マニフェスト 西原しげき紹介 8つの約束 一言コラム かわら版 レポート メールマガジン

 
◆4月14日 国際自治体化協会と日本大使館
いよいよ開会式当日。
宿泊先のゲントホテルから、皆で会場へ。
一般入場は明日からで、今日は王室を招いての内覧会という形で行われる。
したがって警備は厳しい。

ここで困った問題が起こった。私と県の2人は昨日、責任者であるデーマンさんから招待状を受け取っているが、ガーデン作業に加わった仲間たちは持っていない。
「作業の時にもらった入場カードで入れるって」というつもりだったが、どう考えても無理そうだ。入り口に受付の指揮をしているデーモンさんを見つけて御願いするが、「今日では無理。既に警備の責任は国家警察に移管されている。名前が登録された人だけしか入れない」厳しい。
造園の建設で彼らの便宜を図ってくれた方に電話をして何とか善処を依頼するが「わたしも今日は招待されていない」とのことでやはり無理か。  

明日は、朝一番でゲントを立って日本へ帰る。今日見ないと無理だ。何のために来たのか分からない。自分たちの庭は造ったが「全体を見なければ・・・」
時間がたつ。人の流れがどんどん進む。
仕方がないので、招待状を持った3人は入ることにした。
招待者は約2,000人。各国大使を始め、大臣や政治家などご夫妻で出席が多い。
大きな会場が、真中を通路にして3つのブースに仕切られている。
そこにカードの色ごとにわけられて待つ。
もう入場者が終わろうとしたその時、なんとガーディナーたちがそろって入ってきた。緑の服を着たコンパニオンに案内されて。緑のブースに入っていく。どうしてだろう!でも良かった、入れたのだ。
後で聞くと、一緒に造園作りをしたボスが招待者として入ろうとした。そこに困っていた日本から来たがーディナーたちがいたので「何してる?」となった。わけを聞いた彼は、もう一度必死になって掛け合ってくれたのだ。「日本から庭を作るに来た。どうして見れないんだ!」必死の彼の要求に主催者側と警備側が折れて認めたというわけだ。日本ではありえないことだが、本当に良かった。

 各国大使が整列すると、いよいよアルベルト2世の入場だ。
総理大臣などを従えて、にこやかに進む。前を取りすぎてそのまま招待者が後に続く。開会式を想定していたが何もない。つまり内覧会で、王室が事前に鑑賞をするのにいっしょについて回るだけなのだ。
移動の際に日本の大使がわたしたちの所へ寄って来てきて挨拶をした。
「日本の方ですね。どういった理由でこられたのですか?」
「昨年開催された浜松花博覧会に出展してもらったお返しに出展しました」
名刺を渡して短いあいさつをしたが、嬉しかった。
わたしはブルーのカードなので黄色の招待者の後、緑は最後の団体だ。
10時過ぎから始まった見学が終わったのは12時過ぎ。
総延長2キロで、王室の後をついて回る。止まったり動いたり、のろのろ歩きだから疲れる。 しかし、内容は「すばらしい!」 さつきが多いのは、以前来たことがあるリェージュやドイツの展覧会と似ている。
オブジェというか芸術作品がたくさんなる。全体として「ブースが並んでいる」感じではなくて連続的にテーマがあって庭が作られているところが多い。
最初の展示館では自然の風景が展開する。山や丘や川や池に自然が展開する。
そこに四季の花々がこれでもかといった具合に植えられている。
次の展示館に入ると、庭園が続く。いわゆるブースに分けられて展示されている。
程なく日本庭園が見えてきた。
SHIZOKA JAPANの名前が見える。
日本から持ってきておいた折り鶴や、竹で作ったしし脅しも動いている。
松などの日本風の木も立派だが、そこかしこに色づけされた草や花が彩りを添えている。 そこで写真をとってそのまま後の見学を続ける。


見学をおえると再び最初の待機会場へ。
既にそこは仕切りが取り払われ懇親会場に変わっている。
シャンパンと簡単なオードブルが振舞われる。
日本人はほとんどいないが、兵庫県の職員がいた。農業試験場に務める宇多さんだ。
彼は審査員としてボランティアできている。
「昨日審査が行われましたが、静岡県の庭が賞を取りましたよ。周りからわたしが祝福されました。」初めて聞いた。
さっき庭園を見たが気がつかなかった。
遅れて入ってきた皆に聞いたが彼らも初耳だった。
そのうちにいっしょに庭園作りに励んで、今日彼らが入ることができた立役者である方なども話しに加わった。どうやらかなりすごい賞らしい。
「もう一度見ておこう!皆でそこで写真を撮ろう!」
たぶんだめかもしれない。しかしここまで来たのだから頼んでみよう。
だれもいなくなった会場を静岡庭園に走る。
あった。先ほどは気がつかなかったが確かにある。4位だ。でもプレートが他のものに比べて大きい。何か意味があるのか。
理由はこうだ。花の大会ではたくさんの賞が出る。部門別など多義にわたるらしい。
この静岡庭園は、庭園の部門で一位、「総合4位」だということだ。 360ブースの中で総合4位はすごい。
茨城県から派遣されている富沢さん
会場風景
- 日本庭園の前で  総合4位 -
- 会場風景 -

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