会の理事長として出席です。
  もっともまだ高P連の名誉会長ですが。
明日は地頭方小学校で小学校6年生にお話をします。
  地域の将来について、産業や環境などを話します。
  給食体験もお願いしました。
6日には行財政対策特別委員会です。
  今6月議会で廃止になる委員会です。
  そのために最後のまとめをやります。
その幕引き委員長になりました。
  前任の佃さんが伊東市長選に出てピンチヒッターです。
  行財政改革はこれからです。
  議会では、終了しますが、行政当局はこれからです。
★教科書展示が今日から県立中央図書館で始まります。
  全国で数箇所検定作業の経過が見れるそうです。
  時間を見て行ってこようと思っています。
  10日までです。一般教科書検定合格見本は3日から各採択区で。
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  梅雨の季節に入ります。
  政治は梅雨なんていやですが、中も外も混乱があります。
  こちらが明るく元気に対応していくしかないでしょう。
週一回の第九練習が張り合いです・・・なんていえませんが、意外とはまっています。
  今日も夜7時からです。
  でもちゃんと歌えるようになるのやら・・不安です。
梅雨時です。
  健康に注意してがんばりましょう。

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