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マニフェスト 西原しげき紹介 8つの約束 一言コラム かわら版 レポート メールマガジン
第82号  【市民のための市役所】  平成17年11月28日刊

先週から牧之原市のホームページに登場しました。
私のコーナー「市長が語る 牧之原緑茶トーク」ができました。

どこかで聞いたことがあるようなコピーですが内容は負けないつもりで
す。
是非、今日の牧之原市へ飛んでみてください。
http://www.city.makinohara.shizuoka.jp/asp/mc0020.asp?g=2&g2=16
http://www.city.makinohara.shizuoka.jp/
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あっという間に一ヶ月が過ぎた。
きっと、あっという間に半年が過ぎて1年が過ぎて、気がついたら4年
が終わってい るかもしれない。
でもそれでいいと思う。

私はどこへ行っても「市民のための市役所」と言っている。
困ったり判断に迷ったときには「市民のためには」と言う基準を持って
くるようして いる。
職員にもそう言っている。

助役と教育長が決まった。
収入役は置かないことにした。
それだけで大体年間1,000万円の縮減になる。

マニフェストの具体的実行も出来るものはやり始めた。
乳幼児医療費助成の所得制限は撤廃する方向で検討している。
市長専用公用車もやめる。
市民参画で市の行事をやろうと検討中だ。

やることは盛りだくさんだ。
皆さんの提案やご意見を待っている。

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□プルサーマル計画について

★公開討論会

11月19日、プルサーマル計画に関する公開討論会が御前崎市民会館
で開催された。
第一部は経済産業省の野口大臣官房参事官と中部電力の池田常務取締役
だ。
お二人の話はプルサーマルの必要性と4号機におけるプルサーマル計画
の説明だ。

会場はほぼ満席。
見た感じ原発反対の方がかなり多い。
第二部は一般の方で、御前崎市が1人で牧之原2人、菊川と掛川と三島
が1人づつで 計6人。

プルサーマル導入反対の意見の方が3人で、どちらというと反対でない
方が3人(地 元)。
反対する方は筋金入りで論理だてられていてしかもプレゼンテーション
がうまい。
これだけの論陣が地元の容認してきた側でもほしい。

専門家は、野口さんと池田さんを除いてそれぞれ核燃料サイクルの所長
さん、静岡大 学理学部の放射化学の先生、名古屋大学工学部の
マテリアルの先生、九州大学の比較 社会文化研究の先生など。
お一人が原子力委員会の方だというが、多少批判的な方といったふうに
読み取れた。
司会は木元教子さん。彼女の采配はうまかった。

★プルサーマルについての私見

私の考えは「原子力もプルサーマル導入も国策。したがって国のエネル
ギー政策で行 くかぎりは安全対策に万全を期して(地元対策
も)認める」立場だ。
ただし、安全については国や中電が責任を持ってあたること。
そして導入の是非は、地域住民が「たとえ安全であろうと安心感を持て
るか」という ことが前提だ。

今日改めて気になったのは「静岡県と中部電力だけがプルサーマルにつ
いて安全協定 を結んでいない」ということだ。
プルサーマル導入については自治体は関係ない・・というか意見を言っ
ても導入の成 否に影響力はないと考えていた。
しかしそれは静岡県だけということだ。

中電から事前の説明はあっても県や市町の了解は要らない。
それなのにこれだけのこと(公開討論会)をやっている。
そのほかの県では了解が要るというのなら、ここでも安全協定の見直し
を検討すべきだ。

今日の議論で出てこなかったが、原発を動かせば北朝鮮とおなじ核兵器
の原料のプル トニウムが出来る。
すでに国内にプルトニウムが40トンもある。
核兵器の原料がまだこれからも増えることをアメリカや中国やロシアが
認めるはずが ない。

再処理をして、出てきたプルトニウムでMOX燃料を作って使い続
けることが、日本が核 武装をしない確実な証明方法なのだと考
えればすべて見えてくる。
「コストが普通の燃料の10倍しようが、サイクルをしてもたった1年
しか延命しま いが」日本がおかれた武力での均衡戦略と見れば
納得がいく。
(以下は今までの調査レポートの一部です)

http://www.nishihara-shigeki.net/report/4_report_2005_411.html
http://www.nishihara-shigeki.net/report/4_report_2004_1118.html
http://www.nishihara-shigeki.net/report/4_report_2003_11_25_3.html


★市として何をすべきか!

マニフェストにも入れた。
原子力について職員と市民が勉強すべきだ。
牧之原市内でプルサーマル導入について中部電力の説明会がある。
これからはできれば市としても勉強会をやって行きたい。

他の安全なエネルギーがあればそれにこしたことはない。
電力会社だってそう思っているはずだ。
安全なエネルギーが良いに決まっている。

しかし現実には日本の選択は原子力を使う現状の道が当分続く。
だとしたら「究極の安全」を求めていくべきだ。
そして納得のいく「安心感」を国民が持つことだ。

シンポジウムを聞いていて「感情的に」ならないほうが良いと思った。
出来るだけ多くの方が「正しい認識」を持つことだ。
責め合って責任を追及するよりお互いに協力して前向きに進めるべきだ。

★反響

一言コラムへの反響がある。
朝日新聞が私のコラムを引用して「協定の見直し検討を!」と書いた。
NHKでも放送したという。

私の考えを素直にコラムに書いたが周辺の首長にはまだ相談してない。
牧之原市議会議員からもいろいろな意見がある。
市民と直接話をする議員さんも心配だ。

「見直しを!」ではなくて「見直しの検討を!」である。
表現は慎重のつもりだが、皆さんの気持ちを汲めば時間もほしい。
今後、市民の声を集めながら関係者と話し合って行きたい。

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□教育委員さんに望むこと

11月15日に5人の牧之原市教育委員が決まった。
その皆さんにこんなお話しをした。

1. 市民のための教育とは・・・そのことを常に念頭において
ください。
2. 私はマニフェストを発表しました。この趣旨を最大限尊重
して「何がいつまでに 出来るか!」市の教育委員会として市民
に発表できるようにしてください。

3. 学校現場を見てください。先生方は、どんなところで苦労
しているか。あまりに も多い書類の山を確認してください。誰
のための書類か、資料作成か。・・・子供た ちのためにこれで
いいのか!先生方の話を聞いてください。子供たちのために面白
い 授業で学校が好きになって、結果として勉強が好きになって
学力がついていく。先生 が、子供たちに専念できるようにして
ください。

4. 自分を愛する、大切にする教育を実践してください。自己
肯定観といってもいい でしょう。過去からの(ご先祖様、歴
史、伝統文化)つながりや現在のつながり(家 族・友人・地
域・国)に誇りを持つことを大切にしてください。   そのため
に は、まず親が責任を持って子供を育てていくことを基本にし
なければなりません。江 戸時代には子供の成長を願って、寺子
屋や藩校ができました。それが明治になって学 制がスタートし
てだんだんと教育が国策としての人材育成になりました。それはそ
れ でいいのですが、今一度原点に返って、榛原教育の、これか
らは牧之原教育でしょう が、そのスタートを自信を持って切っ
てください。

5. 文化やスポーツなどを振興してください。特に、指定管理
者制度で地域の体育協 会やスポーツ団体・文化団体など積極的
に管理や・運営で委託してください。協働の 精神で市民が参画
して自立的に行動できるよう支援してください。

6. 子育ては楽しいことです。みんなで楽しんでやってくださ
い。それから、隠し事 はしないでください。情報公開と説明責
任は徹底してください。どんどんやってくれ て、責任は市長が
取ります。
7. 牧之原市が教育で一番といわれるようにがんばってくださ
い。期待しています。


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□榛原病院南館オープンの挨拶

11月21日 榛原病院の南館がオープンした。
幹部職員に集まってもらって挨拶をした。
以下はそのときのレジメだ。

「市民の信頼を得ることに尽力していただいてありがとうございます。
平成14年12月にスタートした増築工事は、昨年6月西館がオープン
して引き続き 今回11月21日南館がオープンする。
通常の運営をしながら開院の準備をされた職員の皆さんはさぞ大変だっ
たと思います。
本当にありがとうございました。

来春にはすべての工事が完成して、牧之原市民と吉田町民はじめ近隣住
民の期待され る病院にならなければならない。
病院が置かれている状況は、御前崎病院の危機的状況に見られるように
どこでも大変 な事態になっている。
「市民の不安、近隣住民の不安」これはとっても大きくなっている。

したがって、今何をすればいいのか。
院長は、事務局長は、医師は、看護師さんはそれぞれの立場で考えてほ
しい。
私も管理者として「管理者として何をすべきか」考えて判断する。

その際の基準は「患者のため」「市民のため」ここでは管理者として、
「牧之原市周 辺地域の住民の安心のため」という視点だと考え
ている。
えてして「仲間意識や」「組織防衛や」「相手の好き嫌い」が表に出て
しまうことが ある。
そんな時「市民のための榛原病院」という判断で考えてほしい。

私は、そのために必要なことは「情報公開」と「説明責任」だと考える。
お互いが包み隠さないで、危険や心配があればどんどん言ってほしい。
そのことによる不利益は生じないようにする。

特に、病院の現場では常に大きなリスクと向き合っている。
些細な隠し事が、全体の不振を招く場合がある。
責任の所在は管理者である市長にある。
現場の最前線の方まで、この情報公開と説明責任を念頭においてほし
い。」


当日は、同時刻に南館の新しい分娩室で女の子が生まれた。
幸先がいい。
茂庭院長も、力強い決意表明をした。
3月のグランドオープンに向かってがんばる!

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今日は、相寿園組合議会が午前中、午後は牧之原学校組合議会がある。
どちらも管理者として議会に望む。
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牧之原市長    西原茂樹

〒421-0495
牧之原市静波447番地1
牧之原市榛原庁舎
             0548-23-0006
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